月別アーカイブ: 4月 2013

言葉

4月30日 火曜日 曇り   敬愛するミュージシャンからツアーの日々をまとめたDVDを頂いた。  曰く、「明日、この街で歌うあの曲の一節が果たして適当か、どうか。この曲を歌うことがいいのかどうか、前夜、宿で独り、考えるんだ」。  深く心を打たれた。  誠実 too much。そして、その言葉を発するときの、その人の目。伏し目がちだった。だからこそ、カメラ目線で発せられた言葉より、何倍も、僕には、響いた。  そんなこと、彼は僕らに問いかけてはいない。だからこそ、思うのだ。「お前はどうなんだい?」、と。だって、そうだろ?

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arabaki 2013

4月28日 日曜日 曇り ありがとう !!!!!

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野球

4月27日 土曜日 晴れ 野球場に近づくと、歓声が聞こえくる。チケットを買ってダッシュで階段を登り、球場全体が見えた瞬間。好きだなぁ。ドームは嫌い。愉しくない。だから行かない。 オレの聖地、平和台球場はなくなってしまった。あそこでたくさん人生ちゅーもんを学んだ。少年の頃、ライオンズ友の会に入っていたからして、年間を通じてタダ同然だった。観客なんて、ひどい日には500人くらいしか居なかった。酔っぱらいのおっさんたちは、いつか稲尾みたいな九州生まれのピッチャーが現れて、巨人を日本シリーズで「再び」倒す日を夢見てた。でも、ライオンズは所沢に行ってしまった。思い出すだけで涙ちょちょぎれるぜ。自分のチームをなくした哀しみって分かる? オレを最後に熱狂させたのはカズ山本さん。彼は男の中の男。炎の九州男児。彼がオレのライヴに来てくれたのはほんとに嬉しかったし、「球場行くとき、君の曲聴いてるよ」と云われて、ミュージシャンになって良かったとつくづく。彼以来、もう夢中になる選手も居ない。 四国のともだちに酔狂な奴が居て、四国在住なのにベイスターズ・ファン。奴は飛行機に乗って、横浜球場まで応援にやってくる。何だかとってもひっかかる。巨人の二軍より弱かったかもしれないオレっちのライオンズに良く似てるし。 だから、行ってみたよ横浜球場、通称ハマスタ。運悪く相手は阪神。何でホームなのに阪神ファンの方が多いんだよ。あんなにしょっちゅう「六甲おろし」歌われて腹立たねーのかよ、ベイスターズ・ファン。 オレは平松投手がカミソリシュートで阪神打線からばっさばっさと三振の山を築くことを夢見たのだが、、、、、、、、、。な訳なかった。オレがベイスターズ・ファンになるには、なにがしかの「毒」とか「アク」が必要だ。うーん。

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北から南から

4月26日 金曜日 晴れ 取り柄と呼べるかどうかは分からないけれど、この国じゅうに、あるいは世界のあちこちにともだちが居る。彼らは思いがけないときに、いろんなものを送ってくれる。それらが同時多発的に起こるとき、世界やこの国の広さを実感したりもするのだワン。 小さな伊豆の旅から帰ってきたら。 まずは北海道からギョウジャニンニクが届いていた。知ってる?北海道の人は知ってるだろうけど、本州の人はあまり知らないと思う。この強烈な食べ物はアイヌネギとも呼ばれていて、喰うと身体にエネルギーがみなぎってくる。何つーかその、自分がゴジラになったような気がするのだよ。しかも今回のブツは山中に自生していたもので、採取した人物そのものがイカレポンチときた日にゃ、タダモノではない。危険が危ない。ピーポー、ピーポー。せっかくのブツだから、鹿児島の黒豚のバラと鉄のフライパンで炒めて喰った。北と南の合わせ技一本。一言で書くなら、 「そんなに滋養をつけてどうするヒロシ」。つーか滋養つけすぎて、その使い道がなくて、鼻血だして、写真撮り忘れた。ごめん。 続いて。函館のパン屋さんから「ヒロシパン」が届いた。うまそうすぎる。もったいなくて喰えん。この夫婦パン屋さんはルー・リードを聞きながら、パンを作っているらしい。その音楽は決して発酵を促進しないと思うが、モーツァルトを聞かされたパンよりこっちを食べたい。偏見。ところで、このパン、角度によっては「ヒツジパン」とか「汗パン」に見えるところも素晴らしい。問題はいつ包丁を入れるかってことです。果たして、心が脆弱なオレに出来るのか?とにかく、ありがとー。 最後に。びゅーんと南に飛んで。 八重山諸島、石垣島から「ぴらつかるてっと」のアルバムが届いた。シンガーの具志堅陽子とギターのヒデオ君、それにベースのミッフィーとは、魚さんと島を訪れたときに、一緒に演奏したことがある。 何というか、具志堅陽子の放つ「不思議パワー」とヒデオ君の確かなギターとの組み合わせはかなり奇跡的だったのだ。つーか、今すぐこのバンドに入れてくれ、あるいはプロデュースさせてくれって話だった。そうもいかないので、魚さんも乱入して、その夜延々と演奏したが、ほんとうに素晴らしい才能だった。 それが日本と云うより、殆ど台湾に近い石垣島で現在進行形で行われていて、レコーディングも、オレが愛する「あの地下室」で行われ(おもわずベースメントと呼びたくなるのだが)。そこから、この素晴らしい音楽が発信されていることがオレはたまらなく嬉しいのだよ。 made in 石垣島。2013年、今の音楽だよ。是非、聞いてね。

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LIFEのドローン、伊豆にて

4月25日 木曜日 晴れ まずは、バタヤン。ほんとうにお疲れさまでした。うちのおとんが「バタヤンみたいなのがほんとうの歌手だ」といつも申しておりました。僕も密かに憧れておりました。ありがとうございました。合掌。 ——————————————————— 積み重ねてきた日々にはドローンがある。ドローンとは、えっと、分かりやすく書くと、イーリアンパイプやなんかで最初に「どーーーーーーーっ、みーーーーーーっ」と鳴る低音のことです。分かるかな? 日々の、言い換えるとLIFEのドローンは「誠実さ」で出来ています。僕が伝えたいのはひょっとするとそれだけかもしれんと、この頃思うとですたい。 ようやくHWのニューアルバムの制作が動き出しました。こういうときは「向こうから歩いてくる運命は自分そのもの」であることが多いのです。それもこれも、ドローンあってこそなのですが。いや、ほんとうに。 僕らは都会の無機質なスタジオが昔から嫌いでした。70年代の音ってものがあるように、明確に「今の音」があります。それはダサイと云うか僕は嫌いです。コンピュータの中で、加工され、圧縮され、人間らしさを失った音です。 僕らの理想とする音の出る場所を探すのは毎回困難を極めます。結局のところ、いつか自分たちで作るしかないのだろうけど。そのあたりのことはダニエル・ラノアの自伝に詳しく書いてあるので、興味がある人は是非読んでください。 ところで。同じ時期にデビューしたミュージシャンの友人が、今やレーベルの長になっていたりもするのです。さぁ、音の鳴る場所を探そう。僕がそう思っていたときに、彼はいきなり僕の前に現れました。たぶん10年振りくらい、かな。いわく、「是非、うちのスタジオ観に来てよ 好きだと思うよ」。 そのスタジオは伊豆にあるのですが、もう何と云って良いのやら。ロケーションもバイブレーションも残存していた機材も、、、、、号泣ものでした。やっぱり積み重ねてきた日々にはドローン、あるよなぁ。あるよなぁ。あるんだよ。誠実ばんざい、だよ。 ちなみに明日からこのスタジオでプログラムが入っていたのですが、そのエンジニアはHW作品を最も多く録音したM氏でした。偶然と云うにはあまりに必然すぎたので、M氏に連絡して「あのさー、このスタジオ、鉄板(リバーヴのことです)とエコールームがあるんよねー。今どき信じられる?てな訳で録ることになると思うんで、よろしくねー」、と。 ひとこと云ってもよかですか?「はぁ、幸せ♡」。こんな場所に出会えるってことは。

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自宅謹慎中

4月24日 水曜日 雨 自宅謹慎中です。 最近、走っていると誰からか不明だけれど、メッセージを受け取ります。 「お前がともだちに預けている1958年製のロックンロール・ギター、レスポールJrを自分の手元に置いて、メンテして、ビグスビーのアームをつけて、全国のオーディエンスの前でぎょいんぎょいん弾くように」。 左様でございますか。アームでございますか。それは観たことない、新しいなぁ。 久しぶりに戻ってきたレスポールJrをメンテして、ビグスビーのアームを注文しました。そのメッセージに何の意味があるのか、ステージで使ってみるまで不明ですが。 このギター、ポール・ウェスターバーグがやんちゃに弾きこなしていたのと、何よりも20年以上前、NYの小さなクラブで、クリス・スペディングがこれ一本で観客を興奮の坩堝に叩き込み、喧嘩さえ巻き起こさせた、そのパワーに痺れて速攻手に入れました。ピックアップが一個だったり、同じ時代のレスポールなんて2000万近くするのに、その余り木で作られたと云われているJrはまだ投機対象ではないところも素晴らしい。 やんちゃばんさい。おっと、謹慎中だ。発言には気をつけよう。

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虫ケラ、そしてリハーサル

4月23日 火曜日 晴れ 先日、オレは虫ケラについて書いたばかりなのに。 ううっ。 今朝、オレは自分を友人宅で「発見」した。またやっちまったらしい。オレは優しき人たちの手によって、生まれたての子鹿みたいに「保護」されていた。 やべっ。今日はHWのリハーサルだった。ここからスタジオまではどう考えても2時間はかかる。間に合わない。オレはグワングワンの頭で、必死にメールを書いて、メンバーとマネージャーに送信した。池畑さんに同じメールを送る勇気は、、、なかった。 「すいません。虫ケラになっている自分を友達の家で今発見しました。少し遅れます」。 渡辺圭一からの返信、「了解」。 細海魚からの返信、「りょーっす」。 マネージャー様からの返信、「了解です」。 思い返せば。 昨日、マネージャー様とごきげんな打ち合わせを終了し、続いて通称ブーと打ち合わせをした。腹が減っていたので、ともだちの店で飲んで喰った。いい感じで酒が廻ってきた。(ここで帰ればいいのに)聞いた話を繋ぎ合わせるとこういうことらしい。 「オレは明日リハーサルなのだが、今からみんなでカラオケ行ってリハーサルしようぜ」。←オレはこの自分の発言が信じられない。オレはカラオケ嫌いだし、率先して行く意味が分からない。 そしてオレは自分の曲をカラオケで熱唱した(らしい)。←いったい何のリハーサルなんだよ。 「ヒロシさんの靴いいですね」とのたまう友人に、「そうなんだよ。この靴いいんだよ。じゃ、あげるから、その代わりに君の靴ちょうだい」と靴を交換したらしい。 はぁ。もう。しばらく謹慎します。おまえ、停学。

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続・コテージパイ

4月22日 月曜日 晴れ HWの新しいアルバムのレコーディングに向けて、マネージャー様と打ち合わせしました。何だか、嬉しかったす。タダの打ち合わせじゃないもんね。7年振りだもんね。こういう風に何かが動き出したときには、いろんなことが繋がっていくものなのです。動いています。できるだけ多くの奇蹟とポジティヴなバイブレーションを詰め込みたいす。わんわんわん。 ところで。相変わらず僕は毎日ガシガシ海沿いを走っているのですが、あんまりblogに書かないのは、それがもはや息をするのと同じレベルになってしまったからです。でも、走っている間にはいろんなことが降ってきます。たとえば「”山口洋、家族を歌う”。そんなギター一本のアルバムを作れ」とか。いったい誰の命令なんだろ、と思いつつ、それってこの時代に必要かもな、とか。家族が一人も居ない僕が歌うことに意味あるなぁ、とか。エトセトラ。 それで思い出したのですが、先日の「はじめてのコテージパイ」。うちのおかんがオーブン料理が得意だったからだと書きました。で、それを作ろうと思ったのはアイルランド在住のともだち、松井ゆみ子がアイルランドの料理本を出したからだ、と。そんなやりとりを松井ゆみ子とメールでしていたら、何と10年以上前に、僕はおかんを連れてゆみ子とパートナーM君が住んでいる家をアポなしで訪ねたことがあるらしく、まったく覚えていない事にも驚いたけど、ゆみ子が語るその話がなかなか良かったので転載します。”山口洋、家族を歌う”ってこういうアルバムなのかもしれん、と。 以下、松井ゆみ子 wrote ——————————————————- オレが連れていったのって、 きみがお連れしないで、どなたが、 おかんをアイルランドまでお連れするわけ?? やだ〜 忘れちゃったの? Mの実家に寄ってくれたじゃないの。朝っぱら・笑 パリ経由で、早朝にダブリンに着いたって、9時くらいに来たよ。 おかんと一緒に! Mと庭でバドミントンしてたじゃないの。 時差ボケで負けたって、ずーーーっと「次回は、リベンジ」って言ってたじゃん Mの家の、コンサバトリー(テラスみたいなやつ)は、Mのママのお気に入りの場所で、そこできみの、おかんとふたりで、きみとMがバドミントンするのを眺めていたのよ。 そのとき、聞いたの。 スコーン、つくってますって。 カンタンで、すごく便利っておっしゃっていたよ。 帰りぎわに、なんか、思わず、おかんと抱き合ったの。 ふつうに、アイルランドでするように。 当時のわたしはすごく太っていたので、 おかんがことさら小さく、少女のようで、こわさないように抱きしめたことを よおく覚えているのよ。 10年より、もっとたつのね。 じゃあ、忘れても仕方ないかな。 記憶、よみがえってきた? おかんのための歌は、 きっとつくる運命にあると思う。 アイルランドにいるとき、自分が映画のなかにいるような気分になること、多いもの。 お願いだから、あの日のことは、 思い出して・笑 朝、われわれの部屋の窓に、小石を投げなかった? もう、それが映画みたいじゃ。 もちろん二日酔いのわたしが「なに、あの音?」って不機嫌にMに聞いたら、 寝起きのいい彼が窓辺に行って、 「洋がいる」って。 「What’s … 続きを読む

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大切なお知らせもろもろ

4月21日 日曜日 雨 お知らせです。 僕が14歳のとき、ギターを教えてくれた親友は、絵描きだってことを何度もここでお伝えしてきたと思います。30数年に渡って、交錯した互いの才能を磨いてきたってことですね。 思い返せば、アマチュアの頃に彼が僕らのジャケットに絵を描いてくれたことはありましたが、大人になって、がっつりと互いの才能に向き合ったことはありませんでした。 甚だ内弁慶な奴が、たまたま僕のツアー先で「個展」をしているという情報を耳にしました。それは30年越しの「time has come」なのではないか、といつもの直感が申しました。 てな訳で、5/6、仙台にて。彼の素晴らしい作品たちと僕のギターとの共演をお愉しみ下さいまし。僕は会場で奴の作品にインスピレーションを受けて、ギターを弾いてるだけです。行ったことがないから不明だけれど、ステージと客席があるわけではありません。自由に楽しんでください。彼の絵と僕の音楽から何かを受け取って頂ければと思います。30数年の互いの道程はダテではないと思います。たぶん。入場無料です。午前11時30分から1時間くらい演奏しています。その後、僕は会場を移して自分のライヴっす。両方楽しんでください。 画家、向井三郎のweb site (経歴のところに僕のことが書いてあります) http://saburomukai.com/ 今回のお知らせ http://saburomukai.com/news/index.html 山口洋の音/向井三郎の絵 チフリグリ(仙台) 「肖像 土、木、人」チフリグリ(仙台)の会場で画家の古い友人が音楽を演奏します。その音楽の詳しい内容は当事者を含め誰も知りません。 人と絵画と音楽の邂逅が引き起す出来事にぜひお立ち会いください。 山口洋の音/向井三郎の絵 ヒートウェイヴの山口洋が画家である古い友人を訪ね、繰り広げるサウンド・パフォーマンス。 チフリグリ(仙台)にて 2013.5/6. am11:30より。約1時間 http://chifuriguri.sakura.ne.jp/gallerychifuriguri/chifuriguri.html ——————————————————————- せっかくなので、近いところのスケジュールまとめておきます。 ARABAKI ROCK FEST.13 これはHWでの出演です。28日っす。 開催日=2013年4月27日(土)・4月28日(日) ※雨天決行 開場/終演=・4月27日(土) 開場10:00/終演予定21:00 ・4月28日(日) 開場10:00/終演予定21:00 ※4月27日(土) 22:00〜キャンプファイヤーライブ開催予定 会場=みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく(宮城県柴田郡川崎町大字川内字向原254番地) ——————————————————————- … 続きを読む

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おっさん、はじめてのコテージパイ

4月20日 土曜日 雨 うちのおかんはオーブン料理が得意だった。たまに喰いたくなるくらいなら、作り方を聞いておくんだったなぁ、と。でも、ともだちの松井ゆみ子が「家庭で作れるアイルランド料理」って本を出して、ときどき僕もやるようになった。血は争えんなー。わはは。でも、わがままなので、松井ゆみ子の書いた通りに作ったことはないけど。 今日はコテージパイを作ってみたぞ。なかなか、美味かったわん。ゆみちゃん、今度「おっさんが作るはじめてのアイルランド料理」って本出そうぜー。売れないかー。

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