11月10日 日曜日 曇り
ぱんぱかぱーん。みなさん、こんにちは。
blog上で復活した地獄アワー。音楽を愛するみなさんの心の提供で、山口洋がお届けします。
これからは月イチくらいのペースで続けていこうと思います。反応が少ないとイジけて、すぐに放送休止しますので、気をつけてくださいね。笑。
じゃ、1曲聴いてください。今日は良質なソングライター、そしてギタリスト、ジェームス・マクマトリーです。最近はアメリカのいいところを挙げる方が僕にとって難しいことなのですが、彼の曲がとつぜんラジオから流れてきたりすると、懐が深いなぁ、と思ったりもします。どうしてって、聴けば分かるぜベイビー。じゃ、曲は「Levelland」
おー。ひさしぶりに聴いたら、僕が盛り上がってしまいました。こういうときは流れに逆らわずもう1曲ジェームス・マクマトリー。昔スタジオから生放送でやっていたときも、たくさんのアルバムを持っていって、その日の流れで曲を選んでいました。しっかりとしたプロットがあるよりも、スポンテニアスな方が僕には向いています。
底辺にあえぐ人たちの現実と夢を描く。それはある種のソングライターの役割だと思います。彼とはデビュー年が一緒なんです。会ったことはないけど、ずっと同じ時代を生きる同業者として意識してきました。じゃ、もう1曲。これは90年のデビュー盤から。リズムトラックがいいと思ったあなたはいい耳してます。このアルバムはジョン・メレンキャンプのプロデュースで、ドラムはケニー・アーノフなのですよ。じゃ、ジェームス・マクマトリーで「Painting By Numbers」。この番組、いい曲かかるなー。自画自賛。
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さて。
今日の特集はリクエストの中から選んだテーマ「ジャズ特集」です。まったくの門外漢です。詳しくないです。でもジャズ、好きなんです。家ではずーーーーーっつとジャズが流れてる。っていうか、ジャズしか聴いてないかも。もちろんマイルスもコルトレーンも大好きです。でも、語れるほどに何を知っている訳でもない。僕が紹介するとマイルス好きに「お前に何が分かるんじゃー」とボコボコにされそうなので、ほんとうに疲れているとき(音楽も聴きたくないようなとき)に聴いている(流れっぱなしになっていて僕を癒してくれる)曲をいくつか紹介したいと思います。ほんとうに音楽って薬かって思うときあるっすよ。
これらの曲を聴きながら、良く「寝落ち」してます。黄色いリクライニング・チェアーの上で、よだれとか涙とか、謎の液体と共に。シングル・モルトのウイスキーをあわせて飲むと、効果倍増。おすすめのウイスキーですか?「PADDY」です。たまーに日本でも見かけます。ぜんぜん高くないですよ。是非。土の味がします。
ところで、僕がジャズの中で一番好きな楽器って何だと思います?
ベースです。部屋のスピーカーとアンプはフラットな状態でウッド・ベースの音がふくよかに、たおやかに聴こえるようセットアップされています。一番好きなベーシストはチャーリー・ヘイデン。僕が女だったら、彼に弾いて欲しいです(すいません)。彼のベースを聴いてるだけで眠れます。つーか、彼のベースは聴いたらすぐに分かります。自らを無駄に主張しないし、rootを出すというほんとうの役割と責任を彼は知っていると思います。それに、音楽への愛。溢れるほどの愛を感じるのです。
彼の音楽を聴いたことがないって人にはこのアルバムをお勧めします。ほぼ家族でルーツ・ミュージックを奏でてるのですが、もう何ちゅーか、その、うううっ。嗚咽。聴けば分かるさー(沖縄風に)。ん?待てよ、これはジャズなのか?まぁ、いっか。素晴らしい音楽なんだから。
じゃ、このアルバムの中からチャーリー・ヘイデンが歌う「Oh Shenandoah」を聴いてください。
ね。彼の歌がまた素晴らしいでしょ?悲恋の歌。この曲のギターはパット・メセニーなのですが、随分前にNYで彼のコンサートに行って、2曲目で睡魔に襲われて爆睡しました。以来、まったく興味がなかったのですが、このギターを聴いて考えを改めました。きっと彼も変わったし、僕も変わったんですね。
それではチャーリー・ヘイデン繋がりで、キース・ジャレット&チャーリー・ヘイデン、名盤「ジャスミン」
から「For all we know」を
このアルバムを含め、チャーリー関連のもの、キース・ジャレットのいくつかのアルバム。CDプレイヤーの近くにいつも置いてあって、いつでもかけられるようにしてあります。じゃ、ここでかの「Danny boy」を。こんな風にピアノが弾けたらな、と思うことあります。
ジャズ特集というより、キース・ジャレットとチャーリー・ヘイデン特集みたいになってきましたが、好きなので許してね。確かに家で癒されてるんだもん。次もキース・ジャレットの日本での演奏から。ガーシュインの「 I Loves You Porgy」。ほんとうにこの曲、好きなんです。唸りながら、演奏するのがキース・ジャレットの嫌いなところなんですけど、音楽に集中してるときはほんとうに素晴らしい。
1曲リクエストに応えます。初めてジャズと云えるものを聴いたのはこのお方のこの曲でした。たぶん、小学生だったのか。家で流れてたんですね。ビル・エヴァンストリオで名曲「Waltz for debby」を。
もう1曲、MITCHELL FROOMの名盤「A thousand days」から紹介したかったんですが(ジャズじゃないやんって突っ込みはなしで)、このアルバム、マイナーすぎてyoutubeに1曲もない。でも、わたくす。胸を張ってお伝えします。10年近く聴いていますが、こんなに鏡のように自分の感情を中空に投影してくれるアルバムはありません。是非。
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さて、ポール・マッカートニーが昨日無事に入国したそうです。僕はさんざんポールの悪口ばっかり云ってきましたが、あらためなきゃ。僕は彼の凄さがようやく最近身にしみて分かってきました。彼に謝りに行かなきゃと、チケットと買おうとしたら、買えなかった。泣。
だから、お詫びと感謝の気持ちを込めて、ポールの曲を。この曲を聴くと中学一年の坊主頭、音楽、悩んでいた冬の寒い日を思い出すんです。それほどラジオから流れてました。じゃ、ウイングスで「Silly love songs」
当たり前だけれど、ポールはビートルズなのですよ。彼らが僕らに道を作ってくれたんです。もう半分しか生き残ってないけど。その彼が同じ時代に生きて(ルー・リードと同じ年です)オリジナル・キーで歌い、演奏し、新しい曲を産み出してくれている。何というか、感謝です。新しいアルバム。走りながら聴いてます。じゃ、最新アルバム「NEW」からこの曲を。
何だか、ポール特集みたいになってきたぞ。この曲、生で聴いたらオレは即死だなぁ。今、思い出したんだけど、初めて父親に買ってもらったLPは「LET IT BE」。どうしても弾きたくて、たぶん小学校5年だったけれど、ひとつきかかって耳でその曲をコピーしたのです。それが譜面なんて不要だと思ったきっかけ。ポールのおかげなんです。コンサートに行く人たち。ENJOY!
何だかとりとめもない番組になったかもですが、オレは愉しかったっす。お別れの曲はこれです。1987年頃、地獄アワーのお別れのテーマはこの曲だったんです。マリアンヌの若い頃より、今の方がずっと好きだな。じゃ、次回をお楽しみに。お相手は、最近ポールの偉大さに気づいた山口洋でした。
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追伸ひとつお願いが。この番組を観て、好きな音楽を見つけたら、アルバムを買って、アーティストを支えてくれよー。よろしくねー。
ジェームス・マクマトリー買います。今度スワンプ特集をお願いします(笑)
選曲いいですねえ…。明日は雪の予報…。心が落ち着きます。
ジャズ好きの私。この番組の大ファンになりました。(全部ジャズではなかったけど、そんなことにはこだわりません。山口洋パーソナリティーの選曲素敵です)堪能しました。Jazzって、一人で聴くのが一番ですよね。それでもって、やっぱりウイスキーが合います。バーボン飲みながら、孤独を噛み締めながら、そんな雰囲気に酔いしれながら……。キース・ジャレットいいなあ。はい、アルバム買います。次回も楽しみにしています。
山口さん、たのしかったです。こちらを訪ねてみたら、もう!?と、驚いて、次々と聴いて。埋め込まれたまま聴き終わると、もう一度聴いたり、次に表示される別の作品を聴いてみたりできるのも面白く。男っぽいと思ったらテキサスの人で、何度も何度も聴いて耳なじみのある作品から、ワルツがジャズになって。”NEW”で座ってラジオを聴いて目から汗でした。久しぶりにゆっくり出来ました。次回も楽しみです。ありがとうございました。
Mitchell Froom“A Thousand Days”ジャケットお洒落で素敵ですね
iTunesでプレビューを聴いてみました。短い演奏なので全体はわかりませんが
とても優しいピアノの音。汚してはいけない神聖な美しさ・・・。
心が浄化される感じでした。好きです!
近年ポールの偉大さに気づいたのはMe Toであります。 ありがとうございます!ジェームス・マクマトリー揃えます。Oh Shenandoahといえば、トム・ウェイツ+キース・リチャーズのコラボ曲が入っているコンピレーションアルバム『Son of Rogue’s Gallery: Pirate Ballads, Sea Songs and Chanteys』ご存知ですか?ですよね・・・ヒートウェイヴがカバー(だいたいライブの1発目)してから曲名を知り、たくさんの方がカバーしているのを聞いてます。
P.S James McMurtry心地いい~!感謝っす
こんばんは、こ、濃かったです…!「ながら」では、全然聴けませんでした。リクエストに応えて頂き有難うございました。この濃さを消化してから改めて感想をお送りします。ひとつ、発見したのですが、復活地獄アワーは寄り道も出来るのですね。
http://www.youtube.com/watch?v=lUxQLU_eqfU
Michel Petrucciani – Round midnight この曲を1曲寄り道させてもらったのですが、これも衝撃でした。明日、楽しみにしています!!
ラジオを聞きながらテスト勉強をしていた頃を思い出しました!どんどんいろんな音楽を聴かせてください!!
ジャレットで一番好きなのはMy Back Pages この曲のイントロのベースの音は最高の環境で聴いてみたいです。
NEWもBEATLESテイスト満載なまさにポール節で泣かせる2:30秒 運良くチケットゲットできましたのでアニキの分まで楽しんで(謝って)来ます。
色々為になります。
ジェームス・マクマトリー知らなかったです。
ジョン・クーガー、、友達が好きで高校の頃聞いてました。懐かしい。
お勧めのジャズ、、晩秋に似合いますね。
癒やしを求め30過ぎからコルトレーン、マイルス、エバンスなどの
CD買って聞いてました。
ポールのチケットは残念でしたね。
マリアンヌ・フェイスフル 名前は良く聞いてたんですが、、まだまだ見聞狭いな自分。
わたくす事ですが前職の文具店でのBGMが一日中レコードで、オーナーがジャズ&ビートルズ好き。なのでマイルスやコルトレーンはもちろん、「Silly love songs」や「As tears go by」も時々流れてました。懐かしいやら嬉しいやら。と同時にこれらの曲を聞くと、在庫取りに倉庫で脚立を登りたくなります…パブロフの犬状態(哀)。「Danny boy」は曲そのものも好きだけど、この演奏すごく沁みますね。キース・ジャレットの弾く姿、ロダン(の彫刻)ぽい。笑 初めて聞いた音もあるし、知らないことを知るって楽しい。この番組E0!(=いいわ!)
予想以上に素敵な地獄アワー。
形は違えど復活が本当にうれしいです。
私もジェームス・マクマトリーを買ってみますね。
思えば、そうやってラジオを聴きながら買ったアルバムは
ほんとにたくさんあります。楽しい。
午前4時近くに聴く、アズティアーズゴーバイのあの感じ
思い出しました。
次回も楽しみにしております。
A day in the life。生涯で一曲選ぶなら私はコレなのですが、
それにしても、ポールが歌っているところ、何の違和感も感じなかった!
そうだよね、ポールは、ビートルズなのだ…と改めて思い知らされつつ、
give peace a chanceへの予期せぬメドレーにとどめさされました。
この流れで、後程JETを聴こう!
ジャズ選も素敵でした。おふとんの国のテーマ曲、ですね!
地獄アワーのお別れのテーマ曲が良かった
でもこの曲でサヨウナラするのはちょっと寂しい感じが残るような気がします。
では、いじけず来月も宜しくお願いします。楽しみにしてますよぉ~^^
家から近いのに残業で吉祥寺行けないのが残念。明日の佐野元春のラジオがルーリード特番で楽しみ。
じっくりひたって、すごく楽しませてもらいました!
ジェームス・マクマトリー、知りませんでしたが、とても良かったです!
次回も楽しみにしてます!
ビル エヴァンス良いです!まだ買ったことないからCD買って聴いてみます。ポールのライブは行けないけど、BBCの2をレコード屋さんに買いに行くのが今の楽しみです。デビュー前後のゆるくないビートルズの演奏が詰まっているはずですそこには。
すういませーーん。今日から地獄アワーリスナーです。感想は、自分が音楽に飢えていたこと、教えてもらいました。音楽はお薬ですよね。たくさん、込み上げげた感情があり、コメントありすぎです。音楽という友達がいたこと、思い出させてくれてありがとうございます。
前の書き込みで書き忘れたので。
架空ではなく本当にやっぱり地獄アワーが
公共の電波に乗ってくれるような
そんなイカシたラジオ局が日本にひとつくらい
あったっていいじゃないか、と思いました。
次回放送を心待ちにしております。
ポール細木を騙っている身としては、行かねばということでポールのライブ行ってきました、東京ドーム最終日。翌日仕事があるため、アンコールは聞けず(泣)。ライブに行った知人から、MCで「福島のみなさんへ」とイエスタデイを歌ったそうです♪昨日は毎週土曜日に高知で開催されている”オーガニックマーケット”で太陽光パネルで起こした電気でのライブしてきました。”LetItBe”唄いました!