原点

1月29日 月曜日 晴れ

昨日から観てもらっている動画は音楽が大衆のものになった「原点」。(クラッシックは大衆のためのものとは云い難い側面がある)。

たった一本のマイクですべての音を収録する。そのためにはミュージシャンが上手くなければならない。そしてマイクへの距離と演奏した音の大きさが音楽の中でのバランスを決定するわけだから、演奏しながら、確実に客観性を持っていなければならない。しかも演奏と同時にレコードにするための盤にダイレクトにカッティングされる。それを配信の時代にやってることが痛快なのです。

ほんとうに胸がすく想い。素晴らしすぎる。今日はスティーヴ・マーチンとエディ・ブリッケル。この2人のアルバム大好きです。マイクへの距離も良く観てみてね。僕はポール・ブレイディーの指導のもと、マイク一本のライヴやらせてもらったことあるけど、ほんとうに愉しかったよ。技量も半端なく必要なんだけどね。

落語を観にいけば、よく分かる。音が小さい。だから観客は集中して、どかーんと受ける。客も固唾を飲んで参加してる。受け身じゃないんだ。咳払いひとつが空気を台無しにすることだってある。今の音楽が失ったものがあるんだよ。何もかも、現代は説明しすぎ。人間には創造力が備わっているし、聞こえない音は自分で補足する機能が人の耳にはあるんだよ。ほんとだよ!何もかも説明しすぎるから人は本能を失っていく。スポイルされていくんだと僕は思ってる。

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ポールとやらせてもらったとき。ほんとうに音が小さかった。ステージ上はマイク1本、生音だけ。だからこそ、伝わるんだ。

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原点 への4件のコメント

  1. 堺のヒロシ より:

    ありがとうございます。今やってる仕事に活かせます。人に何かを伝えるときのヒントですにゃ。いろいろ教え伝えたい内容があり過ぎてピントがズレていくことがあって…
    ちなみに、昨日の日記のタイトル。。。自分に言われたと思いました。

  2. 堺のヒロシ より:

    日記のタイトル、おとといだ…

  3. exぴくるす より:

    ホント素晴らしい!これらの映像は「アメリカン・エピック」という昨年放送されたドキュメンタリー映画のもので、まだクラシックやブロードウェイが中心だった20~30年代の音楽産業の中で、アメリカ各地でフォーク、ブルース、カントリーといった音楽がどのように記録、録音されて広まっていったかを追ったものだそうです。その中の「イン・セッション」という現代のミュージシャンが当時の録音機材を使って録音するというパートの為に収録された映像のようです。

    サントラ盤として当時の音楽をコンピレーションした盤の他に、このセッションを纏めた盤も出ています。何よりドキュメンタリー見たくなってしまったので海外通販(日本未公開・未発売!)でDVD注文しました!素晴らしい音楽の紹介ありがとうございます!

  4. Masako より:

    音楽の愉しみ方が、またひとつ増えました。洋さんのこの説明がないと解らなかったです。
    Exぴくるすさんの説明もとても役立ちました。ドキュメンタリー映画が日本で公開されたら観に行きたいですね。
    音楽って本当に深くて、壮大な宇宙のようで、自分がちっぽけな塵のようです。でも、色々な知識が持てることで音楽への情熱も少しずつ変化しています。素晴らしい音楽を聴きたいと思うのはもちろんですが、心に伝わる音楽をこれからも聴くことが出来たらと思っています。いつも素晴らしい音楽をありがとうございます。
    銀次さんの後半のラジオ。音楽談義は、またまた、なるほどの連続でした。男と女の違い…。うーん。納得です。HEATWAVEを海牛?に例えたところが…。苦手な生き物が、愛らしく思えるのでした。(笑)

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