空と話すこと

11月25日 日曜日 曇り

ステージに立っていると、みんなほんとうに混迷の時代を生きてるんだなぁと思う。もちろん自分も含めて。それでも生きていかなきゃならないのなら、後悔のないように生きたい。

忘れもしない日。敬愛するCHABOさんとツアーをさせてもらっていて、愛知県豊橋市にたどり着いた日。例の「おもてなし」が結実しやがって、東京オリンピックが決まった。あの瞬間の暗澹。正直、この国に暮らすのが嫌になった。

いま飛行機に乗ると。機体には2020年を成功させよう、みたいなことが書いてある。意味がまったくわからないんだよ。その前に人として、やらなきゃいけないことが厳然としてあるはずなんだけど。厳然として、だよ。

まぁいい。

ほんとうに誰ひとりいなくなった。俺が死んだら、誰が俺を荼毘に付してくれるんだろう?でも、だからと言ってそれが暗澹たる気持ちにつながることはない。どうしてって、空と話すことを覚えたから。ほんとだよ。

どうにもならないときは空と話す。必ず応えてくれる。でも、ちゃんと生きてないと応えてはくれない。空は誠実さの向こうに存在してる。自分が不可能だと決めつけない限り、人はどこまでも進歩できる。人として生まれたからには、行けるところまでいきたい。

そして来年40年目になるけど。バンドを始めたときと気持ちは何も変わらない。というか、今の方がメンバーも含めて瑞々しい気持ち。だから、ほんとうに感謝してる。支えてくれたすべての人に。

まぁ、ひどくわかりにくいエンターテイメントを提供してるのかもしれない、とは思う。でもね、僕らなりの「今を生きる」ってことなんだ。わかりやすいってことは人への冒涜だって思うこともある。テレビなんかが特にそう。見てたらアホになる。あれシャブ中よりタチ悪いよ。

演奏終わったら「オーイェー!」でも「ガルルル!」でもなんでもいいよ。何かが君のこころをノックしたなら、僕らに伝えてくれたら、もっとすごい渦になるよ。つまらなかったら、遠慮なくその場でブーイングしてくれて構わない。目指してるのはほんとうに自由なんだから。てか、あなたたちに伝えたくて、演奏してるんだから。伝わったんだなぁって実感できたら、それが嬉しい。それはまた宇宙にいくための貴重な燃料になるんだよ。

幼い頃から、ほんとうに自由になりたかった。そこの信号を守った時点で飼われてるんだけど、それでも自由になりたいと今でも本気で思ってる。

きてくれて、ありがとう。命を使い切るまで、ほんとうのことを口にして、歌い、演奏するよ。物語が息をできるように。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

空と話すこと への6件のコメント

  1. にゃあにゃあ。 より:

    あーーースゴかった‼︎‼︎‼︎

    バンドの演奏の進化って、無限なんですね!!!
    行かないつもりはなかったですが、ほんとに行って良かったです。
    前回のHW sessionが、もはや思い出せなくなりまひた。。

    今年生まれた曲の数々、どれも素晴らしかったです。
    そして今年、路上で何点失いおいくら納められたのか存じませぬが・・あの曲が生まれたのなら、結果オーライじゃないですか⁉︎
    超〜楽しくてお洒落で、思わず笑顔になりました☆

    本編最後の曲、16 years old のHiroshiサンの姿が、一瞬浮かんで見えました。
    そして池畑さんと魚さん、こんなにアツイお方だったとは。。
    どんな気がする?この時代に最高峰の演奏をするのは☆

    来月のツアー、ますます楽しみになりました♪
    昨夜の比類ないパフォーマンスに、心からの感謝と賛辞を‼︎

  2. き~んさん より:

    毎日の名言ヒートウェイブの曲同様に励まされております。

    今年のヒートウェイブの関東圏でのライブは土日が多くてどうしても行けません…

    自分勝手な話しですが土日は若い女の子たちと遊ぶ約束しちゃうから行けないのです…残念…

    はぁ…8才と6才の娘たちです…

    去年の12月は金曜だったから参加できたのですが…

    CDひたすらききますね。

  3. かつらぎ より:

    ほんとに、三人、なのに。
    広がる風景は、前のsession より深く、華やかな音に。より温かく、より信頼し合った音へと。
    きらきら してました。
    アイコンタクトで、
    奏でられる音。エキサイティングでした。

    何より、新曲たちが素晴らしかった。
    とにかく自由だ。

    その場の瞬間のエネルギーを爆発して生きる。
    私事ですが、すこしずつ、人生の歯車が、カチッとまわりはじめました。感謝しています。
    それはそれで
    愛おしいけど、以前の感じ方には、戻りたくないなって。
    バンドでの三都市、楽しみにしてます。
    そのため、やるべき事をがんばる。お元気で。

  4. そばや より:

    私は、人生の後半をHW山口さんと過ごせることに勇気をもらえています。私の中の心底を衝く歌詞やグルーヴを生むメロディやリズム。
    言葉にしなくても、オレも演り続けるから、お前らもいろんな事があってもやり続けろ!と伝えてる気がしてならないのです。
    ライヴの最後には、揮発してしまうじゃないかってくらい出しきってるので、感謝とともに心配になったり。プロフェッショナル・アウトサイダーはだてじゃない。
    私の私見ですが、場違いな表現だったらお許しを。

  5. ジンジン より:

    おはようございます。朝からココロに沁みました。アニキ、突き抜けて行ってください。HW sessionには行けなかったけど、博多で待ってます。

    同時代に生きること…山口さんの言葉に救われ、生かされてきたと思ってます。世界がどんなにひどい状況でも、希有な存在と思える人間が一人でもいれば、生きている価値はある。そう思いたい。そして、人を許せる人間になりたい。

  6. アキラ より:

    最近は、自由って獲得する物ではなく、解釈する物だと思う様になった。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>