月別アーカイブ: 10月 2016

山里にて

10月31日 月曜日 雨   九州の某山中にて、家族のように接してくれる人々と出演したテレビを観た。BRAHMANが繋いでくれた志はこれからもたいせつにするよ。ありがとう。  長旅でずいぶんこころも身体も痛んでいた模様。食べ物とか愛情とか温泉とか、こころに染みるよ。ほんとうは阿蘇に行なきゃいけなかったけど、もう無理。身体が動かない。山里の人たちは起き上がれないオレをずっと寝かせておいてくれた。てか1400キロ、帰らなきゃいけないしね。家主は疲労困憊したオレを観て「あ、こりゃ阿蘇は無理だね」。その通りになったよ。笑。  

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同級生、37年

10月30日 日曜日 曇り   育った街に同級生が集まってくれた。37年間、一度も戻らなかった僕に会うために。一瞬にして、空白の時間が埋まる感覚。感激だよ。  病死したもの、自死したもの、僕と野球のバッテリーを組んでいた奴は殺されていた。知らなかった。小さな街で変化とともに、それぞれが懸命に生きる。尊い姿の数々。何よりも「街を捨てた男」を受け入れてくれたのが嬉しかった。もう不義理はしないよ。  「孤独」とは文字通り、何者にも染まらず、天真らんまんで自由であり、そうしてばらばらではなく一個の全体として、凛としてそこにあることである。by クリシュナムルティー。

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風音2016

10月29日 土曜日 曇り 長旅、最後のステージは故郷福岡にて。石橋凌さん主宰の風音2016。今年創立100年を迎える西南学院大学のチャペルにて。 やっぱりね故郷のオーディエンスは温かかったっす。働いてくれているたくさんのスタッフもアマチュアのときからお世話になっていた人ばっかりだし。音楽を続けてきて良かったと、こころから。チャペルは響きも気持ちよかったなぁ。

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長崎県長崎市にて

10月28日 金曜日 雨 一年に一度長崎に行かないと、その年終わらないんだよ。笑。 1週間で1400キロ移動して5本の本気のライヴってのはギリギリのところだったけれど、長崎クオリティーのホスピタリティーはそんなもの吹き飛ばすには充分な愛だったよ。ひとつひとつがこころに染みたよ。美味しかったし、優しかったし、愉しかった。 だから、その分音楽に愛を込めて、届けた。受けとってくれたら嬉しい。 ライヴを終えて、2016年度、最高のビールを飲んだ。そのビールを注いだ人は愛で注いだんだな。ほんとだよ。 恒例のFM長崎の新春HW特番はなんと11年目。新春の素晴らしい時間を空けて待っていてくれたよ。感激。なので、ニューアルバムの未発表音源をたくさんオンエアしたよ。放送日決まったら伝えるけど、多分、2017年新春2日か3日。アルバムタイトルも発表したよ。世界で一番最初にHWの新譜が聴くことができます。是非、聴いてね。だって、愛には愛で応えないとね。 長崎、ほんとうにありがとう。たくさんの愛を胸に旅を続けるよ。

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故郷を遠く離れて

10月26日 水曜日 雨 福岡で暮らした26年、関東に移り住んで26年。ちょうど半々になった。だからって訳じゃないけど、どれだけ故郷が変わったのか見ておこうと思いたった。ずっと避けてきたんだけどね。怖くて。振り返る余裕なんてどこにもなかったしね。でも、このままじゃきっと後悔する、そう思ったからさ。 はたして、僕を育んだ街は跡形もなかった。道さえ残っていなかった。ほんとだよ。再開発の嵐。故郷を出た人間が何も云う資格はないけど、涙出たよ。この現実を受け入れるのに。わずかにバイトしてたうどん屋が残ってた。でも入る勇気はなかった。ここでよくバンドのミーティングしたっけな。歩いているのは老人ばかり。高度成長期のベッドタウンがここまで変化すること、誰か予想できたのだろうか?ヨーロッパであれ、どこであれ、世界中これだけ古いものを大切にしないのはアジア人の特質だと思う。地震が多いってことも関係してるとは思うけど。 故郷は僕のこころの中に。はぁ。ため息。 中州に行って、若い頃「ラストワルツ」を観た映画館で「I SAW THE LIGHT」を観た。ハンク・ウイリアムスがどうしてあんなに好きだったのか、理由の一端が分かった気がする。僕は彼に似てる。そして古い映画館は素晴らしい。 このタイミングで中学の同級生からメール。僕は一回も同窓会に出たことがない。「お前、今度博多に帰ってくるとき、同級生集めちゃるから来やい」。何ちゅータイミングなんだか。笑。生まれて初めてみんなに会いたいと思ったよ。街が変わっても、人のこころはそうなっていないと思ってる。 何となく、沈んだ気持ちで長崎に向かったら、悪友ヒロシが待っていてくれた。ああ飲みましたとも浴びるほど。持つべきものはともだちだよ。壱岐GOLDがこころに染みた。

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福岡県北九州市小倉にて

10月25日 火曜日 雨 ん?昨夜は広島でフィーバー(死語)しすぎたか、オレ。だってね、ほんとうに独りで旅してると、優しさが身にしみるんだよ。オレも人に優しくしようと思うもんだよ。 オレの親父は山口県で車に轢かれて死んだから、たまにはその現場に行って、ロングピースでもたむける。別に何の感慨もないけど、ここに来ると奴の無念がポジティヴな力になって、オレのこころに宿る。 愛人(冗談だよ)のゴトウイズミのアルバムを聴きながら、九州を目指したら、最初の言葉で度肝を抜かれた。 私の身体を通り過ぎていった気まぐれは いつも私だけを傷つけて 希望だけを残す残酷さ ↑ これ、すごい詩だよ。人間の本質を鋭く描いてる。 関門橋を渡って、小倉のSOAPへ。とってもアーティスティックで、微妙に小倉チックにヤサくれてて、ルースターズが遺してくれた遺産みたいなものが確実にそこにはあって、大好きな場所。エンジニアのEさんなんて、アマチュアのときからやってくれてるから軽く30年は超える人間関係だからね。 ライヴがどうだっかなんて、そんな野暮なことは書かないけど、確かに小倉ならではの夜だった。美味しい酒、みんなと飲んだよ。飲み過ぎだよ。来てくれて、ほんとうにありがとう!  

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広島県広島市にて

10月24日 月曜日 快晴 7日間で1400キロ移動して、5本のライヴをやる。52歳にとってはクオリティーを維持して、いいライヴをやる限界だと思う。 でも、旅はいい。 所謂音楽業界を遠く離脱して、自分のやりたいようにやってきたけれど、どの街にも30年を超えて、サポートしてくれる仲間が居てくれてこそ、だよ。ほんとうにありがとう。日本シリーズで盛り上がる広島。自分のことみたいに嬉しかったよ。みんな、来年まで元気で。来てくれて、ありがとう。    

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MY LIFE IS MY MESSAGE RADIO 第二回、blog上再録

MLIMM RADIO 第二回始まります。 さて、今月出会った曲です。 WAKIN ON A PRETTY DAY / KURT VILE (2013)   ———————————– ヒマッコさんより 久しぶりに一生懸命ラジオを聴きました。一生懸命聴くのもいいですね、ラジオ。 中高生の頃、佐野元春さんや渋谷陽一さんの番組を毎週欠かさず聴いて、紹介される曲を必死でメモしていたときの感じを思い出しました。山口さんのラジオはblog上にもあるので、その点では曲名を聞き逃しても安心。ありがたいー。 でも、blog上より、本当のラジオ番組のほうがずっといいです。電話よりメールが気楽でいいと思ってはいるものの、やっぱり声が聴けて嬉しいと思うとき、ありますもん。 ほかのリスナーの人たちと同じ時間を共有している感じ、ひとりでCDを聴くんじゃなくライヴ会場にいるときと同じような感覚もいいです、生放送じゃなくても、ね。 来月もたのしみにしています! ジンジンさんより 記念すべき「MY LIFE IS MY MESSAGE RARIO」 1回目、拝聴しました。私の住む場所は、FM熊本77.4の電波が届く範囲にあり、何とか聴くことができました。メインパーソナリティの山口さんの声を聴くのは何年ぶりでしょう。なんと極東地獄ラジオ以来(1994年)。22年という時空を飛び越えて、再び山口さんのDJを聴くことができました。この間、いろんなことがあり、いろんなことが変わってしまいました。それでも、何も変わらないものもあることを知りました。ラジオの中は愛に満ち溢れていました。私にできることは、空間を共有し、想いを馳せ、一緒に歌うことくらいです。選曲最高でした。1曲目のフリージア。想いが届きました。熊本にいる親戚にこの番組のことを伝えようと思います。 可能な限り続くことを願っております。 おにぎりさんより 広島県 山口洋さま!! ラジオ!!!楽しいです!!! 中学のころ、修学旅行で阿蘇に行きました。 中学っていっても、まだ子供だし 大自然の素晴らしさとか、わかるわけないし、と全然期待してませんでした。 でも、その火口は距離感がうまくつかめないほど巨大すぎて、 生まれて初めて知る、あまりにも雄大な眺めでした。 そんな眺めが地元にある熊本の人たちが本当にうらやましいです。 これは92年頃、全国放送を担当していた僕に阿蘇の音楽ファンから送られてきたアルバムからアナログでお届けしました。もちろん実物で。 SEVERIN … 続きを読む

カテゴリー: blog上架空音楽番組 「地獄アワー」 | 7件のコメント

岡山県岡山市にて

10月22日 土曜日 雨 この街に定期的に通うようになって、24年の月日が経った。いろんなことがあって、いろんなことが変わっていった。でも、変わらないもの、変わってはいけないと思っているもの、変わるのが当たり前のこと、仕方ないこと、エトセトラ。想いが中空に浮かんでは消えた。たぶん、それでいい。 古い歌の方が新しく響くのはどうしてだろう?きっと変わらない愛を注いでくれる人たちが居るからだろうね。 今回の旅を通じて、確信に変わりつつあることがあってね。それは旅を終えたら記してみようと思ってる。 ありがとう。岡山。 ついしん 今日はMY LIFE IS MY MESSAGE RADIOの日。是非、聴いてね。 山口洋が月に1回お届けする「MY LIFE IS MY MESSAGE RADIO」。第2回放送は本日10/23の20:00〜。山口洋、私物のアナログ盤に全国の愛をのせて、ゴキゲンな音楽をオンエア。お楽しみに! FMK(エフエム熊本)77.4MHZ 毎月第4日曜日 夜8:00〜8:55 ————————————- 1年かけて、僕のために創られた靴が海を超えて届けられた。優れた楽器のように、履いたその瞬間から二度と手放せないものになった。ありがとう。一生ものだよ。 足の形がいびつなので、ずっと苦労してきた。今履いているランニングシューズに出会うまで、爪を8枚失った。52年かかって、出会えた感触。笑。洋服にしても、S,M,Lってサイズじゃないと思うんだ。人間は。左右の足でさえ違うんだってさ。残りの人生、そういうことを大事にしていきたい。ほんとうにありがとう。感謝だよ。

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奈良県奈良市にて

10月21日 金曜日 曇り 35年の歴史を誇るハコ、ビバリーヒルズに呼ばれて、久しぶりにやって参りました。大好きな奈良。 うら若き女性PAエンジニアは何と23歳。だけど、歴史が染み込んでるいい音を出してくれて、嬉しかったなぁ。彼女、音楽が好きなんだろうな。久しぶりの自分のステージは問答無用に愉しかった。わはは。愉しんでくれたかな? ラジオを始めてから、レコード店が気になる気になる。笑。今日もたくさん買ったよ。リスナーにお土産みたいに聞いてもらえるといいなと思ってね。でもジャズが多めだったけど。 さぁ。明日は久しぶりの岡山。みんなに会えるのを愉しみにしてます。

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