日別アーカイブ: 2016年10月26日

故郷を遠く離れて

10月26日 水曜日 雨 福岡で暮らした26年、関東に移り住んで26年。ちょうど半々になった。だからって訳じゃないけど、どれだけ故郷が変わったのか見ておこうと思いたった。ずっと避けてきたんだけどね。怖くて。振り返る余裕なんてどこにもなかったしね。でも、このままじゃきっと後悔する、そう思ったからさ。 はたして、僕を育んだ街は跡形もなかった。道さえ残っていなかった。ほんとだよ。再開発の嵐。故郷を出た人間が何も云う資格はないけど、涙出たよ。この現実を受け入れるのに。わずかにバイトしてたうどん屋が残ってた。でも入る勇気はなかった。ここでよくバンドのミーティングしたっけな。歩いているのは老人ばかり。高度成長期のベッドタウンがここまで変化すること、誰か予想できたのだろうか?ヨーロッパであれ、どこであれ、世界中これだけ古いものを大切にしないのはアジア人の特質だと思う。地震が多いってことも関係してるとは思うけど。 故郷は僕のこころの中に。はぁ。ため息。 中州に行って、若い頃「ラストワルツ」を観た映画館で「I SAW THE LIGHT」を観た。ハンク・ウイリアムスがどうしてあんなに好きだったのか、理由の一端が分かった気がする。僕は彼に似てる。そして古い映画館は素晴らしい。 このタイミングで中学の同級生からメール。僕は一回も同窓会に出たことがない。「お前、今度博多に帰ってくるとき、同級生集めちゃるから来やい」。何ちゅータイミングなんだか。笑。生まれて初めてみんなに会いたいと思ったよ。街が変わっても、人のこころはそうなっていないと思ってる。 何となく、沈んだ気持ちで長崎に向かったら、悪友ヒロシが待っていてくれた。ああ飲みましたとも浴びるほど。持つべきものはともだちだよ。壱岐GOLDがこころに染みた。

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