月別アーカイブ: 5月 2024

石川県金沢市にて #008

5月20日 月曜日 雨   長野のホテルで目覚めて、後ろ髪を引かれながら一路金沢へ。  近江町にかつて存在した魔界、メロメロポッチが移転して、何度目のライヴだっけ。  町には町のハコがあって、町のシンガーがいるべきで。杉野くんは病気で5年のブランクがあるけれど、その才能は言うに及ばないだけの素晴らしいものがある。その復帰ステージも兼ねてるからね、今日は。  体験してくれた人はわかると思うんだ。オレが伝えたかったこと。言語化不能だよ。それ、意味ない。オレも全力でやったし。だから、良かったら体験した人はコメントで感想を補足しといて。正直、目の焦点が合わないし、文章を書く気力も残ってない。笑。  町に必要なハコ、そしてシンガーたち。金沢が誇る杉野くんとTAKUちゃん、一緒に空間をクリエイトできて、とっても俺は幸せだった。  来てくれて、ありがとね!!!

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長野県長野市にて #007

5月19日 日曜日 晴れ   さぁ、大好きな長野に行こう。  ところがどっこい、新幹線の架線に農業用のビニールが絡まったとかで、不通。OMG。  東京駅で既に2時間遅れ。わたすのチケットは「えきねっと」ってやつで(これね、JR東海はスマートEXなんすよ。ほんと、殿様商売もいい加減にしろって)iPhoneのsuicaと紐づいてる。デジタルのチケットは乗変を自分でできるのが売りのくせして、こういう事態になると何の案内もなく、しかも乗変は不可能。  んなこと知るかい。オレのせいじゃない。このまま、自分の便を2時間遅れで待ってたなら、ライヴに遅刻することになる。  なので運転再開した新幹線に勝手に乗り込んだ。おまけに全席指定。オレの席があるわけもなく。上野、大宮を通路でやり過ごして、空いてたグリーンにようやく座った。だって、オレのチケット、グリーンだったから。そこに車掌。事情を説明したら、この席を確保してくれた。話わかるじゃん。  でもね。やっぱり自力で移動する方が好きだな、オレは。ちょっと考えるわ。  長野。ネオンホール。  木の響きがする大好きなハコ。若いエンジニアも素晴らしく腕を上げた。あとは用意されたキャンパスに思いきり絵を描くだけ。  今日は長野で福山くんが2daysなんだって。だから何?それはそれでいいじゃん。オレは裏通りが好きな住人たちを人力で宇宙に連れていくだけ。  総じて、とっても愉しかった。旅をしながら、新しい曲を仕上げていくことにようやく取りかかれた。61箇所回った頃には新しいアルバムができてるといいな、と真剣に思ってる。  アリーナを埋め尽くしてくれて、ありがとう。みんなに会えて嬉しかったよ。  明日は金沢。みんなに会えるのを愉しみにしてる。 ついしん  昨日(だっけ?)書いた8/15のチケット。ものすごい売れ行きだそうで、早々とSold Outになると思われ。急ぎどうぞ。

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力を抜いてみよう、長野へ

5月18日 土曜日 晴れ   さてさて。今日は長野へ。大好きなネオンホールです。みんなに会えるのを楽しみにしています。旅の模様はインスタのストーリーズで。ようやく旅をしながら、新しい曲を仕上げる実験に到達しそうです。  ギターの演奏について、教えてくださいとよく言われます。僕は100%我流なんで、人様に教えられることなんてないのですが。ひとつだけ。  力を抜いてください。楽器を弾くのに力は不要です。  楽器を弾いて疲れるのであれば、どこかに必ず無駄な力が入っています。それ、Lifeと同じです。力が入っている場所は、指板を押さえているポイントのみ、必要なときに「キュッ」とワンポントで力を入れているだけで、あとは基本脱力です。まず、肩を脱力、腕を脱力、手首を脱力。ブラブラのぐにゃぐにゃでいいんです。  弾く方の手も優しく。ギターを女性だと思って弾いてください。女性を乱暴に扱いませんよね?フランス語で言うところの女性名詞です。低音はヒット&アウェイ。優しく触って、すっと離れる。バスドラムなんかも同じです。力じゃないんです。高音は指やピックの角度を変え、ついでに気持ちも高音にします。ほんとです。ジェフ・ベックを見てたら、ほとんどタッチだけで音を変化させてるのがよくわかります。  ベーシストであれ、ギタリストであれ、ドラマーであれ。なんであれ、みんな力入りすぎ。それが蔓延しているので、影響されてデフォルトになってるんです。  野球のピッチャーに例えると。どんなに優れたピッチャーでも9回全力では投げられません。オレ、ダブルヘッダー投げたことあるんですけど、一週間は動けなくなります。なので、通常は6〜7割で投げておいて、ここぞってときにマックスの力を出します。それと同じです。試合も、ライヴも、Lifeも。同じところにつながってると思うのです。  脱力が一番難しいんだけど、人前で2時間を超える演奏をしようと思ったら、必然的にそうなったいきます。なので、部屋で弾くより、大好きな人の前で弾いてみてください。家族でもいいし、ペットでもいい。その人のためにと思ったら、音のベクトルが自分には向きません。たいてい、演奏してるときに「失敗したらどうしよう」とか「上手く思われたい」みたいなエネルギーが働いています。あなたが失敗しても、世界は終わりません。なことより、楽器から愛のエナジーを噴出させてみてくださいまし。  ぜひ。  僕はいつも内なる原始人から演奏しています。

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信念は羅針盤

5月17日 金曜日 晴れ 高校3年になって、受験勉強のおかげでバンドは誰もいなくなった。仕方がないから、オレは自分の高校の中でバンドを続けることを諦め、近所の高校に顔を出して、骨がありそうなやつを探した。高校を出たら、バイトしながら音楽を続けるつもりだった。 でもまぁ、いろんな曲折があって、三流芸術大学に行くことになって、絵を描くことになる。入ったその日から猛烈な違和感。教授と呼ばれる人たちは大学に腰掛けながら、自身の個展なんかをやっていたりして、確かにアーティストとして生きていくのが大変なのは理解できるけど、んな作品がこころを打つはずもなく、逆説的にどう生きるかを教えられた。簡単に書けば、覚悟しろってこと。 それゆえ、曲がり角にきたなら、敢えて困難な方を選ぶようになる。たぶん、それはおおまかに言って間違ってはいなかった。 信念だけが羅針盤。 たとえば、昨日見かけたこの人たち。誰か知らないけど、ちゃんと自分を信じてる。とっても覚悟を感じる。周囲がどう思うかなんて1ミリも気にしてないのが素晴らしい。そういう考えが表現に余計なバイアスをかけるのだ。       旧知のSaicoちゃんからオファーをもらった。その時期、山の家に帰っていたかったけど、彼女は「どうしても8/15にやりたいんです」、と。その言葉に「覚悟」を感じたから受けた。人を動かすって、そういうことだ。短い人生、意味のないことはもうやりたくない。 明日からソロツアーに復帰。迷わず、ぜひぜひきてください。長野と金沢。#007と#008なんだけど、第3レグだと思っています。   各地からのオリヅルラン成長情報、ありがとう。すくすく育っていて嬉しいっす。それぞれの家の顔になっているのが素晴らしい。他人と比べることないんす。そのうち、一挙に紹介するので、 hw.noregrets@gmail.com まで、写真送ってくれたらうれしーっす。えっと、お住まいの地域しか載せないので、神奈川県川崎市みたいな感じで教えてください。  

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慰労会

5月16日 木曜日 曇り 詳細は記さないけれど、ひとつの大きなプロジェクトが山を越えました。なにせ、8年がかりだったので、山も谷もありました。僕ひとりではまったくどうにもならなかったのです。 全力で支えてくれた仲間たちに感謝を伝えたく、わたくすがホストとなって慰労会を企画しました。つっても、オレは立案しただけで、煩雑な事務作業は仲間がぜんぶやってくれたんだけど。 そのプロジェクトの打ち合わせは「くにたち」や「立川」で行われることが普通でした。仲間が居住しているのがそのあたりなので。でも、今回はほんとうにゆっくりとこころを込めて慰労したかったんです。 ふと、以前宿泊したことのあるホテルを思い出したのです。東京都とは思えない緑と蛇行する多摩川の源流近くの丘の上にぽつんと立っている某ホテル。 昭和の遺物感満載で、インバウンドもここまではやってこないはず。部屋は畳なので、宴が終わったら、部屋飲みも可能。温泉もあるし、新緑も素晴らしいし。 もーすんばらしかったっす。ちっとも洗練されてない感じが。かと言って、不快ではまったくなくて、居心地最高。食事を選んでくれた仲間が華美なものではなく、簡素なコースにしてくれたのもよかった。メインディッシュなし。笑。それぞれに大人なので、バラバラに集まってくれて、それぞれに温泉に入ったり散歩したりして愉しんでくれて、お客さんもジジババしかいなくて、それもまた良かった。たぶん、オレたちが最年少というありえない状況。 食事だけでも十分に楽しかったけど、部屋に戻って、全員参加で部屋飲み。各自、好きな酒をなにも言わなくても持参。おつまみも。プロジェクトのケーキや、Tシャツまで!かの俳人も参加してくれたので、俳句付き。笑。 ほんとうにタフな世界を生き抜いてきた仲間たちなんで、真面目な話もしたけど、ずーーーっと笑ってた気がするな。 このホテル、何度も泊まったけど、仕事の宿だったので、温泉にすら入ったことがなかったのです。でも、ほんとうに好きになったんで、疲れたら癒されにくることにしました。しかもね。とってもリーズナブルな値段なんです。これはみんなに教えちゃおうかなぁ。経営うまく行ってほしいもんなぁ。 でね。あまりにも楽しかったので、来年も開催することに。笑。地元の仲間たちも呼んで。 トシを取るって悪くないよ。 朝。多摩川の河原で、学校をさぼった高校生のカップルが遊んでてて。みんなでそれを眺めながら、自らのセブンティーンを思い出したりしてね。笑。俳人、一句詠んでくれました。 A寸前高校生の水遊び オレ、ストーンズの「Memory Motel」を聴くと、あの娘とデートしたあの砂浜の夏の足の裏が熱かったことまで思い出すんよね。ははは。 みんなで御岳の名物蕎麦を食べて、家路へ。 いい時間だったなぁ。仲間は最高。さぁ、明日もがんばろう。  

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太陽の塔

5月14日 火曜日 晴れ 昨日は1日中激しく雨が降っていたので、ランニングは中止。 そんな日は筋トレルームのエアロバイクを漕いでます。ハムスターみたいで冴えない風景なんだけど、走れないものは仕方ないし。ランニングより時間がかかるので、漕ぎながら映画を見ます。 岡本太郎さんのドキュメント「太陽の塔」。彼には多大な影響を受けてきました。映画での描かれ方には?なとこもあるけど、彼のスピリットはまぁ、とにかく、とんでもなく素晴らしい。いつだって1ミリもブレることなく素晴らしい。 70年の万博のとき、福岡に住んでいた同級生の半分くらいは行ったのかな。もちろん僕も行きたかったけど、うちの親が連れていってくれるはずもなく。笑。そのときから、今日に至るまで起立し続けている唯一の塔。太郎さんがそこに込めた想いに激しく打たれるのです。 僕らを見守り、試し、そして励まし続ける、時代を超えた覚悟。内なる原始人。ほんとうは誰もが持っているはずの野生の呼び声。毛穴の中にも宇宙があること、エトセトラ。 僕らはみんな異なっていて、異なっていることによって同じなのだ。って。 コンプライアンスと同調圧力が大好きな日本人。縄文のスピリットを忘れるな、と。太郎さんは。 70年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。果たして、その後世界はどうなったのか?太陽の塔はずっと、それを見てきたのです。そしてあの塔だけは誰も壊せなかった。不気味すぎて。笑。 さて。今度の万博のテーマはなんなのか?オレは知らないけど。そういうことに加担する前にやらなきゃいけないことがあるんじゃないの?と太陽の塔は無言で訴えるのです。 本質。あなたが生かされている意味。 機会があったら、ぜひ見てください。 あんな男に僕はなりたい。いや、超えて行かなきゃね。自分のやり方で。   えっと。お灸ですが。 これは効く、と体が申します。薬よりはるかに面倒で、手間もかかるけど、これもまた「野生の感覚」。諦めず、向き合ってみるので、また報告します。    

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忘れる

5月13日 月曜日 大雨 母の日ではたと気づいた。うちのおかん、母の日に召されたのだった。慌てて花を買いに行って、実質4日遅れの命日。ごめん!忘れてた!でも、スーパーで買ったペカペカの花もなかなか悪くなかった。スーパー・スタイリッシュなおかんだったので「こんな花、嫌だわ!」って怒ってんだろうなぁ。ははは。 いつも書いてるように、目と歯と髪の毛だけは鍛えようがない。 歯は全幅の信頼を置いているSさんのおかげで入れ歯にならず歌えてる。髪の毛は最近紹介してもらった美容師さんのおかげで帽子を持ち歩くことから解放された。煩わらしさがひとつ減った。 で、目。 網膜剥離の手術を2回してるんだけど、すこぶる調子が悪い。もちろん信頼できる眼科に通ってるんだけど、どうにもならない。京都からの帰りも、体力や運転技術になんの問題もないんだけど、標識が読めない。ゆえ、伊勢湾岸道に入りそびれた。動体視力の低下もある。オレ、元野球部なんで、バッティングセンターで120キロくらいまでは余裕で打てたんだけど、試しにやってみたらバットにまるで当たらない。卓球は卓球部の部長より強かったんだけど、反応は遅れる。 バイクも含めて、これはもう返納かなぁ、と半ば諦めてたんだけど、、。 おかんの病気がどうしようもなくなって、それでも生きたいと申すので、「びわの温灸」ってやつを1日6時間くらい施術してたんです。これがとっても素晴らしく、膵臓がんの末期の疼痛でさえ、モルヒネなしで止めることができるのです。ただし、愛と根気が必要だけど。 その器具は川村カオリちゃんに差し上げたので、持ってなかったんだけど、思うところあって、近年そのマスターの家に行って、また手にすることができたのです。 今朝、マスターから長ーいメールをもらって。 これはおかんを通じての「諦めるな」つーメッセージだな、と。人のことばっかり気にして、いつも自分のことは後回し。いー加減にしなさいよ。って感じ。笑。 なので、今日から根性入れて、自分の目に自分で向き合ってみることにしました。報告はまたいずれ。   それとオリヅルラン・マスターからもメールと長野県飯山市の名産、アスパラガスが。涙。 毎朝、植物と会話してたら、どうしてほしいのか、わかるようになります。昨日、磔磔で差し上げたものはひとつきくらいしたら、大きめの鉢に植え替えてくださいまし。これまでに差し上げた方から、いくつも写真を送ってもらっています。それぞれ元気に育っていて、とっても嬉しいです。ランナーが出てきたら、カットして、水で培養して、身近な人に差し上げてください。あ、磔磔のやつはインスタを見てた人はわかってると思いますが、キーボードスタンドの落下で負傷しているので、彼らが元気に育ってくれたら、オレもまじ嬉しいっす。   プレイリスト#017、「My Guitar Heroes」愉しんでくれてるかな?残り少なくなってきましたが、最後までやるつもりです。応援よろしゅう。 ライヴに来てくれる人はほとんど本を買ってくれてるのかな?物販でなかなか本が動かず、持ち運びに苦戦しております。デリケートな商品ゆえ、破損もするのです。今週末からのソロツアーは少し量を減らします。送っても破損しない箱をようやく見つけたので。 土曜日は長野のネオンホール。#007。わたす、長野はマジで移住を考えるほど好きなんです。もちろんいいバイブスでやりたいと思ってますが、長野のこと、いろいろ教えてください。 日曜日は金沢。#008。しばらく人前に出ていなかった金沢の至宝、杉野くんと久しぶりに。ぜひ、来てください。会場のメロメロポッチはMY LIFE IS MY MESSAGEの能登支援の拠点になってくれているハコです。調整中ですが、オーナーかつ金沢市議である熊野くんと能登を自分の目で見ることができたら、と思っています。   ソロツアー、HW SESSIONSとリンクさせて、新しいアルバムの制作につなげていきたいと思っています。ソロとバンドのライヴ、両方体験してくれた人は同じ時代に生きてモノを生み出す過程をリアルに愉しんでもらえるかと。 SESSIONS、磔磔の50周年に合わせて、ですけど、関東ではなく関西でできてとっても嬉しかったっす。また違う場所での開催も考えてみます。あのくらいオーディエンスが来てくれたら、なんとか成り立つんです。そのためだったら、シャチョー、楽器車運転します。笑。その前に目を治さなきゃね。笑。 なんにせよ、横浜、京都。とってもいい経験でした。これからはソロツアーを通じて、新しい曲をどんどん書いていけたらな。    

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初老の全力、京都磔磔の50周年を祝う

5月12日 日曜日 曇り   同じく京都にある拾得と並んで、この国最古の歴史を誇るハコ、磔磔の50周年を本気で祝う。  前日、気の合う仲間たちとワンダフルな夜を過ごし、博多時代の後輩、武藤昭平の元気そうな顔を久しぶりに見て、オレも元気いっぱい。  なにせスタッフ不足。ならば、シャチャーのがんばりどこ!朝10時半に磔磔についたなら、PAのT君がリファレンスしていた。これが音楽愛だよ。オレは敢えて中に入らず、彼の仕事を30分間、外で聴いていた。  ぜったい、いいライヴにしちゃるけん。博多弁でこころに決めた。  普段スタッフがやってくれている仕事をぜんぶこなした。搬入、セッティング、そのほかもろもろ。  ライヴは言葉にすると陳腐になるからやめておく。オーディエンス、そして磔磔の音楽愛。それに尽きるよ。体力的にはハードなはずなんだけど、エネルギーが循環してるから、むっちゃ元気。  みんなと磔磔のこれからを祝えたのがほんとうに嬉しかった。  来てくれて、ありがとう!そして磔磔、おめでとう!!!!!!!!  くたばるまでお世話になるんで、どうぞよろしくね。  メンバーは泊まりなのだが、シャチョーは楽器車の運転がある。ノンアルで乾杯だけして、一路湘南へ。  休憩なしのノンストップ4時間半。湘南にたどり着いた。blog書く余裕もある。笑。自分の体力にちょっと呆れる。  60歳。まだまだ行けます!

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京都磔磔50周年を祝う

5月11日 土曜日 晴れ   さて。弁当、水筒を用意しての人生最後の楽器車旅450キロ。  我々が楽器車で旅していたころのワゴン車とは雲泥の差。スピードも出るし、安定感抜群。トラブルもなく京都到着。笑。  あ!魚ちゃんのキーボードスタンドがオリヅルランに落下。負傷しております。涙。詳細はインスタのストーリーズを。  さて。今夜は磔磔でお待ちしています!  ストーリーズは帰るまで更新予定。

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京都へ

5月10日 金曜日 晴れ 件のアップルのiPadのCMを見る。 なんつーか、言葉なし。表現は自由だから。やりたいようにやればいい。 ただ、アコースティックギターが潰されて、人形の目玉が飛び出して、最後に薄いiPadが出てきたときに、ひどいCMだな、マイナスプロモーションだよ、少なくともオレにとっては、と思った。 アップルとのつきあいは優に30年になる。いったいどれだけの金を使ってきたんだろう?家が買えるってのは大袈裟だけど、すげー車の一台くらいは優に買える。 90年代初頭だったか。佐野元春さんのスタジオで詩人ロバート・フロストの質問をしたら、「じゃ、UCLAのライブラリーにアクセスしてみよう!」、と。インターネットを初めて体験した瞬間。これはとんでもないと思って、金もないのにマッキントッシュ一式を買った。たぶん100万くらいしたな。清水の舞台から飛び降りるだけの価値はあると思った。だって、もう図書館に行かなくてもいいんだから。 そしてWindows95が出て、アップルは息も絶え絶えになる。ビル・ゲイツによって絶滅寸前。そんなアップルをサポートしたのは我々クリエイターだった。 アップルはオープンソースだったから、世界中の仲間たちが情報を公開し、ジョークを忘れることなく、新しいアプリケーションを創っていった。決して、それは金が第一義ではなく、デッドの精神にほぼ重なるものだった。知識をシェアしたのだ。オレが一番好きだったのはPower PC9600ってマッキントッシュ。6つあったスロットに拡張カードが差し込まれ、隅の隅まで中身を理解できた、最後のコンピュータ。コンフリクトすると一晩かけて、機能拡張を調べるなんてことが日常だったけれど、ひどく愛着が湧く機械だった。つまりはギターと同じ。あ、初めて買ったクルマと同じだね。ブラックボックスがなく、自分でカスタマイズできて、なおかつ整備もできた。 ジョブスが復帰して、アップルは息を吹き返した。彼は癖の強い人だったけれど、ほぼ天才で、オーガニックなスピリットも持ち合わせていたから、引き続き我々はアップルを応援してきた。 でもまぁ。まさか世界一の企業になるとは思わなかった。そしてあのCM。 高野寛くんがすばらしい投稿をしてた。ほぼ同感。オレはもうハイスペックなMACは買わないと思う。んでもって、持ってるものを使い倒す。決して使われるのではなく。 オレたちが音楽に向き合ってきた肉体と精神の50年近くの歴史はそんなに薄っぺらくはない。楽器を演奏するってことがどういうことなのか。ギターは60年前に作られたものに勝てないし、オレたちの演奏はAIにはできない。そこんとこ4649。 ちなみにね。これを書いてるのもMAC。笑。この部屋にはそれ以外に音楽用のMAC2台とノートが2台ある。音楽用のMACはネットにすら繋がってない。表記は英語。バージョンも一切上げていない。これでオレたちの作品は創られてる。周辺機器が使えなくなっていくのと闘ってるけど、まったく問題ない。てか、時代を追いかけると時代の音になるから嫌なの。 今、80年代のドラム、聞けないでしょ?あれ、オレも当時かっこいいと思ったんだよね。古い写真を見て、自分が恥ずかしくなることあるでしょ?そういう経験、たくさんしてきたから。 だからティム・クックに脅されてもなんともない。 昨日、グレッチを磨いてたんだけどさ。神社仏閣みたいな風格出てきたよ。MACはぜったいにそうはならないから。 なんだか、すごい時代に生きてるなぁ、と思う。   なので、プレイリスト#018はMy Guitar Heroes。オレの人生を変えてくれた、たった6本の弦、シールド、アンプ、そしてスピリットたち。スーパーアナログの世界だよ。ちょっと気合い入れすぎて、46曲、3時間20分もあります。これは!って思うものは動画もあります。これは本と完全にリンクしてるんで、本と合わせて愉しんでください。 中には入れたい音源が見つからないものもあったけど、まぁ、しゃーない。すべてをランニング中に聞き返して、今でもいちばんぐっと来たのはルー・リードの「Waves of Fear」。オレにとってのロックンロールが純度180%で詰まってる。このロバート・クインみたいなギターを弾きたいと今日も思う。     さぁ。今日は人生最後の楽器車での旅。京都まで。インスタのストーリーズで中継するんで、愉しんでね。って運転してたら、更新できないことに今気づいた。笑。 じゃ、明日。磔磔で。        

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