月別アーカイブ: 11月 2018

ロイヤルとツンドラ

11月30日 金曜日 晴れ みんな知ってるロイヤルホストは福岡の会社。始まりはファミリーレストランではなかった。 新天町って福岡市天神にある商店街に少し高級な感じでお店があった。螺旋階段あったなぁ。「今日はロイヤルに行くから、ちゃんとした格好しなさい」って親に言われてね。だって、店の名前「ロイヤル」だよ。笑。 そこに行くのがほんとうに楽しみだった。子供にはランチョンマットをプレゼントしてくれたりして。数少なかった「ハレ」の日の思い出はロイヤルとともにある。だから、今でも空港でご飯を食べる時はできるだけロイヤルに行く。感謝をこめて。あいかわらず垢抜けないところと、ちょっとだけ値段が高めなところが好き。ミュージシャンにもファン多いよ。うちの魚ちゃんもジャズの菊池さんも。 もうひとつ。ツンドラってロシア料理屋さんがある。僕が生まれる前からある店。ツンドラはロイヤルよりもさらに「ハレ」の日に連れてってもらえるんだ。 カップに入ったシチューの上にパンがのっかってる食べもの(名前失念)、ロシア式揚げ肉まんみたいなピロシキ、それからボルシチ。母親にねだって、よくピロシキ作ってもらったっけ?今でもツンドラの前を通るだけで鼻の奥がつーんとする。 それをわざわざテイクアウトして福岡から持ってきてくれた人がいてさ。号泣だよ。美味しかったよ。あれだけ変わってしまった福岡の町で変わることなく、58年だよ。 泣きながら食べたよ。僕は貫いてる人が好き。フレディーだって、あれだけ貫いて生きたから、今こうやって若者にも支持されてるんだと思う。 人は生きてたら、必ず真理に突き当たる。なぜ生まれたのか、なぜ生きているのか?目をつぶったり、ごまかしたり。知らないフリをしたり。オリンピックや万博誘致したり、、、。 ほんとうにそれでいいのかな?58年変わらないその味をいただきながら、こころが震えたよ。 ほんとうのことを口にしようよ。僕はそうする。ほんとうになにかを本気で愛そうよ。  

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グレッチ2018

11月29日 木曜日 晴れ 今年のツアー用にグレッチの足元を構築。アンプはマエストロに調整、修理を依頼。 シンプルに越したことはないんだけど、今年はこのくらい必要かなぁ。ワウにヴィブラート、ロング・ディレイ用にテープ・エコーのショミレーターを増設。30年使っていたチューナーは遂に引退。 ただいまテスト中。     お知らせ Shibuya O-GROUP・duo Music Exchangeが発行するフリーペーパー「SMACK! dmx」に山口洋のインタビューが掲載されました! 【雑誌名】 SMACK!+ dmx 【配布場所】 渋谷O-GROUP(duo MUSIC EXCHANGE / O-EAST / O-WEST / O-Crest / O-nest / BURROW / Yokohama O-SITE)と一部全国ライブハウス、 TSUTAYA 渋谷店 / TOWER RECORDS / HMV / … 続きを読む

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孤独の発明

11月27日 火曜日 晴れ   どうしてなのか分からないけれど、筆が進む場所ってものがある。具体的には記さないけれど、その場所の微妙な静粛さの中で原稿を書いているのが好き。きっと日常と非日常の分岐点のような場所だから、かな。主観と客観のバランスがいい。  日々、リハーサルやライヴでギターを弾き続けていると、指板が手に吸いついてくる感覚がある。そして、それが度を越すと、しばらくそこから離れたくなる。今日はそんな感じ。  だから、ギターを持たずにでかけた。曲が湧いてくる予感があるのに。ギターがないと僕は具現化できないのに。それもまたひとつのチャレンジ、かな。と考えたところで、いいアイデアを思いついた。実現したら、それは僕にとってもバンドにとっても相当なチャレンジだな。  離れてみないと見えないことはあるもんだね。嗚呼、孤独の発明。

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アーティスト

11月26日 月曜日 曇り このお方は若い頃大好きだった。そして自分の加齢とともに、その人間性については?な部分が多くなった。そして、こうやって詩人として接してみると、ほんとうに偉大な人なのだった。 アーティストなんて、それでいいと思う。でも、自分は?ってところ、よく考えるよ。  

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空と話すこと

11月25日 日曜日 曇り ステージに立っていると、みんなほんとうに混迷の時代を生きてるんだなぁと思う。もちろん自分も含めて。それでも生きていかなきゃならないのなら、後悔のないように生きたい。 忘れもしない日。敬愛するCHABOさんとツアーをさせてもらっていて、愛知県豊橋市にたどり着いた日。例の「おもてなし」が結実しやがって、東京オリンピックが決まった。あの瞬間の暗澹。正直、この国に暮らすのが嫌になった。 いま飛行機に乗ると。機体には2020年を成功させよう、みたいなことが書いてある。意味がまったくわからないんだよ。その前に人として、やらなきゃいけないことが厳然としてあるはずなんだけど。厳然として、だよ。 まぁいい。 ほんとうに誰ひとりいなくなった。俺が死んだら、誰が俺を荼毘に付してくれるんだろう?でも、だからと言ってそれが暗澹たる気持ちにつながることはない。どうしてって、空と話すことを覚えたから。ほんとだよ。 どうにもならないときは空と話す。必ず応えてくれる。でも、ちゃんと生きてないと応えてはくれない。空は誠実さの向こうに存在してる。自分が不可能だと決めつけない限り、人はどこまでも進歩できる。人として生まれたからには、行けるところまでいきたい。 そして来年40年目になるけど。バンドを始めたときと気持ちは何も変わらない。というか、今の方がメンバーも含めて瑞々しい気持ち。だから、ほんとうに感謝してる。支えてくれたすべての人に。 まぁ、ひどくわかりにくいエンターテイメントを提供してるのかもしれない、とは思う。でもね、僕らなりの「今を生きる」ってことなんだ。わかりやすいってことは人への冒涜だって思うこともある。テレビなんかが特にそう。見てたらアホになる。あれシャブ中よりタチ悪いよ。 演奏終わったら「オーイェー!」でも「ガルルル!」でもなんでもいいよ。何かが君のこころをノックしたなら、僕らに伝えてくれたら、もっとすごい渦になるよ。つまらなかったら、遠慮なくその場でブーイングしてくれて構わない。目指してるのはほんとうに自由なんだから。てか、あなたたちに伝えたくて、演奏してるんだから。伝わったんだなぁって実感できたら、それが嬉しい。それはまた宇宙にいくための貴重な燃料になるんだよ。 幼い頃から、ほんとうに自由になりたかった。そこの信号を守った時点で飼われてるんだけど、それでも自由になりたいと今でも本気で思ってる。 きてくれて、ありがとう。命を使い切るまで、ほんとうのことを口にして、歌い、演奏するよ。物語が息をできるように。

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リハーサルday #2

11月24日 土曜日 曇り いつものように早出して、スタジオで楽器の整備をしていたら(俺たちの楽器はすこぶる古いのでね、メインテナンスが欠かせないのです)グレッチのペグが突然壊れた。うわ!明日ライヴじゃん、どうすんのよと涙目になっていたら、旧知のスタジオのおじさん(ミュージシャン界隈では実に有名なTさん)が老眼鏡をかけて、すいすいと治してくれた。 一連の彼の仕事を見ていて感嘆したのですね。素晴らしかった。でもって、彼は一銭も受け取ろうとしないの。その態度に痺れたなぁ。 でもって、連休ゆえ往復3〜5時間もかけてスタジオに行くのは大変なんだけど、ほんとうにバンド、素晴らしくてね。39年前に田舎の高校生が始めたこと、未だに夢中になってやれてんのって、幸福以外のなにものでもなく。 バンドはすっごい域に達しております。ベースレスとか、そういう次元じゃないす。ほんとうに見て欲しいっす。てか、この3人のスタイルを選んでほんとうによかったと思うのです。険しい道の方がはるかにやりがいあるしね。 てなわけで明日は今年最後のHW SESSIONS。残席僅かだそうです。迷わず来なされ、ホトトギス。   バンドとソロ / それぞれの自由と宇宙ってテーマで書かせてもらったす。    

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リハーサル

11月23日 金曜日 曇り バンド人生39年。未だリハーサルのスタジオに行くときに高校生みたいにルンルン気分ってのは、相当頭がおかしいか、バンドが素晴らしいか、社会人として失格か、そのどれかだね。全部だったりして。笑。 自分のヘッドアレンジ通りに音楽が進んでいくならバンドなんか必要ないわけで、新しい曲が思いもよらない方向に進んでいくときが幸福の極みかなぁ。まぁ、すんばらしい。ほころびも含めて。 来月ツアーがあるからいいかぁ、じゃなくて、両方観て欲しいっす。HW SESSIONSは名前の通りセッションだからね。奇蹟も起きるし、ほころびもあります。突撃して自爆もするし、事故も起きるし、敢えてリハーサルをしない曲ってのもあります。つまり、僕以外のメンバーはその曲ファーストタッチなのですよ。なことも含め、愉しんでください。今週、日曜日。吉祥寺ですよー。    

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OFFICIAL BOOTLEG #006 と HW SESSIONS

11月22日 木曜日 曇り たくさんの反応をありがとう。あのテープを発見してくれたのはCHABOさんのギターテック、マサミさんです。 その1994年の音源ですが、カセットではなく(さすがに厳しい)デジタルでの記録をHW倉庫で発掘したので、急遽マスタリングを施し、OFFICIAL BOOTLEG #006として、12月のツアーで手にしてもらえるよう手配しました。なんとか、ギリで間に合うと思います。 てか、独立した小さなレーベルゆえ、こういうことがフットワーク軽くできるのが嬉しいっす。思いもかけないことが進んでいくのが。 ツアーでは、スタッフ渾身のグッズが並んでいるのですが、年越しにあたって、やっぱり音があった方が愉しんでもらえるだろうしね。この音源、よくも悪くも若い。そして人に歴史あり。俺も若いけど、魚先生のオルガンの音も若い。愉しんでもらえると思います。 1994年。HWは結成14年目で試行錯誤を繰り返しながら、なんとか明日の扉を開けようとしている姿がなんというか、その、わかるけど、いたいたしくもあり、でも、こういう時期があったからこそ、音楽の深みに導かれて今日まで続けてくることができたんだと思うのです。 来年はHWの40年目です。派手な祝い事はやるつもりないですが、その年を迎えるにあたって、バンドの歴史を感じてもらえると思います。じゃ、そのコンサートの1曲め、WINTER SUNを。 WINTER SUN_1994 続いて。11/25は今年最後のHW SESSIONSです。ツアー前に、僕らの実験と冒険の姿をぜひ見てくださいまし。ええ、明日からリハーサルなのです。 メンバーのみなさんとそんな話をしたことはないのだけれど、いつまでも永遠に音楽を続けることができるとは思っていないのです。それは突然やってくるのかもしれないし、じわじわとやってくるのかもしれない。でも、今音と戯れ、奏でることができるのなら、その歓びを全力で伝えたいと思っています。HW SESSIONSはそんな場所です。日曜日だし、気軽に来てね。    

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発掘

10月20日 火曜日 晴れ とある信頼している人物から以下のテープを手渡された。「是非、聞いてみてください」。普段、過去を振り返らないので、それをデッキに入れるまで相当(年単位)の時間を要した。24年前の演奏。オレは29歳くらいか。 1曲聞いただけで、彼の意図を理解した。変わったもの、変わらないもの。若さと勢い、軋轢と不安、希望とやるせなさ、、、、エトセトラ。なによりも一番驚いたのはMC。もはや同じ人物とは思えず、、、、、。幸いにもデジタルで録音されたものも発見した。どうするか、ちょっと考え中。

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再会

10月19日 月曜日 曇り ひょんなところで、旧知のふたりに会った。おおよそ、ここには載らないでしょって雑誌だけれど。 シャロン・シャノンとリアム。ふたりともいろいろあって、今がある、素晴らしい表情だった。人生は悪くないね。笑。シャロンの「ものごとの良い方を見るようにしてる」って言葉にぐっときたなぁ。また何処かの空の下でね。再見!

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