月別アーカイブ: 2月 2014

blog上地獄アワー第九回、「BOB DYLAN特集」

3月1日 土曜日 晴れ ぱんぱかぱーん、ぱにゃにゃーん(ジングル)。 blog上地獄アワー、第九回のオンエアです。DJは全力中年、山口洋が担当します。この番組始まって以来、今日は某国の標高3000メートルからネットを通じてお送りしています。原稿は国際線の飛行機の中で仕上げました。時差ボケ、アワー。笑。 まずは特集の前に1曲。 来日中のローリング・ストーンズ。 思うところあって、僕はもうストーンズのライヴには行きませんが、中学に入りたての頃、名盤「BLACK & BLUE」が僕の人生を変えたことは間違いないのです。とても感謝しています。この曲を聴いたのはシリア・ポールさんがDJだった「ポップス・ベストテン」という番組。1回のオンエアで心をすべて持っていかれ、たった2300円のLPを買うのに半年くらいかかったかなぁ。だから、すり切れるまで聴いて、僕の血肉になっていきました。僕が同時代性を意識するのは、いつも時代と共に音楽があったからだと思います。メロディーやグルーヴと共に記憶されていると云うか。イントロを聴いただけで、あの娘とデートした夕暮れとか、あの娘と歩いた海とか、あの娘の横顔とか、あの娘と(もういい!!),,,,,。じゃ、メモリー・モーテル。     —————————————————–   はい。では4月に来日するディランの特集です。 ちょっと前のblogに書きましたが、彼のエージェントなり、レコード会社はかなりの部分で、彼の権利を守っていて、僕がお伝えしたい曲の映像は殆どありませんでした。ある意味、これはマトモな状態だとも云えます。 だから、いつもと角度を変えてみます。僕というパーソナルな存在に、彼がどれだけ影響を及ぼしたか、みたいな。対象はディランのディープなファンと云うより、あまりに膨大なカタログの前でどれを聴いていいのか迷ってるような人に向けてって感じで。 最初に僕を撃ち抜いたのはこの曲。仕方がないのでブートレッグから。65年の演奏(オレ2歳 !)。ギターと歌とハーモニカが描き出す短編映画のような風景。目の前に風景が浮かぶのです。その可能性にむっちゃ高揚したのを覚えています。歌ってすげぇ、みたいな。   オリジナルはセカンドアルバムの「freewheelin」に収録されています。初期の傑作です。この曲にぐっと来たら、是非手に入れてね。ジャケットでディランと彼女のスーズは冬のNYを腕を組んで歩いてるのですが、もちろん、やりましたとも。福岡で。(笑)。     続いて「SHE BELONGS TO ME」。オフィシャル・サイトに歌詞が掲載されているのですが、ソング・ライティングにおいて、いったいオレはどれだけ影響受けたん?って自分で笑ってしまいました。詳細は教えません。感じる人だけ感じとって頂ければ。オリジナルはこれまた名盤「BRINGING IT ALL BACK HOME」に収録されています。 65年、マンチェスターのライヴからどうぞ。     と「BRINGING IT ALL BACK HOME」の収録曲を観ているだけで、ディラン特集という「くくり」がどれだけ無謀なものであるのか、思い知りつつあります。だって、このアルバム1枚だけで、紹介したいと思う曲が↓これだけあるんすよ。それ、無理。でも、せめて3曲だけでも紹介できれば。 Subterranean Homesick Blues … 続きを読む

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お知らせ

2月25日 火曜日 晴れ 明日からしばらく国外に行っています。落ち着いたら、報告します。 パッキングしていて、どう観ても「何かの転戦?」みたいな。ミュージシャンの旅にはまったく見えず、可笑しかったっす。

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HW SESSIONS #6終了

2月23日 日曜日 曇り 素晴らしいバンドで、素晴らしいハコで、素晴らしいオーディエンスで、素晴らしいスタッフで、素晴らしい音楽だった。自分が望んでいる演奏をすることができた。そして、それは録音されていた。最高だ。 何かひとつ欠けても、そうはならなかった。すべてのことに感謝したい。心からありがとう。愛だよなぁ。愛だよ。 正直、HWで壁を超えるのは難しいのか、と思ったこともある。でも、そうではなかった。録音したものをすべてボツにしたことは間違っていなかった。全員の年齢を足したら200歳を超えるこのバンドには、まだ多大な伸びしろがあった。ANGA、ありがとう。あなたたちの愛のある仕事がオレを燃えさせてくれた。来てくれて、ありがとう。楽しんでくれたのは顔を観てたから、分かってるよ。ありがとう。 多分、作品に昇華させるにはHW SESSIONS、もう一回必要だと思う。そして、場所はANGAに決定。今年じゅうにはみんなに届けたい。 ついしん 昨日、僕を奮いたたせてくれたCHABOせんぱいの直筆メッセージはこちらに。 ミチロウさん 早く良くなってくださいね。今日は新・相馬盆歌、本気で演奏しましたからね。届くといいな。苫小牧のツルちゃんももうすぐ退院するそうですよ。 山川くん 早く元気になって帰ってきてね。また一緒に演奏しよう。  

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HW SESSIONS #6初日、千葉にて

2月23日 土曜日 晴れ 初日終了。来てくれて、ありがとう。

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コロッケの日

2月21日 金曜日 昨日発表されたツアーに向けて、チャボせんぱいの直筆コメントが送られてきて、何つーか、その。近いうちにみんな観ることが出来るようになると思うので、是非読んでください。朝から胸打たれました。 次回の「地獄アワー」はディランの特集にします。で、彼の映像をyou tubeで探しているのですが、僕が紹介したいものがことごとくない。つまりこれは彼のエージェントなり、レコード会社が彼の権利をきちんと守っているってことでしょう、推測だけど。ディランを紹介しようにも、フツーのやり方では難しいのです。なので、どう伝えるべきか頭をひねっているところです。 ここで、もう一度考えてみました。 自分のことに置き換えてみると、望もうが望むまいが、いろんな映像がアップされているわけで、もはや諦めてはいますが、観て欲しいものに限ってなかったり、削除されていたり。とても当人がコントロールできる状態ではないのです。残念ながら。粗悪な音だったり、知らない画像がついていたり、そこに愛を感じたりもするから我慢できるけど、創作者としては辛い場合もよくあります。 だから、僕がyou tubeから映像と共に紹介する音楽に対しては、愛と敬意をもって接することはもちろん、もし気に入ってくれたなら、是非そのアーティストの作品を手に入れて欲しいと思っています。僕が若い頃、ラジオに育ててもらったことを、今の時代に置き換えて還元したいのです。 —————————————————————– さて。明日からライヴだけれど、今日は少しだけゆっくりする時間があったのです。もうすぐご飯と味噌汁、食べられなくなるし(理由は秘密だけど、どうせバレる)、こういうときは時間をかけて食べたいものを作ります。 僕の最後の晩餐は京都にある十二段屋の定食(白いご飯と味噌汁、漬け物と卵焼き)がいいです。でも、ほんとに小市民なので、コロッケも好き。母親が作ってくれたコロッケ。学校から帰って、その日の晩飯がコロッケだったとき(まぁ、年に一回くらいだったかな)テンション上がったもんなぁ。 よし、今日は母親が作ってたコロッケ、作るぜ。だいたい単身者が揚げ物しないじゃないですか、片付け面倒だし。ちょっとした気合いが必要なのです。 やっぱりね、トシを取ったのか、揚げ物。出来たときには食傷してます。でも、まぁ、それなりに美味かった。って何やってんだ、自分、とラジオを聴きながら食していたら、な、なんとチャボせんぱい、ラジオに登場。嘘だろ、おい。コロッケの味、忘れちゃったよ。2月21日はコロッケの日。すごい一日だなぁ。 じゃ、明日、千葉で。みなさんに会えるのを愉しみにしています。

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MY LIFE IS MY MESSAGE TOUR 2014

2月20日 木曜日 晴れ 「MY LIFE IS MY MESSAGE TOUR 2014」です。 今年も仲井戸”CHABO”麗市せんぱいと全国を廻ります。去年行けなかったところに行きます。最終公演地はもちろんあの街です。 昨年、あっという間に売り切れてしまい、チケットを買えなかった人がたくさん居たので、今回は「山口洋 ブログ〜先行」枠を作って頂きました。感謝です。受付期間は「2/21日10:00~〜2/25日18:00:お一人2枚まで」だそうです。急いでね!!! 山口洋 ブログ〜先行 WEB(先行フォーマット)(クレジット・コンビニ)支払い 受付期間:2/21日10:00~〜2/25日18:00 :お一人2枚まで 先行受付はこちらを ———————————————- 能書きは不要かと。何のためにこのツアーをやらせてもらってるかってことも、音楽にすべてを込めます。偉大なCHABOさんのコンパッションを借りて。みんな来てね。エンジョイ・ユアセルフ。 ずっと相馬を応援してくれている函館はちょっくらスペシャル。遠くからも是非きんしゃい。にゃ、にゃんと、地元の食材で作られたロックンロール・プレートつき。にゃんだフル。 MY LIFE IS MY MESSAGE 2014 山口洋(HEATWAVE) ×仲井戸”CHABO”麗市 ” Songs of Experience” 2014年6月9日(月) 熊本:レストラン&ライブハウスCIB(キーブ) 開場18:00/開演19:30 チケット発売 2014年3月29日(土)より (問)TSUKUSU 092-771-9009 2014年6月10日(火) 大分:BRICKBLOCK 開場18:30/開演19:30 チケット発売 2014年3月22日(土)より (問)BRICKBLOCK 097-536-4852 2014年6月12日(木) … 続きを読む

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僕の好きなラジオ

2月19日 水曜日 久しぶりの晴れ 久しぶりに晴れたね。気持ちいいね。自分のアルバムのチェックもかねて、20キロを走りました。気持ちよかった。音楽もオッケーだよ。ご機嫌だよ。 ところで、訳あって、来月の「地獄アワー」。早めに制作を開始しないと間に合わなくなってしまいました。てな訳で、リクエスト(今までに寄せてくれたものはアイデアとしてすべてキープしてあります)は早めに、どしどしよろしくね。このblogのコメント欄にどうぞ。 ウィークデイの朝はINTER FMのピーター・バラカンさんによる「バラカン・モーニング」を聴くことから始まります。何が素晴らしいって選曲。たまにベッドの中でまどろみながら聴いていて、あまりの気持ちよさに二度寝をしたりします。ほんとだよ。 今朝は4月に来日するディラン特集だったのです。ディランで目覚める朝ってのも格別でした。今年のディラン公演、何処かに必ず行くつもりなので、僕なりの「ディラン特集」ってのもアリかな? ————————————————- このところ、どっぷりラジオにはまっている僕の好きな番組をいくつか紹介しておきます。 まずは前述「バラカン・モーニング」。今はラジコもあるし、通勤中に聴いてもいいんじゃないかな?とにかく選曲(つまり音楽への愛)や企画が素晴らしい。一日を素晴らしい音楽で始められる、しかも自分の選曲ではないので、意外性もあるし、知らない音楽を知る機会としても秀逸。かかっている曲はスマートフォンやネットですぐに知ることもできます。 「大沢悠里のゆうゆうワイド」。悠里さんはもちろん、午前10時半からの毒蝮さんのコーナーのファンです。おばさんを愛をもって罵倒するマムちゃん、大好き。 「安住紳一郎の日曜天国」。前にも書きましたね。ポッドキャストは全部聴きました。ツアー中に。最近はリアルタイムで聴いてます。安住さんの微妙に破綻した人格、中毒性があります。 「民謡で今日拝なびら」。何と云ってもおすすめなのが、この番組。ラジコのRADIO NIKKEIでその日に聴くことができます。沖縄の老舗民謡番組がですよ。晩ご飯食べながら、聴いてたら、心が幸福になって溶けますよ。しかも、かなりウチナーグチなので、半分くらい意味が分からないのです。素敵。 何つっても、衝撃のこのディランの番組かな。毎回、わくわくします。日曜日に再放送もやってるよ。 ———————————————— 明日のお昼の12時にこのblogで大事な発表をします。あ、バンドの解散とか、そんなんじゃないのでご心配なく。とってもいいニュースです。仕事の昼休みにでもチェックしてね。 —————————————– ついしん 魚先生が普段何を聴いているのか知りたい、とな。なるほど。ふむふむ。 では彼と僕の超フェイバリットを。このアルバムね、20年まえくらいに魚さんちで初めて聴いて「魚、このアルバムちょうだい!!!!!!!!」と懇願して、もらいました。ヒドいよね。奪った挙げ句、中にはメッセージが入っていて「これ、英国盤なんで大事にしてください」ってさ。 もうちょっとだけ、問いかけに応えようかな。 松田聖子さんは幼稚園の先輩です。実話。 ギタリスト。うーん。一回じゃ終わらないかなぁ。僕は歌ってる人が弾いているギターが好きです。    

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レコーディング / リハーサル

2月18日 火曜日 曇り レコーディングなのかリハーサルなのか。リハーサルなのにレコーディングしているという希有な状態。でも、録音されているので通常のリハーサルみたいにどこかでダレたりしない。非常に効率がいいけど、歌っている私の疲労度はいつもの倍くらい。つまり普段のリハーサルはそれだけ魂入ってないってことですな。 今日、圭一に云われて気づきました。HWは今年結成35年なんですね。まったくめでたい気分にはなりません。ただ、続けることは一番難しくて、意味のあることだったとは思っています。 何だかなー。続けることって難しいのです。別に続けたからと云って偉い訳でも何でもないけど、ほんとうに難しいんです。才能って、継続する志のことです。そいつを情熱と呼ぶのです。僕は中途半端が嫌いです。云ったことをやらない、なんてことはあり得ません。口にするってことはやるってことです。いや、口にしなくても、やるってことです。心で決めたことはね。 僕の血には狂ったものも流れてるけど、情熱も流れてます。バンドなんてね、キチガイの集団です。おもおののベクトルが違えば違うほど、もの凄い音がでます。うまく行くときは最高だけど、最悪なときはこの世の終わりってくらいには最悪です。理不尽だし、面倒くさいし。時間も金もたんまりかかる。でもね。何ものにも換えられない、最高の一瞬があるんです。今日もありました。これがね、凄いんです。だから、最高到達点を目指して、続けるのです。 今日は3曲くらい記録できた気がします。僕らが目指しているのは、人間の奇蹟を記録できたかどうかです。ただ、それだけです。 このメンツのHW。次の地点に来た気がしています。週末、見逃さないでね。その一瞬はその一瞬にしかないのよ。ほんとだよ。つくづく、凄いバンドだと思います。冗談抜きで。

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レコーディング/ リハーサル

2月17日 月曜日 曇り HW、今年初めての全員集合。 新しい試みを始めました。リハーサルのスタジオでもマルチトラックで記録すると云うものです。猫の目のようにめまぐるしく変わっていく時代の中で、自分たちにしかできないことをどう貫くのか?迎合する時間があったら、直感をもって革新的でありたいと思っています。 リハーサルなのに旧知のレコーディング・エンジニアM氏がやってきてくれ、みんなで試行錯誤を繰りかえしています。 —————————- さて。昨日みなさんに聴いてもらった新曲。某所より、マスタリングが終わっていない楽曲をダウンロードできる環境に置いておくのはアーティストとして不用心じゃないか、との指摘を受け、確かにその通りだと。 新しい方法を模索しなきゃいけないけど、リスクも含めて自分でコントロールできなきゃ意味ないすからね。 てな訳で、一旦撤収します。悪しからず。アルバム、本日音源はマスタリングの巨匠の手に渡りました。それが終わったら、また方法を考えてみます。 —————————- 「あんたなんか生むんじゃなかった」と母親に云われたら、どれだけ長期に渡ってボディーブローのように効いてくるか。そのダメージを知っています。それを云われ続けて育った人物に会って、放っておけなかったのです。歌を書く動機としては充分です。少なくとも、生まれてきたことを呪って欲しくなかった。残念ながら、負のエネルギーは連鎖することが多いけれど、それを断ちきるのは難しいけれど、それでも、負を断ちきろうと苦闘している人を観るとき、僕は激しく心を揺さぶられるのです。 (僕は一方的に母親を責めているのではないから誤解なきよう) 音楽を続けられるのは、激しく自分が「欠損」していて、血の中に何だかとんでもないものが流れていることを自覚するからです。良い意味でも、そうでない意味でも。 僕は世界にこれ以上ネガティヴなものを流通させたくない。では、自分にとってポジティヴなものとは?それはリアリティーを伴ったものです。あ、これ以上説明するのは野暮だね。このくらいで。  

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夜明けの歌

2月16日 日曜日 晴れ 僕の新しいアルバム。マスタリングを除いて、音に関するすべての作業を終えました。明日からはHWのリハーサルが始まります。これは「HW」の新しい音に向けてのものです。 随分とみなさんを待たせてしまっていること。申し訳なく思っています。でも、まずはこの3年間を詰め込んだ、僕のソロ・アルバムをみなさんに届けることになると思います。アナウンスまでもうちょっと待っていてください。 何度でも書くけど、僕にとって大切なことは、みなさんと同じ時代に生きているってことです。だから、今日はこの曲を聴いてください。何よりも寒い冬のうちに届けたかったのです。 この曲はミキシングを終えたところで、マスタリングという重要な作業がまだ行われていません。それってどうなのよ、と思いつつも、みんなの日々の中で聴いて欲しいと思ったのです。できたてで、湯気が出ているうちに。そして、みんなが雪の中にいるときに。 はっきり云いますが、ここからダウンロードすることもできます。でも、僕の音楽を好きで居てくれる人たち、サポートし続けてくれた人たちを信じています。繰り返しになるけど、まだ完成品ではありませんから、そのあたり察してくれると嬉しいです。 今後、どんどんアルバムを出すことは難しくなっていくでしょう。でも、僕はアルバムっていうものが好きなのです。だから、出来上がったら、みんなが働いた尊いお金で買ってください。どうぞよろしく。 新しい曲がみんなの日々で響いてくれたら、嬉しいです。 追記 音源は一旦撤収します。詳細は2/17の記述を。悪しからず。 ————————————————————- 冬の朝 written by 山口洋 冬の朝 陽だまりの中 その美しい目で 君は何を見ているのか 頬杖をついたまま なくしたものの行方さえ 彼女には分からないまま 十二月の 空は高く 風の中に甘く 枯葉の匂いがする 子どもたちが 公園を駆ける イノセントで無邪気な声が 光のむこうから響いてくる 冬の朝 運命は巡り あいつはかわりゆく すべてのこと 受け入れてゆく あれから いくつもの季節をこえ 悲しみには終わりがあることを あいつもどうやら知ったみたいさ 生まれてきたことを呪う 理由などないさ そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している 冬の朝 風景は流れ 電車の窓ガラスだけが 世界と彼女を隔てている こんなにおく病なまま 年老いていくだけだなんて 考えたこともなかったのに 十二月の 空は高く 風の中に甘く 枯葉の匂いがする 膨れ上がった欲望のバブルが エゴの力に耐えきれず 破裂し続けるのを あいつはずっと見てきた 冬の朝 運命は巡り それぞれにかわりゆく すべてのこと 受け入れてゆく 何も起こらない日々より はるかに豊かなときを生きていると それぞれに言い聞かせている 何気なく また一日が始まり そして暮れてゆく そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している 生まれてきたことを呪う 理由などないさ そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している YH – … 続きを読む

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