LIFEのドローン、伊豆にて

4月25日 木曜日 晴れ

まずは、バタヤン。ほんとうにお疲れさまでした。うちのおとんが「バタヤンみたいなのがほんとうの歌手だ」といつも申しておりました。僕も密かに憧れておりました。ありがとうございました。合掌。

———————————————————

積み重ねてきた日々にはドローンがある。ドローンとは、えっと、分かりやすく書くと、イーリアンパイプやなんかで最初に「どーーーーーーーっ、みーーーーーーっ」と鳴る低音のことです。分かるかな?

日々の、言い換えるとLIFEのドローンは「誠実さ」で出来ています。僕が伝えたいのはひょっとするとそれだけかもしれんと、この頃思うとですたい。

ようやくHWのニューアルバムの制作が動き出しました。こういうときは「向こうから歩いてくる運命は自分そのもの」であることが多いのです。それもこれも、ドローンあってこそなのですが。いや、ほんとうに。

僕らは都会の無機質なスタジオが昔から嫌いでした。70年代の音ってものがあるように、明確に「今の音」があります。それはダサイと云うか僕は嫌いです。コンピュータの中で、加工され、圧縮され、人間らしさを失った音です。

僕らの理想とする音の出る場所を探すのは毎回困難を極めます。結局のところ、いつか自分たちで作るしかないのだろうけど。そのあたりのことはダニエル・ラノアの自伝に詳しく書いてあるので、興味がある人は是非読んでください。

ところで。同じ時期にデビューしたミュージシャンの友人が、今やレーベルの長になっていたりもするのです。さぁ、音の鳴る場所を探そう。僕がそう思っていたときに、彼はいきなり僕の前に現れました。たぶん10年振りくらい、かな。いわく、「是非、うちのスタジオ観に来てよ
好きだと思うよ」。

そのスタジオは伊豆にあるのですが、もう何と云って良いのやら。ロケーションもバイブレーションも残存していた機材も、、、、、号泣ものでした。やっぱり積み重ねてきた日々にはドローン、あるよなぁ。あるよなぁ。あるんだよ。誠実ばんざい、だよ。

ちなみに明日からこのスタジオでプログラムが入っていたのですが、そのエンジニアはHW作品を最も多く録音したM氏でした。偶然と云うにはあまりに必然すぎたので、M氏に連絡して「あのさー、このスタジオ、鉄板(リバーヴのことです)とエコールームがあるんよねー。今どき信じられる?てな訳で録ることになると思うんで、よろしくねー」、と。

ひとこと云ってもよかですか?「はぁ、幸せ♡」。こんな場所に出会えるってことは。

オレは伊豆半島をナメてたと思う。熱海や沼津から先には行ったことがなかった。てな訳で、オレんちからずんずん海沿いを走る。

オレは伊豆半島をナメてたと思う。熱海や沼津から先には行ったことがなかった。てな訳で、オレんちからずんずん海沿いを走る。

熱海。思ってたよりぜんぜん元気。今度来てみよう。

熱海。思ってたよりぜんぜん元気。今度来てみよう。

生まれて初めて「ハトヤ」を観て、大コーフン。こんなところにあったのか。

生まれて初めて「ハトヤ」を観て、大コーフン。こんなところにあったのか。

バイブレーションがいいのよ。伊豆高原。

バイブレーションがいいのよ。伊豆高原。

車を走らせてワクワクするってのは正しいのよ。向かってる方向が。

車を走らせてワクワクするってのは正しいのよ。向かってる方向が。

こんなところでこのNEVE(卓の名前)と再会できるとは。

こんなところでこのNEVE(卓の名前)と再会できるとは。

もう死滅したのかと思ってたよ。号泣。

もう死滅したのかと思ってたよ。号泣。

まんま、オレたちがデビューした頃の感じっす。いや、まじで。

まんま、オレたちがデビューした頃の感じっす。いや、まじで。

いいねぇ、この扉。

いいねぇ、この扉。

こういうのにもいちいちぐっと来る。

こういうのにもいちいちぐっと来る。

スタジオの庭に花があるってことは、愛があるってことだよ。

スタジオの庭に花があるってことは、愛があるってことだよ。

生き残ったこのスタジオからもう一度最新型の音楽を産み出したいときょーれつに思った。

生き残ったこのスタジオからもう一度最新型の音楽を産み出したいときょーれつに思った。

このあたりでちょっと泣けてきたぜ。良く、生き残ったなぁ、と思う。

このあたりでちょっと泣けてきたぜ。良く、生き残ったなぁ、と思う。

ほんとうにね、青春はここで過ごした。

ほんとうにね、青春はここで過ごした。

でも懐古趣味に意味はない。最新型を産み出さなきゃね。

でも懐古趣味に意味はない。最新型を産み出さなきゃね。

モジュールはメンテが施されていた。

モジュールはメンテが施されていた。

これがNEVEの基盤。

これがNEVEの基盤。

1983年製。僕らにしてみれば全然古くないのだが。

1983年製。僕らにしてみれば全然古くないのだが。

今も昔も変わらぬ名器。

今も昔も変わらぬ名器。LA-2A。上は33609。って誰もわかんねーか。

API。僕も2chだけ持ってる。つーか、興味のない人はほんとにどーでもいい話でごめん。

API。僕も2chだけ持ってる。つーか、興味のない人はほんとにどーでもいい話でごめん。

茄子が植えられたスタジオには愛があるということだ。

茄子が植えられたスタジオには愛があるということだ。

素晴らしい。

素晴らしい。

made in 伊豆ってのは悪くない。

made in 伊豆ってのは悪くない。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

LIFEのドローン、伊豆にて への6件のコメント

  1. 萩原晋也 より:

    ええね。
    頼んます。

  2. 愛ぴょん より:

    今日のヒロシさん、幸せ♡で、よかよか。

  3. Froggy II より:

    伊豆=イズの語源て、おもしろいんですよね。諸説さまざまですが、私としては出雲族の一部が伊豆に移り住んだことで「出雲」の語源とリンクしてるんじゃないかと。出雲には諸神の母イザナミの神陵地があり、「母から生み出された地」=出母(イズモ)が語源だという説もあります。
    いずれにしろイズという言葉には出づる=「生みだす」・「生まれる」の意があって、クリエイティブな場所にはとてもあってるような気がしますね!素晴らしいスタジオでいい音生まれますよーに。

  4. 天野 秀次 より:

    弦にも細いの太いのあって太鼓にも大小ある。それを感じさせてくれるサウンドが好きです。壁や床のエコーも自然にあったほうがいい、難しいことは疎くてわかんないですけど。

  5. 函館ゆうげん より:

    温故知新ですね。
    西伊豆は「民宿にこそ愛がある」と感じたのを思い出し
    また行きたくなりました。

  6. 梶虎 より:

    伊豆は一度だけ行ったことがあります。
    16年前か・・・。
    また行ってみたくなりました。
    西伊豆「松崎町」。
    伊豆で生まれるHEATWAVEの音楽。
    伊予の地で、楽しみにしております。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>