blog上、地獄アワー第六回「OUTSIDERS」

12月1日 日曜日 晴れ

ぱんぱかぱーん。blog上で復活した地獄アワー。今日は第6回。2013年、最後の放送です。音楽を愛するみなさんの心の提供で、不良中年、山口洋がお届けします。

この番組は毎月1日にお送りします。分かりやすくて、いーでしょ?つまり次の放送はなんと、元旦ってことです。この番組をやるには結構労力使う(何せ、ディレクターもリサーチャーも何もかも一人でやってますから)ので、反応少ないと、イジけてすぐに放送休止しますから、ヨロシクね。

もうひとつ。この番組で気に入った音楽を見つけたら、是非アルバムを買ってアーティストを支えてください。you tubeって宣伝にはなるけど、ミュージシャンには一文も還元されませんから。僕も心が痛いんです。よろしくね。

じゃ、今日もまずは1曲。大好きなんだ。カーティス・メイフィールドで Tripping Out。

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久しぶりに聴いたら、きゅんきゅんして、もっと聴きたくなってしまったので、もう1曲。って、いつか特集しなきゃね、カーティス。じゃ、You Are You Are。

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はい。今日は本物のアウトサイダーたちをお届けします。この時代を生き抜くヒントをたっくさん持ってる人たちだからです。唯一無二、ワン・アンド・オンリー。我が道を往き、他の追随を許さない。逆風の中を自分の意志で生きてきた人たちです。

まずはクリス・レアから。

この国じゃ、AORの人みたいなカテゴライズされてますし、「あー、知ってる。クリスマスの歌、歌う人でしょ?」みたいな。ムキーーーーーーーーーーーーっ。ち・が・い・ま・す。彼は本物のミュージシャンで、アウトサイダーです。いつかぜったい、特集する。今日は1曲しか紹介できないけど、このスライドのこすり具合とか、ストラトの塗装のはげ具合とか、ダミ声具合とか、タイトルの凄さから、クリスの深みにはまってください。タイトルすごいよ。Road to HELL ! 年末地獄へれっつらごー。

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次は、もう、何と云っていいか。僕に多大なる影響を与えてくれた故ウォーレン・ジヴォンです。

アウトサイドを歩くこと、音楽を続けること、群れないこと、その中で表現を続けること、エトセトラ。作家のハンター・S・トンプソン、ヘンリー・ミラーと並んで僕の恩人です。曲を聴いて、ぴーんときた人は彼のアンソロジー(2枚組のアルバム)をおすすめします。生きる姿勢が音楽に歌詞に、見事に反映されています。クリント・イーストウッドからハンター・トンプソンまで、アンソロジーのライナーで彼に言葉を寄せているんだけれど、どれだけの人間に影響を与えたかってことがよーく分かります。いつか特集しなきゃなぁ。

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彼の死の直前、最後のアルバムのレコーディング。ブルース・スプリングティーンが飛行機で駆けつけ、火を吹くような(ちょっとダサい)ギター・ソロを弾くの図。ウォーレンはもう声を出すのも辛そうなんだけど、友情ってこういうことだろっ。涙。

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さて。続いて、スティーヴ・アール。

僕が丁寧に紹介するのではなく、みなさんのアンテナに引っかかったら、みなさんが聞き進めていくのがいいと思うんです。だから、今日はカタログ的に進めていきます。

スティーヴ・アールの中でも今日は「ほんわか」した部分を。シャロン・シャノンと共演している「GALWAY GIRL」。ちなみにこの映像のスティーヴ・アール以外の人たち全員とわたくすは演奏したことあります。繋がってるんだに。

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さて。ピーター・ウルフです。

バカ格好いいオジサンです。オレもこんなエロいおじさんを目指してますが、フェロモンが足りないようで。コンビニに売ってるかな?プチ・アウトサイダーの夢は「目袋」を手に入れることで、右目に「三国」、左目に「連太郎」あるいは「セルジュ」と「ゲーンズブル」と名づけることです。くだらん。

これはShelby Lynneとの、楽屋でのリハーサルの模様。相当イカレてるけど、既にエロ格好いい。目袋、ほしい。

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じゃ、レコーディングされたものを。Tragedy。意味、分かるよね?「悲劇」、100点。

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音楽に限らず、文学であれ、映画であれ、何であれ。アウトサイダーたちは互いに影響しあっているのです。群れることなくね。ショーン・ペンの映画の最後のシーンで、ブコウスキーの墓が映し出されたとき、デニス・ホッパーがショーンの映画に友情出演するとき、エトセトラ。僕はビリっと感じます。

そのようなことを描いた僕の曲があります。殆ど陽の目を観てませんけど。1999年にリリースされた「ノーウェアマン」のマキシ・シングルに隠しトラックとして収録された「プロフェッショナル・アウトサイダー」を今日は特別に。「アヒルのケツから立ち上る虹を観たかい?」と映画の収録中にアドリヴをかましたのはデニス・ホッパーです。ほんとの話だよ。

プロフェッショナルアウトサイダー

 

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続いて、ネイティヴ.アメリカン部門。

まずはジョン・トゥルーデル。

彼は闘士で、詩人。同じくネイティヴの血を引く素晴らしいギタリスト、エド・ジェシ・ディヴィスと「AKA GRAFITI MAN」というユニットを組んでいたこともあります。彼の生き方は声を聴いただけで分かると思います。このアルバムはジャクソン・ブラウンの協力のもと、リリースされました。名盤です。1曲目だけでも是非、聴いてください。

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2002年。ネイティヴ・アメリカンのアクティビスト、トム・ラブランクと僕と細海魚がリリースしたアルバム「EAGLE TALK」から「CIDE」を。

レコーディングはたった3日間。しかもスタジオに入ったとき、1曲もなかったのです。トムの引力に導かれた奇蹟のようなレコーディングでした。PVも僕が旅の中で録りためていた8mmのフイルムをで編集して作りました。9.11以前のWTCがはっきりと映っています。トムの人生、それはそれは壮絶なものでした。会いたいなぁ、元気かなぁ。

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さぁ、少し力を抜いて、と。尖っていたビリー・ブラッグが年を重ねて、敬愛するウッディー・ガスリーをWILCOと共に奏でる。素敵な抗い。この組み合わせが悪い訳がないっすよね。じゃ、「CALIFORNIA STARS」。ひゅーっ。

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続いて、ジョニー・キャッシュ。

刑務所でライヴやりますか ? フツー。観客はもちろん全員、囚人。このお方のアウトサイドっぷりは観れば分かります。最高 death。

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我らがジョーです。僕の永遠のアニキ。

このチンピラみたいなメンバー、観てください。懐、深いなぁ。ジョー。「ジョニー・アップルシード」についてはwikiを。つまり開拓者ってことです。そういう歌なんです。彼はいつだってLIFEのパイオニアでトップランナーだったのです。アウトサイダーでありながらね。

 

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お別れの曲です。こんなものを見つけてしまいました。涙なしには聴けません。これ、誰の曲か、説明しなくても知ってますよね。

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楽しんでくれたかな?DJのエロおじさんに励ましのメッセージを書こう! じゃ、また来月。はいほー、ぱにゃにゃーん。ギヴ・ミー・メブクロ。

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blog上、地獄アワー第六回「OUTSIDERS」 への15件のコメント

  1. もりばん より:

    ん?一日早い?フライングですかヒロシさん。

    Warren Zevonありがとうございました!!

    Johnny Cashのこの映像は初見でした。なんかスゲぇもん見た感じです。

  2. もりばん より:

    フライングのお知らせあったんですね、気付きませんでスミマセンm(_ _ )m

  3. マッチー より:

    どの曲もかっこよかった!少しづつ買いそろえていきたいと思います!

  4. 松井ゆみ子 より:

    クリス・レア!U2やヴァン・モリソンとともに、わたしをアイルランドに導いてくれたひとりです。遠縁アイリッシュらしいよ。「シャムロック・ダイアリーズ」というアルバムが好き。80年代サウンドだけど、許す。来日公演は中野サンプラザで母と観に行きました。前から2列目で。太って着ぐるみのティディベアみたいだったけど、歌はめちゃくちゃかっこよかった。そのあと、ロンドンのウエンブリーアリーナでも観たよ。認知度の違いにびっくりしたものです。ダニエル・ラノアのプロデュースでアルバムつくってほしいな~
    ウィーレン・ジヴォン。グレン・ハンサードの弟分みたいなアイリッシュバンド”メアリー・ジェーンズ”がツアーに同行したと昔ニュースになってたっけ。ヴォーカルのミックは、オランダで階段から落っこちて亡くなっちゃったけど、きっと今頃ジヴォンとセッションしてると思う。
    懐かしいラインアップに、ついコメントしちゃいました。次回も期待しているよ~
     

  5. ファンタグレープ より:

    ピーター・ウルフ大好き!

  6. うっちゃん より:

    ここら辺の、ワルは心地いい…俺も、そんな男になりたかったぜ…
    「〇〇さんは、誰にでも優しいんだから!(怒)」とか
    「〇〇君は、芸術系ドMだから…(失笑)」とか
    言われてるようでは、なれんわなぁー(笑)

  7. 天野 より:

    ジョニーキャッシュ監獄ライブめっちゃ面白かったです!関係ないけどザ・ストライプスちゅアイルランド出身の十代のバンドなかなか面白です。

  8. kumiko より:

    アウトサイダー特集のラインナップぴしゃり!ですね。ピーター・ウルフ、ジョニー・キャッシュ私も好きです。ジョン・トゥルーデル、ウォーレン・ジヴォン心にピンとくるものありました。もっと聴いてみたくなりました。好き。

    洋さんの弾くギターのギュイーンと鳴る音もスライドのこすり具合も十分エロカッコイイと思いますよ。

  9. 奥村徹志 より:

    Peter Wolf & Shelby
    レコーディングされたものより
    楽屋リハの方が
    かっこいい!
    それは、つまり・・・

  10. toshie, tokyo より:

    何が原動力なんだろう。どれだけのことを言いたいんだろう。言いたかったんだろう。
    その背景が知りたくなりました。何度も飛んで戻ってこられるようにサイトを改造してくださって有難うございます。だから、まだ、聴き終わってない感じなのですが、次回も楽しみにしています。

    山口さんは、くわえ煙草でギターを演奏している時、確実にエロい。だから、だいじょうぶとおもう、メブクロなくても。

    • toshie, tokyo より:

      忘れました。はいほ〜ぱにゃにゃ〜ん。って最後に付けてみたかったんだった(笑)

  11. Froggy II より:

    1曲目のカーティス・メイフィールド。リズム心地よし☆ この詩をこの曲で…って粋ですよね。どうしてこの方はこんなに粋なんでしょうね?!。クリス・レアの「Road To Hell」はCDで聞くのと全然違って、やっぱLiveヴァージョンはカッコいいなあと思いました。同曲Part1の方もシブくて好きです。ウォーレン・ジヴォンはアルバム買います。「GALWAY GIRL」は胸きゅんだし、ジョニー・キャッシュは本人が犯人みたいで吹いたし(失礼ですみません)。「アヒルのケツから立ち上る虹」は新明解国語辞典に載せてほしいくらい素敵な言葉。
    とにかくどの曲にも感電してしまい、アタイはいまドリフのように黒焦げです…ふー。あえてこの中から一曲を選ぶとするならば、今の自分にグイグイくるのは「CALIFORNIA STARS」かなあ。そして最後の曲にはほんと、言葉がないです。沁みます。
    歳をとるっていうと「枯れてくる」とか「丸くなる」とかそんなイメージが一般的ですが、ここで紹介してくださったミュージシャンは歳をとるほどにギラギラと黒光りして、なにか深海魚のような謎めきを持ってて。ほんとうにアウトサイダーは素敵だなと思いました。不良になるには小さくまとまっちゃイカンですね。アタイもワルいオバさんになれるようにがんばる。テーマ取り上げて下さって有難うございました。地獄冥利を味あわせていただいて、すっっごく楽しかったです!!!御礼に今年の山口さんにメブクロのクリプレが届くようにサンタに電話しました。でも現在、在庫稀少でメーカーにもないとのことで、代わりにナキボクロではどうか?と言われました。結構それでもいけるんじゃないかと。ぼーぱにゃーん!

  12. たんろん より:

    デニス・ホッパーと言えば アヒルちゃんです。イージーライダーか、アヒルちゃんです。
    今回も楽しませてもらいました。

  13. 野崎洋子 より:

    次回も期待!!! 楽しみだ〜〜

  14. 正路正久 より:

    遅ればせながら、今日ゆっくり聴きました。いま”BAD LUCK STREAK IN DANCING SCHOOL”を聴いてます。2013年11、12月は日本の政治にとって大きなターニング・ポイントになりました。この場で詳細に自分の政治的意見を述べることはしませんが、マス・メディアによる報道がほぼ機能していない日本で、どうしても訴えるべきことがあるならば、独立した人間として訴えます。今日、アメリカ人の英語の先生に、Henry David Thoreauのことを教えてもらいました。もし僕が国家であったら、安倍内閣と同様の意図を持ったかもしれない。その国家意図が今回の秘密保護法案として成立することを防ぐためには、細心の知恵と勇気が必要なんだと思います。自分がmachineにならないための知恵と、どうしても訴えるべき時は、投獄を恐れない勇気と。次回のテーマは、何でもよいです。知らなかった良い曲を聴くのは、ホント楽しいです!

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