月別アーカイブ: 1月 2018

死ぬほど辛かったら

1月31日 水曜日 曇り   アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤さんが紹介してくれていた、イースタンユースの吉野さんのインタビュー。言葉のひとつひとつ、痺れました。あの音楽はここから生まれるんだね。一節だけ無断で抜粋。是非。  「死ぬほど辛かったら逃げ回ればいいんですよ。自分を抑圧する全てのものから。ホギャーと生まれてから死ぬまでの時間は、誰のものでもない。自分のものなんです。なりたいようになれるし、生きたいように生きられる。だから自分の大切な価値観を見失ってしまったり、尊厳を奪われてしまったりした人は、それを取り戻すまで、逃げて逃げて逃げ回ればいい。“自分”さえ取り戻せれば、ちょっとくらい腹が減っていても平気ですよ(笑)」  こんな至極あたりまえのことすら、やり抜くことが難しい時代に僕らは生きているんだと思うのです。えぇ、やりますとも。僕は自分の日々の中で。  

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続・続・一本のマイク

1月30日 火曜日 晴れ 三日に渡ってお伝えしてきた素晴らしい音楽。忘れないように記しておきたいこと。 過日、東京で矢井田瞳さんのコンサートを体験したのだけれど、素晴らしくてね。 伝えたい歌と表現したい世界があって、それを素晴らしいバンドのグルーヴ、ハーモニー、アンサンブルとともに伝える。書けば、これだけのことだけど、なかなか体験できることじゃない。絶妙な音量のPAによって、人々は中空にそれぞれの風景を創造することができる。威圧じゃない。シンプルに書けば、エゴではなく愛。帰り道、首都高速が違う道に見えたよ。わけもなく「幸福だなぁ」と思いながら。あれからずっと彼女の曲があのバンドの音とともに頭の中で響いている。ありがとう! 一本のマイク、最終回はこのお方たちの登場で。もはや説明不要の説得力かと。      

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原点

1月29日 月曜日 晴れ 昨日から観てもらっている動画は音楽が大衆のものになった「原点」。(クラッシックは大衆のためのものとは云い難い側面がある)。 たった一本のマイクですべての音を収録する。そのためにはミュージシャンが上手くなければならない。そしてマイクへの距離と演奏した音の大きさが音楽の中でのバランスを決定するわけだから、演奏しながら、確実に客観性を持っていなければならない。しかも演奏と同時にレコードにするための盤にダイレクトにカッティングされる。それを配信の時代にやってることが痛快なのです。 ほんとうに胸がすく想い。素晴らしすぎる。今日はスティーヴ・マーチンとエディ・ブリッケル。この2人のアルバム大好きです。マイクへの距離も良く観てみてね。僕はポール・ブレイディーの指導のもと、マイク一本のライヴやらせてもらったことあるけど、ほんとうに愉しかったよ。技量も半端なく必要なんだけどね。 落語を観にいけば、よく分かる。音が小さい。だから観客は集中して、どかーんと受ける。客も固唾を飲んで参加してる。受け身じゃないんだ。咳払いひとつが空気を台無しにすることだってある。今の音楽が失ったものがあるんだよ。何もかも、現代は説明しすぎ。人間には創造力が備わっているし、聞こえない音は自分で補足する機能が人の耳にはあるんだよ。ほんとだよ!何もかも説明しすぎるから人は本能を失っていく。スポイルされていくんだと僕は思ってる。     ポールとやらせてもらったとき。ほんとうに音が小さかった。ステージ上はマイク1本、生音だけ。だからこそ、伝わるんだ。

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音楽

1月28日 日曜日 晴れ 山口洋をダメな人間にするには、押さえつけて、嫌いな音楽を聞かせればいいだけである。実に簡単。 日本でスキー場に行かないのは不要な音楽が流れているからである。電車に乗りたくないのは聞きたくないメロディーをきかされるからである。 そんな意味じゃ、これはごいすーだよ。本物の音楽。モノラルでダイレクトカッティング。楽しんで!素晴らしいよ。 とりあえず、アラバマ・シェイクスとBECKとロス・ロボス。          

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お前飲みすぎ

1月27日 土曜日 晴れ 記憶の細い糸をたぐる。 もとから酔っ払いだっだけど、パブリックに酔っ払うことはなかった。しかし、昨年末から飲酒にまつわる番組出演が増えた。でも、これで封印しよう。てか、しばらく酒やめよう。 大宮エリーちゃんの番組「スナックエリー」は飲みながらグダグダ進行するのが売り。てことはクルマで行けないし、あらかじめ終電を調べた上で、電車で行った。スポンサーはホッピー。少しヤバい予感はしたが、エリーが焼酎で割って作ってくれるホッピーをガバガバ飲んでだんだんいい感じで酔ってきたら、すっかり時間の概念は吹っ飛び、終電はすでになかった。アーメン。 あの番組は大丈夫だったのだろうか。酔っ払い的には楽しかったけど。でも、これでしばらく人前から姿を消そう。そうだ、そうしよう。 スタッフが3人ががりでホテルを探してくれたがどこも満室。ともだちのPが奇跡的に三軒茶屋に1室見つけてくれたが、そこはなぜか和室だった。 やめときゃいいのに、そこからPとまた飲んだ模様。気がついたら朝で、心配したPがホテルまで俺の生存確認にきてくれた模様。 どうしてか三軒茶屋のデニーズで約4時間、Pに人生にまつわる説教を施す。足元がおぼつかないのでPに僕が住んでいる町まで送ってもらう。 やめときゃいいのに、いつも飲んでる店にPを連れていく。はしごする。ともだちが続々とやってくる。運悪くギターを持っている。死ぬまでにとある歌を聞かせてほしいってともだちがいたから、ライヴ開始。アーメン。 しばらく酒やめます。もうちょっとやりたいことがあるから。 ついしん 2/9のBRAHMANの日本武道館公演にゲスト出演します。

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bridge over troubled water

1月24日 水曜日 晴れ   そんなに簡単に結果なんか出るわけないじゃん。どうして迷うのかって、近くばかりを見てるからだよ。クルマの運転だって、下手なやつは近くばかり見てるから、余計なハンドルの動きが多くなる。遠くを見ればいいんだよ。   見渡せる限り、一番遠い場所は自分が死ぬときで、そのときどう死にたいか考えてみたら、今どう生きなきゃいけないかってことは自然に見えてくるはずだよ。死生観を持つってことはまったくネガティヴなことじゃない。   今期や来期。そんなタームで結果を出さなきゃいけない世界に生きてるのはわかるけれど、なんだってモノになるには10年はかかるさ。林業のともだちなんて、今植えた苗木がお金に替わるのは100年後。ネイティヴな人たちは7代先のことを考えてる。   Running On Empty.   説教はできないけど。若者にこう伝えた。なんであれ、この世界は生きるに値する場所だってことくらいは証明したい。   Bridge Over Troubled Water.  

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歌をつむぐとき

1月23日 火曜日 晴れ 強風 午前中に歯医者のアポがあったが、坂の上にある我が家からクルマを出せそうにないくらいには積雪していた。運転は得意だけれど、雪道は北国の人々の特殊技術。南育ちの僕らはナメたらあかん。マイナス10度でカキンコキンに凍てついた道をドリフト込みで見事にコントロールする旭川のタクシードライバーを見て、こりゃ一生習得は無理だと思ったのです。な、訳で今日もS歯科医院のKさんに不義理。でも事故るよりはマシ。オレのカツヲ(クルマのことね)は2トン超。いったん滑ったら、つーーーーっっと下まで行きそうだったんだもん。 もとより、順風満帆な暮らしを送っていたなら、歌なんか描こうとも思わないわけで。でも、書きたいと思う理由だけは無尽蔵にある。ただし、それらを納得する形に仕上げるのはどんどん難しくなっていて、最後の2,3ピースが埋まらないまま一週間がすぎたりもする。 誰もが理解できる平易な言葉で、深いことを簡潔に表現する。それが僕の理想。それゆえ、使われなかった言葉の屍が累々と机上には転がっている。それらをボーボー燃やした炎の中に、最後の1ピースがあぶり出しのように浮かび上がってくる(こともある)。 人はそれを産みの苦しみというのだけれど、んなもん、あってあたり前。さいきんは逃げたいとも思わないし、生きている間にたくさん味わっておくことこそ、創作者としてのハピネスかな。だから、朝方がいい。朝の思考はセルフィッシュにはなりにくいから。夕方には仕事を終えて、運動も終えて、美味しい酒飲んで、とっとと寝るのがいい。 ラグランジュ・ポイントって知ってる?太陽と月と地球の引力が釣りあう場所のことなんだって。敬愛する宮内勝典さんの本に書いてあったんだ。 そういう場所から夢が湧いてくる気がするなぁ。ずいぶん前に宮内さんがコンサートに来てくださったとき、「若者が旅に出たくなる歌を書いてください」って。そんなこと敬愛する人に言われたら本望だよ。ずっと、約束を果たしたくて、僕は歌を書いている。 ついしん 大宮エリーちゃんからさきほどオファー。木曜日の夜にLINE LIVEで放送される彼女の番組「スナック・エリー」に急遽出演します。ギター持って遊びに行って、飲みながらやる番組だそうです。おもしろそうだったので、快諾。だってエリーと話すのは愉しいもん。この前のトークショー来てくれた人はわかってもらえると思うけど。きっとグダグダだし、たぶん演奏もします。LINE LIVEってよーわからんけど、それぞれに学習されたし。LINEやってる人はそのままできんのかな?なんかアプリが必要なのかな?知ってる人はコメント欄でみんなに教えてあげてください。 スナック・エリー 出演 大宮エリー、山口洋 1月25日(木) 21時半から23時ごろまで

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2センチ足らずの雪

1月22日 月曜日 雪 2センチ足らずの雪が化学の街東京を一日で塗り替える。って歌、中学の頃聞いてたなぁ。 北国の人が聞いたら笑っちゃうような積雪なんだろうけど、明日都会はマヒするんだろうな。でも、それも悪くないんじゃないかなぁ。    

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ラジオ

1月20日 土曜日 晴れ   そろそろアルバム「Your Songs」についてのプロモーション活動も終盤。たくさん、発言や出演の機会を作ってくれて、がんばってくれたスタッフや関係者のみなさんにこころより感謝を。ほんとうにありがとう!  もとからプロモーションが苦手で、それゆえバンドの可能性を自ら狭めていたフシもあり、50の齢をすぎて、一念発起。レーベルと「いまさら」契約したのも、僕らが心血注いで創ってきた音楽を、もう一度たくさんの人に届ける「努力」をするためでした。  銀次さんのラジオ、貴ちゃんのラジオ、ジョーくんのインタビュー。インタビュイー以前に、インタビュアーのパーソナリティーがそれぞれに僕の個性を引き出してくれています。以前は自分が出演した番組なんて、聴いたこともなかった(すいません!)けれど、それぞれの幾重にも重なった愛にこころを動かされます。  とくにラジオは表現者としての立場ではなく、1リスナーの耳として客観的に自分たちの音楽を受け取ることができる貴重な場所です。オンエアをライヴで聴いて、ああいい曲とか、演奏だとか、、、。そう思えたとき、創作にまつわるすべての苦労が報われるのです。  僕らが腐心して音楽を創っているように、番組を運営している人たちも、それぞれの状況の中で、音楽に愛を注いでくれています。僕らを育ててくれた音楽に「恩返し」してくれているのだと。彼らにとってのガソリンはみなさんからのリアクションなのです。何かを受けとってくれたなら、彼らにリアクションを返してくれたら嬉しいです。その気持ちはいつか美しい円環を描くと僕は信じています。  昨日の「不倫」の一件。どうしても気になって、彼の発言をすべて聞きました。彼は発言の最後にこの国の高齢化について、介護について、一石を投じるような素晴らしい発言をしていました。にも関わらず、そのことは報道されない。とても哀しい。  僕はこれからも自分の目で見たことしか信じません。その中から歌を紡いで、素晴らしいバンドとブチかまし、信頼できるスタッフとともにこころを込めて伝えていきたいと思っています。どうぞ、ヨロシク。  では、飲みに行ってきます。しゅるしゅるしゅるー!

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不倫とか介護とか

1月19日 金曜日 晴れ 不倫で音楽界を引退するって。 そんな理由で音楽をやめなきゃいけない理由がまったく理解できない。僕はそこから先の音楽が聞きたい。もっと深くなるに決まってるのに。てか、誰かの不倫を暴くことに精力を費やすやつの神経が僕にはわからない(そんな暇あったら、もっと暴かなきゃいかんことあるはずなのに)し、その才能を潰す権利が誰にあるんだって思う。損失だよ。んなこと知りたがる一般ピープルのニーズがあるってことにも目眩がする。いよいよこの国も末期かも。 見渡してみれば、周囲はたくさんのともだちが親の介護問題を抱えてる。高度成長で核家族化して、老人は尊敬される存在ではなくなった。なんだかなぁ。俺を可愛がってくれた祖父は自宅で家族に看取られて死んだ。大家族だったら、それがまだできるはずなのに。僕はまだ小さかったけれど、彼からの最期のギフトを受け取ったよ。それは「死」というたいせつな経験。「死」を見なきゃ、どう生きるかなんて考えもしないよ。 僕の場合、親の介護もまだ40歳だったからできたんだと思う。多いときは月に10回東京と福岡を往復した。僕は自由業だからともかく、勤務している人はほぼ無理だろうし、だいいち金銭的負担も重くのしかかる。 そんな日々が一年半続いて、何度か僕も倒れて、母親が死んだときは正直ほっとした。やり残したことはなかったし、なんとか見送ってやれたし。いつ終わるとも知れない日々がこれで終わった、と。 なんだかおかしいよ。この世界。音楽家の記者会見をiPhoneで見て。強くそう思った。   さぁ、気分を変えよう。ジョーくんによるアナログ盤のインタビュー後編。   今夜は中村貴子せんぱいのラジオで、「Your Songs」を1時間特集してくれます。bayfm 『MOZAIKU NIGHT FRIDAY TAKAKO’S EDITION』本日2:00~2:57   銀次さんとの念願の宇宙トークです。 ■otonanoラジオ 伊藤銀次のネット・ラジオ『POP FILE RETURNS』 ・#226:2018年1月19日放送 ・#227:2018年1月26日放送

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