月別アーカイブ: 12月 2015

母のストラップ、その後

12月29日 火曜日 晴れ 今日で12月も300キロ走りきったから、今年最後の夕陽です。     旅の中途で出会った四国の靴屋さん。僕の靴を作ってくれてるのです。工房には僕の曲が流れ、僕は彼の作ってくれた靴をはいてステージに立つ。とってもいいリレーション。ふぅ。彼が悩んだ末にメールをくれて、ストラップを直してくれるそうです。嬉しかったなぁ。その気持ちが。 僕の足を詳細に計ってまず木型を作り、仮の靴を作って、フィッティングしてから実際の靴を作るんだそうです。シビれるよね。いつまでだって待ってられる。これが仮の靴なんだって。職人の仕事ってほんとうに素晴らしい。   晩ご飯のときは頭を空っぽにしたいので、毎晩ポルシェやフェラーリらランボルギーニ。これらのクルマがどうやって作られてるのか、動画を見てます。これがねぇ、すんばらしいんだ。芸術なんだ。そして、確かな技術をもった職人たちがこころを込めて作ってる。空冷のフラット6、本気で乗りたいけど、ギター載らない。笑。 引き続き、リクエスト受付中!

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母のストラップとお知らせもろもろ

12月28日 月曜日 晴れ 自分にニンジン。 昨夜、絶品の料理を食べさせてくれる小さなイタリアンの店で、3ヶ月ぶりにパスタを食べた。あまりの美味さに、シェフに求婚したらシカトされた。(笑) つくづく、僕らは飽食で強欲なんだね。僕はパスタが大好きだから、昔は平気で200gなんて食べてたけれど、昨日は30gくらいかなぁ。もう、それで充分。その方が深みを味わうことができる。小麦の味まで感じるよ。制限によって、舌は鋭敏になったし、トシなのかもしれんけど、ゆっくり静かに少なめの量を味わって食べたいなぁ。 母の話。 12/26の渋谷でのライヴ。当日のリハーサル。最後の曲を演奏し終えた瞬間。ずっと使ってきた革のストラップが切れた。ギターを弾く人は分かってくれると思うけど、革のストラップが切れるなんてことはまずない。 2004年。 母は病院で、最期の時間を過ごしていた。僕はバンドのツアー中で、彼女を看取ることができないかもしれないと、本人に伝えた。その代わり、ストラップに字を書いてもらった。今となっては判別不能だけれど「espoir」と震える手で。この期に及んで、フランス語を書くところが、こましゃくれてる。横には旗が描かれていて、「これは何?」と聞いたなら、「応援の旗」だと。結局、これが彼女の絶筆で、僕は彼女を看取ることはできなかった。 それからずっと、僕は彼女の字と旅をしてきた。何千キロ、何万キロ、いや、もう分からない。どれだけの人の前に立っただろう? 何かのメッセージなんだろう。でもライヴを終えても分からなかった。終演後、サインをしていたら、年配の女性からプレゼントをもらった。家に帰って開けてくださいと注意書きが書かれていた。 「僭越ですが、お母様は来年13回忌ではないでしょうか?もし、よかったら、この線香をお供えください」。モーレツに感動した。そんなことをやってやれるのはもう地球上に僕しか居ないのだが、13回忌なんてこと、この方に教えてもらわなければ、完璧に忘れていただろう。かように人生は素晴らしく、そして面白い。この場を借りて、深い感謝を。参列するのは僕ひとりですが、ちゃんとやってやりたいと思います。 ————————————————– 12/26。実は録音していたのです。まだ聞いてないし、途中でマシンが一回止まったらしいので、確定的なことは云えないけど、ライヴに来れない人のために、HWの最新型宇宙サウンドをできるだけ安価で、でもいい音で、届けられたらいいな、と思ってます。 それから毎年恒例のエムエム長崎のHW特番、「HEATWAVE Special program vol.10」。放送時間が2015/12/30 (水)15:00〜15:55に変更になりました。ラジコやauとdocomoのラジオツールからも聴けるそうです。素晴らしい内容なので、是非。愛のある番組だよ。 たくさんの人が手にしてくれた「Hotel Existence」。新年1月6日午前0時より通販開始です。詳細は追ってお知らせします。 ————————————————- えー、元旦のblog上ラジオ。新年ゆえ、リクエストを募集します。ライヴのコメントを見ても、この時代を生き抜くってことがみなさんにとってもタフなんだなぁ、とこころから。なので、「私は〜なのですが、2016年〜な一年にしたいので、そんな曲をお願いします」的リクエストの中からDJがぐっと来たものにお応えします。コメント欄で30日まで受けつけまーす。

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151226@渋谷duo by 三浦麻旅子さん

  我らが麻旅子姐さんの素晴らしい写真をどうぞ。キャプションなしで。分かってると思うけど、コピーライトは写真家に帰属します。無断使用はダメだよ。    

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渋谷にて

12月26日 土曜日 曇り   渋谷にて@HW2015、完全炎上。笑。みんな、燃えカス。オレ、ボロ布。  バンドのメンバー、スタッフ、何よりもオレたちをこの長きに渡って支えてくれたオーディエンス。それがオレの財産です。ほんとうに、ありがとう。52歳、独身、でも最高に幸福。みんな、良いお年を。 今年、何ひとつやり残したことがないように生きてきたつもりだったけど、達成感、ゼロ、そして充実感マキシマム。笑、だから、今日も生きるんだね。あはは。

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リハーサル

12月25日 金曜日 曇り トータリーにマッドな状況ではある。時間が足りなすぎて、泡を吹きそうでもある。でも、どんな状況であれ、世界は生きるに値する場所だってことを証明すんのがオレの仕事だからね。何のために鍛えてきたのって、こういうときのためにだよ。 CDも届いた。やるべきことは全部やった。スタジオからの帰りしな。車内でCDを爆音でチェック。クリスマスの金曜日。信じ難いほどの渋滞。場所は青山から六本木。その音楽は空からオレにエールを送ってくれているように聞こえた。まるで知らない誰かが創ったように。COOLだね。魂が入ってる。さぁ、受け取ってくれー。でもって、素晴らしい2016年を迎えてくれ ! 明日、届けにいくぜ。      

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リハーサル

12月24日 木曜日 曇り この時代にミュージシャン、特にバンドマンで居るってことは超人的な能力を求められる。一人何役も出来て当然。でなければ、とうてい生き残れない、キビシー世界。笑。 それゆえ、準備は周到に。ぐっと会って、ささっとリハーサルを済ませ、一気に集中してライヴをやり、ぱっと別れる。昨夜、すべての準備を済ませたオレはようやく一息つく時間を持てた。と云っても、ほんの2時間くらいだけど。 メンバー全員が常軌を逸したようなスケジュールゆえ、準備の失敗は許されない。それをどうにかやり終えて、九州から送られてきた名酒「壱岐GOLD」を飲んだ。美味かった。いい感じで酩酊して気絶。mmm 今朝。オレは8時に起きなければ間に合わなかった。何度時計を見ても、7時のまま。3回目で気づいた。「時計が止まっとる ! 」。がーーーーーん。時は既に、リハーサルの1時間前。オレの家からスタジオまで。運が悪いと2時間半かかったりもする。オレね、時間には正確なんです。遅刻なんて、10年に1度あるかないか。よりによって、こんな大事なときに。 福岡から飛行機でやってきた圭一が一番早いっちゅー、あり得ないリハーサル。「ね、寝坊しました !」と大声で自己申告したら、「そのくらいが人間らしくていい」と慰めの言葉を頂きました。 それから夜遅くまで。HWは魂から音を鳴らし続けました。いいバンドだよ。迷ってる人は、迷わず来たまえ、ホトトギス。ほんとうにね、いつまでもこんなことが出来るとは思ってない。それゆえ、50過ぎたおっさんたちが真剣に音を出してんのは凄いものがあるよ。笑。なーんて長文書いてる暇があったら、明日の準備してさっさと寝る! 明日はなーんと午前中からリハーサルなのだ。ひーーーーーーーっ。 ————————————– 食事もせぬまま、ぶっ飛ばして帰り、ビールを買いにコンビニに入ったら、クリス・レアのクリスマスソングが流れてて、救われた。オレはクリスチャンじゃないから、クリスマスなんて関係ないけど、色気なさすぎではあるな。苦笑。

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お前の出番

12月23日 水曜日 雨 今年はほんとうにいろんなことがあったなぁ、とグレッチを整備しながら。長いつきあいだけど、今年はお前も大手術もしてもらったしなぁ。さぁ、お前さんの出番だよ。 寒空の下、かじかんだ手で20キロを走りながら、ライヴの流れをチェック。明日からはリハーサル。何はともあれ、バンドを続けられてることを幸福に思います。全力で、行きます。みんな、来てね。

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継続する志

12月22日 火曜日 晴れ 「情熱とは継続する志のことである」。 自分が云ったのか、誰かの言葉なのか、もはや不明だけれど、夕刻の海辺を走っていて、その言葉が頭の中を巡った。メンタルが落ちてるときは、フィジカルがそれを引っぱり上げる。ニンゲンって大したもんだよ。我ながら。 走っているときに、浮かんだきたことは、たいてい正しい。それは「思考」の結果じゃないから。だから、それを受け入れることにした。さぁ、今日からHWモードに切り替える。バンドをやるときは子供みたいにワクワクするよ。実際、大変だけど、それがあるから歓びも大きい。みんなを宇宙に連れていきたい。バンドは夢の乗り物なんだよ。 ディランが来日するって聞いて、チケット料金を見て、ゲンナリして行くのを止めた。ディラン、あなたもかよって。オレたちがやってる音楽はハイソサエティーのためのものではない。それが買えない訳じゃないけど、オペラじゃあるまいし、庶民には適正な価格ってもんがあると思う。今の時代を懸命に生きてる人たちが、ちょっと頑張って買えるくらいってのがマキシマムな値段であるべきだとオレは思うけどね。ローリングストーンズが株式会社に見えるようになって、まったく興味を失った。オレの個人的な想いだけどね。何だかなぁ。ジョー・ストラマーが生きてたら、どうするかなぁ? 僕らの新しい3曲入りシングル。工場からは12/25、つまりクリスマスの日に届くことになってる。いつも、ドキドキだよ。滑り込み過ぎてさ。でも、僕らは自由に生きてるバンドだから、出したいと思ったときに、ファンにそれを届ける。誰の指図も受けない。すべて新曲だから、悪名高い著作権管理団体とも契約を交わさずに済んだ。もうコントロールされるのはゴメンだ。オレが作った曲はオレのものだ。あるいは、誰のものでもなく、それは影響を与えてくれた事象や人のおかげで、みんなのものだ。残りの人生、やりたいようにやるよ。 12/26のライヴに来れない人には新年1/6から通販開始するね。よろしく頼むぜ!

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レコーディング

12月21日 月曜日 曇り メンタル弱いなぁ、オレ。かなりこころがズタボロ。今回の福島行きはこたえたよ。まぁ、でも、オレも人間の端くれだから、この反応は当たり前かと思い直して、スタジオに出かける。 某シンガーの曲。完成の日。嬉しそうにプレイバックを聴いている後ろ姿を見て、すべてのプロセスが報われる。関わってくれた人々みんなに深い感謝を。この曲にはパイのようにミュージシャンの想いが幾層にも重なってる。たくさんの人の暮らしに届くといいなぁ。 さぁ。落ち込んでないで、深夜だけど走りにでかけよう。がんばれ、オレ。  

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高知新聞

今朝(12/21)の高知新聞朝刊の記事です。天野記者、ありがとう。あなたはいつも愛がある。 記事、クリックすると拡大します。(たぶん)

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