月別アーカイブ: 10月 2012

曲を書く#2

10月31日 水曜日 晴れ 曲を書いていると、来日中のアニキから呼び出し。馳せ参じて、東京を徘徊。 「NYだいじょぶすか?」 「家から数ブロックのところの変電所が爆発したんだよね、地下鉄も浸水してるし、ひと月くらい復旧にかかるな」 「でも、オレはあれから自然の脅威に関するニュース観ても、放射能ないだけ良かったなぁって思うんすよね」 「そうだろうな。でもほんとに東京は一見、平和だな」 云々。それからいろんな話をしたのだが、ここには書かない。書けない、か。違う視座ってのは、いつだって大事だ。 いつもの浅草の蕎麦屋で食事をした。この店にはまだこの国の良さが残ってる。彼が注文した銀杏にはモミジの葉っぱがさりげなく。いいね。 別れしな。「おっと、お前にゴーグル持ってきたんだよね」。また、運び屋すか?僕は晴れの日も曇りの日も、吹雪の日も同じゴーグルを付けていたのだった。おまけに度重なる転倒で、留め金が壊れ、ヘルメットに接着剤でくっつけてた。どりゃー、こりゃすげぇ。嬉しー。こうやって、中年男はまたアガるのであった。単純。 さ、曲書く。 オレたちはブルースを歌う資格がある、と思う。

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曲を書く

10月30日 火曜日 晴れ   長い時間がかかったけれど、書きたかったことがようやく書けた。最近僕は「ソウマネス」という自分で作った造語 – そうとしか表現のしようがないもの  – に翻弄され、鍛えられてきたのだけれど、それを絵空事ではなく、でもフィクションとして昇華できた、気がする。2012年。誰だってブルースを抱え込んでいる。

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新しいギア

10月29日 月曜日 晴れ アニキがわざわざNYから新しいスキーを運んできてくれた。僕の技量に合うものをアメリカで選んでくれたのだ。ほんと、運び屋にしてすんません。 つーか、新しいギターを手にしたときと同じくらいアガるなぁ。今年もよろしく、崖とかパウダーとか。ギアは完璧だし、ガッツはあるし、あとは技術だけだ。おー。 さ、曲書こう。

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お知らせ

10月27日 土曜日 晴れ 多分、年内最後のライヴのお知らせです。来てね。12月11日は特別ゲストがいらっしゃいます。ひひ。 山口洋と細海魚がTHUMBS UPに登場! シークレットゲストはお楽しみに! 山口洋+細海魚 (HEATWAVE) 12月11日 (火) 横浜・THUMBS UP 出演=山口洋/細海魚 (シークレットゲスト有り) 開場/開演=18時30分/19時30分 チケット料金=4,000円(税込/飲食代別) チケット販売=10/27(土)より、電話予約、THUMBS UPホームページ、THUMBS UP店頭にて発売 問=THUMBS UP (TEL_045-314-8705) ————————————— 2006年から恵比寿The Garden Hallで行われている食と音楽を楽しむ大人のイベント、「L’ULTIMO BACIO」に”MY LIFE IS MY MESSAGE”名義で出演決定! L’ULTIMO BACIO Anno 12 12月17日 (月) 恵比寿The Garden Hall 出演=オリジナル・ラブ(アコースティックセット) … 続きを読む

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日常と云う深遠、あるいは宇宙

10月26日 金曜日 晴れ 何度も書いてきたけれど、14歳の誕生日に僕にギターを教えてくれた親友は画家だ。それまで絵を描いていた僕と互いの才能が交錯して、僕はミュージシャンに、奴は絵描きになった。 僕らは一年に一回くらいしか会わない。それで充分。会わなかった時間は互いの作品が埋めてくれる。 銀座の画廊に、個展を観にいく。彼は日常の中にある永遠をずっと描いてきた、と僕は思っている。ここ数年、彼はアトリエの裏にある雑木林を木炭で描いている。一枚を完成させるのにかかった日数、120日。絶句。「ときどき宇宙に行くやろ?」との僕の問いに、彼は「うん。ときどき葉っぱの上に乗っかってたりするよ」と平然と応える。もはや、それ以上の会話は必要なかった。どの道も突き詰めると同じところに繋がっている。見つめすぎると、ときどき、ほんとうに反対側に突き抜ける。戻ってくるのにはひどく体力が必要で、なおかつ危険だ。でも、描くことは彼にとって生きることで、切実で、切なくて、静かに熱い情熱でもあり、社会とコミットするための唯一の方法なのだろう。そのような人を僕は心から尊敬する。 初めて会ってから、34年の月日が過った。互いの才能を交錯させるときが来たと、両方が感じているようだった。不思議なものだね。年内の再会を約束して、別れた。いい時間だったよ。 ————————————————— お互い、将来何者になるかってことが、分かってない。その感じが良かった。あはは。

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impossible Germany

10月25日 木曜日 晴れ   祝、来日。ほんとにいいバンドだ。ギターの人はトム・ヴァーライン好きなんだろうなぁ。オレも好きだよ。  もひとつ。これも好き。

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嘘のようなホントの話

10月23日 火曜日 曇り F某が「ぜったいに火曜日空けといてくださいね」としつこいので、男のデートの誘いに乗ることにした。男かよ。 江ノ島でFとはまぐり定食を喰っていたら、店員に扮した堀下さゆりが突然現れて、腰を抜かした。「お、お前、ここで何やってんの?」。「はい、ここで働いてます」。うそつけ。 それから3人で珈琲を飲んだ。その店の看板猫のあられもない姿に、まったく癒された。働いているお姉さんに、ただならぬ言葉の響きを嗅ぎ取ったので、「ひょっとして福岡の人ですか?」と聞いたら、僕が育った街から10キロ圏内の人だった。 それからFは僕と堀下を温泉に連れていった。(もちろん混浴ではありません。念のため)フリチンで男湯を歩いていたら、長崎の悪友Kに良く似た柄の悪い男がアンニョイな表情を浮かべて、風呂に入っていた。こんなところにKが居る訳がないから、スルーしていたら、ほんとうにKだった。オレは本気で腰を抜かした。フツーここで気づくだろ、と後になっては思うが、奴は「いやー、結婚式で東京に出てきてたんで、たまたまこの温泉に来たんですよ。びっくりしたなぁ、もう」というその言葉を丸ごと信じてしまった。 4人になった僕らは、寅さんチックな茶屋で海を観ながら、酒を飲んだ。いい時間だった。 それからFのともだちの父上が病気になったので、神社に行った。俺の叔母は作家で画家なのだが、神社の待ち合い室に、叔母の本が「非売品」と書かれ、どーんと置いてあって、また腰を抜かした。その名前を観たことすら、42年振りだったのだ。これは、たぶん仕込みじゃない。叔母の名前を知っているのは僕だけなのだから。父上の病気、治る気がする。ぜんぜん知らない人だけれど、柄の悪い4人がほんとうに父上を想っている姿は悪くなかった。 いよいよ、街に場所を移して、いつもの店に行った。二階は貸し切られていて、そこに九州の後輩のSが立っていた。ようやく気づいた。これは友人たちによる「ヒロシ、ワッショイの会」だったのだ。わらわらと人がやってきて、二階は満席になった。何だかなぁ、お前らなぁ。感激したよ。ありがとね。

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誤解

10月22日 月曜日 晴れ   「誤解される人の姿は美しい。人は誤解を恐れる。だが本当に生きる者は当然誤解される。誤解される分量に応じて、その人は強く豊かなのだ」。by 岡本太郎。  過日、海さくらの代表Fから映像が送られてきた。あまり説明しとうない。愉しんでください。

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眠れるベース

10月21日 日曜日 晴れ   夜中に灯りを落として、チャーリー・ヘイデンのベースを聞く。ほんとにね、ベースだけで眠れる。穏やかに。  好きな酒は「PADDY」。音楽によく合う。向こうに行くと労働者が良く飲んでる。決して高くないし、土の味がするよ。

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wondering where the lions are

10月19日 金曜日 晴れ   台風一過。雲ひとつない空。相も変わらず、一日じゅうギターを弾いている。音楽に没入できる幸福。ようやく、ひとつふたつと風景の断片が生まれてくる。新しい自分でありたい。  いつものように海沿いを走っていたら、県の高校生駅伝代表チームにブチ抜かれる。オレとて、草ランナーの中ではそんなに遅い方ではないと思うが、奴らはフェラーリみたいだった。モノが違う。  水戸のド変態から、本物の水戸納豆をお土産にもらった。これがね、臭い。今まで喰ってた納豆は何だったんだっちゅーくらい、臭い。癖になるくらいプリミティヴに臭い。ビバ、発酵。この匂いは何かに似てると思ったら、イヌの肉球だった。嗅ぎたい。

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