月別アーカイブ: 10月 2024

勝手に実家へ

10月31日 木曜日 曇り 大分の某山中。わずか9軒しかない集落にある「勝手に実家」。わたすに家族の欠片もなかった頃から、その意味を無言で教えてくれたたいせつな場所。 オレはいつものように「ちょこっと」顔を見たかっただけなのに、民がたくさん集まって、宴を催してくれた。頭下がります。ほんとうにありがとう。 ここには悠久の時間が流れていて、人間関係がとても濃い。おおよそ都会とは真逆にあるから学ぶことは多い。会わなかった間に確実に時は流れ、それぞれの顔に浮かんだ表情から、映画のワンシーンみたいに空白の時間を想像する。もう20年かぁ、それぞれが確実に年を重ねる。どこかに似てるって、オレのもうひとつの故郷、アイルランドのドニゴール。 everybody knows everybody. 民藝の里。コを超えて、今年は5年ぶりに「民陶祭」を開催。この家が某NHKの「家族に乾杯」で紹介されたことも相まって、にゃんと2万人が訪れたらしい。この道が竹下通りと化したのだと。す、すごいね。でもまぁ、ほんとうに紹介されるに値するだけの場所なんだけどね。 我らの世代は本気でなにかを次の世代に手渡す時期にきている。そんな意味でも実際にそれが行われている焼き物や林業の世界から学ぶことはたくさんある。ちょっと前まで4世代が同居していたわけだから。若い頃に都会に出て、好き勝手に一人で生きてきたオレには想像をはるかに超える世界。暮らしの中で受け継がれ、伝統にのっとった上で、新しい作風を織り込んでいくこと。 伝統に含まれれるもの。それは「ロックンロール・マナー」に等しいのかも。昨日も後輩に話したけれど、それはブルースを骨身に染みこませたかどうかにかかっている。哀しみの音楽を血肉にすること。その上で人生の川を下流へと流れていく。流されるのでなく、自らの意思で流れていくこと。 そんなことを大座敷に敷いてもらったフカフカの布団で吸い込まれながら反芻していたように思う。 ありがとうしかない。さぁ、帰ります。 11/4の横浜サムズアップでのソロツアー総集編。リクエストを今月いっぱい受けつけます。スペースいっぱいあります。ぜひ、迷わず来てくだされ。 このblogのコメント欄に 1. ニックネーム 2. 演奏してほしい曲 3. メッセージ を書いてどしどしどうぞ。 それから丹精こめて種から育てたビワの苗。会場で差し上げます。今回抽選ではなく、申し込み順に差し上げられるので、コメント欄に 1. ニックネームと(ビワの苗希望!)と書いて送ってくださいまし。遠慮禁止!笑。

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ヒロコ・ヨットスクール

10月30日 水曜日 ようやく晴れ 山に還って、自然の中でゆっくり過ごしたり、山に登ったりと、ソロツアーの疲れを癒して都会に帰還する予定が、なかなかなお悩み全開の後輩を連れてきたゆえ、知らん顔をするわけにもいかず、山はヒロコ・ヨットスクールの様相を呈することに。笑。 焚き火から音楽から演奏から人生から運営に至るまで。おおよそ伝えられることは全部伝えた。ほんとうは劇的に短い言葉で伝わるのなら、それがいちばんいいに決まってるんだけど、打って響かせるのは相手のスピリットの柔軟度にも関わることだから、なかなか難しい。 とはいえ、伝えるということは。自分を再確認することでもある。まぁ、ヒロコ校長が熱出しそうになるくらいは全力で。オレになにも返さなくていいから、次の世代にそれを無償で注いだとき、愛は流れるのだ、と。 かつてわたすが30代で迷子全開だったとき。オレが世界でいちばんリスペクトしている音楽家(外国人)がこう教えてくれたのだ。 「いいか、お前が今、私に会いにきたように、お前のところにも10年もしたら、いろんな若いやつがやってくるだろう。でも、決して拒むな。音楽はそうやって受け継がれてきたのだから」、と。 その通りなのだった。アーメン。   さて。わたすは勝手に実家に寄って、都会に帰りやす。 11/4の横浜サムズアップでのソロツアー総集編。リクエストを今月いっぱい受けつけます。昨日も書きましたが、スペースいっぱいあります。ぜひ、迷わず来てくだされ。 このblogのコメント欄に 1. ニックネーム 2. 演奏してほしい曲 3. メッセージ を書いてどしどしどうぞ。 それから丹精こめて種から育てたビワの苗。会場で差し上げます。今回抽選ではなく、申し込み順に差し上げられるので、コメント欄に 1. ニックネームと(ビワの苗希望!)と書いて送ってくださいまし。 応募が少なくて、校長悲しんでます。植物ってほんとにいろんなことを教えてくれるよ。遠慮なくね。    

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bringing it all back home

10月29日 火曜日 雨 「bringing it all back home」。なんと簡潔に今の自分の気持ちを表してくれる言葉だろう。 オレは山に還りたかった。夏を過ごしたあの時間がどうしても忘れられなかったから。福岡空港でいちばん安かったスズキ・アルトを借りて山に還ってきた。 もうすっかり秋の色。それでもこころは満たされる。静かな、尊い時間。焚き火をして、すっかり癒される。都会で焚き火なんかしたら、ほぼ100%通報される。笑。でも、オレはそんな暮らしに疲れた。だって、火を見てるだけで固まったわだかまりがほどけていくんだもん。 山に来る途中、選挙の結果を聞いた。いろいろ思うことはある。でも、どんな政治家の眼光よりも、ここに棲んでいる野生動物の目にあるひかりが好き。彼らの瞳は総じて「生きている」。そのひかりがなければ、待っているのは「死」でしかないから。 今回は後輩を帯同。たった二日だけれど、彼に自然がどんな影響を与えるのか、楽しみにしている。焚き火部に加えて、動向を見ていたけれど、まるで彼の音楽と似かよっていて、笑っちゃったよ。   さて、11/4の横浜でのソロツアー総集編。 会場のサムズアップから連絡がありました。ぶっちゃげ、席に余裕がたくさんあります。会場からのオファーで急に決めたことだから仕方ない部分もあるけど、できればたくさんの人に来てほしいな。各地方でソロツアーを体験した人はリクエストに応えると、そこでしか起き得ないなにかが起きること、ご存知か、と。12月にバンドのツアーもあるけど、ぜひソロで積み重ねてきた31本の集大成を体験してくれたら嬉しいっす。 11/4の横浜サムズアップでのソロツアー総集編。リクエストを今月いっぱい受けつけます。 このblogのコメント欄に 1. ニックネーム 2. 演奏してほしい曲 3. メッセージ を書いてどしどしどうぞ。 それから丹精こめて種から育てたビワの苗。会場で差し上げます。今回抽選ではなく、申し込み順に差し上げられるので、コメント欄には 1. ニックネームと(ビワの苗希望!)と書いて送ってくださいまし。    

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#031小倉にて

10月28日 月曜日 曇り #031、小倉にて。 今年のソロツアー、無事完走しました。ほんとうにありがとう!! 南青山を出て、大好きな小倉で締められたことがとても嬉しい。楽しんでくれたかな? 少し休んだなら、これからHWモードに切り替えます。 11/4の横浜サムズアップでのソロツアー総集編。リクエストを今月いっぱい受けつけます。 このblogのコメント欄に 1. ニックネーム 2. 演奏してほしい曲 3. メッセージ を書いてどしどしどうぞ。

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故郷にて

10月27日 日曜日 晴れ 佐賀でライヴを終えて、故郷に帰りました。とはいえ、実家があるわけでもなく無味乾燥のホテル暮らしだけど。 ふらっと渡辺圭一に会いに行って、やっぱり奴は兄弟みたいだなぁ、と。顔を見ただけで、会わなかった間がどうだったのか、なんとなくわかる間柄。 まずは墓参りに。 わたすが死んだら、墓を守る人がいなくなる。それを真剣に考えなきゃいけない領域に達してきたなぁ、と。わたすなりに懸命に生きてきた結果ゆえ、先祖のみなさんも怒ってはいないと思うけど、由々しき問題であることに変わりはなく。たぶん、同じ悩みを抱えている人も少なからずいると思うので、墓じまいについてはいずれここでお伝えします。 理想的な展開としては、どこかのお寺のイカれた住職と知り合いになって、合葬してもらうってストーリー。いつもわたすの人生はどこからかそんな道が生まれてくるから、善きエネルギーを宇宙に放っていようと思います。 すっかり変わってしまった福岡の街。ほんとうに悲しいくらいに。ノスタルジーではなく、自分が好きだったものを求めて彷徨い歩くのだけれど、もう影も形もない。 あてもなく平和台球場跡を訪ねてみたなら、更地になってイベントが行われていて。遺跡が出たとはいえ、更地のままなら壊すことないじゃんって。わたすはチケットを買って、球場の階段を駆け上る瞬間がたまらなく好きでした。青い空に広がるグラウンド。選手にとってはドームの方が体調管理をしやすいのだと思うけれど。わたすはもうドームで野球を見ることはないと思います。 一周回って、圭一推しの「一心亭」でラーメンと替え玉。アマチュア時代、深夜に町中に6000枚のポスターを貼って(しかも糊で!)帰りにこの店でラーメンを食べるのがルーティン。相変わらず大して美味しくないのも、値段がリーズナブルなのも、インバウンドが来ないのも、素晴らしい。 そういえば。空港で若年インバウンド軍団を初めて見たのです。たぶん、修学旅行的なことなんだと思うけれど。インバウンドの波も新しいチャプターに入ったことを実感しました。 画学生時代の溜まり場だった画廊を併設したカフェ。まだあるんです。そこに知った人の名が。僕の担当教授だった方です。勇気を振り絞って入ったなら、にゃんと在廊されていました。大学は退官され、今は阿蘇にアトリエを構えていらっしゃるとのこと。火山灰を用いた作品はどれも素晴らしかったのです。 不義理と不良学生だったことを38年ぶりに詫びたのですが、「自分の進むべき道」を持っているのは素晴らしいことです、と。嬉しい再会でした。 さぁ。今日は小倉で今年最後のソロライヴ。11/4に総集編として横浜がありますが、日本を駆け抜けるのは今日が最後。我ながら、よく頑張りました。気軽に来てくださいまし。 横浜の総集編ではリクエストも受けつけます。明日から募集します。 それでは小倉で! ついしん ホテルのテレビでワールドシリーズと日本シリーズを見ました。うーん。日本の鳴り物、あれはない方がいいと思うなぁ。ある意味とっても日本的なんだけれど。

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#030、佐賀県佐賀市にて

10月26日 土曜日 曇り   コを挟んで6年ぶりの佐賀。  へんてこりんなアリーナが出来た以外、なにも変わっていなかった。今や、そんな街を見つけることすら難しい。会場を出て、コンビニを探すことすら難儀する。それがいい。  かつて佐賀はいろんな風に揶揄されていたけれど、今となっては故郷をありのままに守る素晴らしい街。  僕の故郷の福岡はバカな市長が推し進める愚策によって、街は破壊され続けている。奴が100年後の子孫のことを考えているとは到底思えない。佐賀とて空港にオスプレイを配置するという現地に行かないと知り得ないニュースもあるけれど、夜にはちゃんと暗くなる街にほっとするのは僕だけじゃないと思う。  行ってよかった。楽しんでくれたかな?

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情熱

10月25日 金曜日 曇り わたすがこころより信頼申し上げている方からのお勧め。 今日行かなければ、どう考えても体験できそうになかったので、「侍タイムスリッパー」を観に行ってきました。 ひとこと。素晴らしかった! 普段、エンターテイメントとしての映画を好んで観ないんです。舞台や芝居も「演技」そのものが好きじゃないからです。でも、この映画に貫かれた桁外れの情熱と愛にこころ動かされました。 まずシナリオがしっかりしている。製作者たちに桁外れの情熱がある。それが出演者、スタッフの情熱と連鎖して、塊になってこちらのこころを揺さぶります。 バジェットの話とかしたくないけど、第一義的に予算がクオリティーに影響するわけではないことを、この映画が証明しています。インディーズですから。そのスピリットに拍手を贈りたいです。こういう映画の音楽、喜んでやりますから遠慮なくご用命を!(と思ったのは「福田村事件」以来二度目っす) 映画館に行ったなら、わたくす「シニア」だったんですね。1100円なんです。平日の昼間ってこともあって、わたすがyoungestでした。なんだかな。ツアー中、タイミングがあったら、正規料金で二度目の体験をしたいと思っております。1100円って作品に申し訳なさすぎる。 今日は佐賀、日曜日は小倉です。ぜひ!

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リイシュー

10月24日 水曜日 晴れ 「Made in Aso」へのたくさんのアイデアをありがとう。 リイシューしようと思ったのは、いくつかのポイントがありまして。 まず。権利を僕がホールドしているってこと。メジャー作品は完全にアウトオブコントロールなのです。イニシアティヴは僕らにはありません。このところ、アナログ化していたものも、僕らが経済的に潤うことはほとんどありません。その割合を書いたらあまりにも夢がないので書きませんが、極めてアンフェアなものです。でも、ファンが喜んでくれるなら、と。その一点で作業をしているのが実態です。いい作品に仕上げるために、もちろん自分の腹を痛めて産んだ子供のようなものなので、その子の名誉にかけてこころを込めて作業をしますが、その報われなさに、もういいかな、と思っています。ただ、会社の豊富な資金のもとに創られているので、音がいいんです。その普遍的な良さをアナログで伝えたかったという想いもあります。 まぁ、いつか。この音楽業界の仕組みについては書いておかなきゃな、と思います。なぜって、続こうとしている若者たちのために。今、音楽をやるメリットなんて、金銭的な意味を含めるなら、ほとんどないと思います。好きじゃなきゃやってられない。そこをどう搾取されずにサバイブするのか、その方法は伝えておきたい。オレたち、こうやって生き延びてきたし。 そんな意味で、NO REGRETS社から出ているものはすべての権利を僕がホールドしているので、なにをやろうが自由なんです。すでに音源は完成しているものなので、安価で提供することができます。リマスターも自力でできるし。求められていることに応えられるのがとっても嬉しい。 今年の夏、ひとつきほど阿蘇に滞在してみて。やっぱり特別な場所だな、と思ったのです。精神に風が通り抜けていく。そんなことも含め、求められているのなら、リイシューしてみようかな、と思ったのです。目標2000円。それが実現できるなら、goしてみようと思います。 そうそう。誰かが書いていた、サントラ「ヒヲウ戦記」もいいアルバムです。でも、あれもメジャーなので、こちらではどうにもできません。一時期とんでもない値段になってたそうですが、最近サブスクで解禁されたそうです。あのアルバムも全面的に蔵王の空気が入ってますから、お勧めします。トラックに機材を全部積んで、僕は犬とテントで寝て、朝散歩して作曲、昼からレコーディング、夜は宴会。食事もぜんぶ自分たちで作ったほんとにウッドストックなアルバムなんです。   さぁ。今年のソロツアー。最後のセクション。明日、九州に帰ります。佐賀と小倉。迷わず来てください!

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Made in Aso

10月22日 火曜日 晴れ   このところ週末は地方で演奏、平日はくたばりつつ体力の回復をするって日々が続いています。寒くなってきたのもあって、体調を維持するのもなかなか難しいのですが、全国を回ってきたソロツアーも今年は残り3本。にゃんとか元気に駆け抜けて、年末のHWツアーにつなげたいと思っています。  ところで、2007年にリリースした初めてのソロ作品「Made in Aso」が欲しい、という意見をよく聞きます。残念ながら在庫は1枚もありません。ある程度のニーズがあれば、廉価版としてリイシューも考えるので、遠慮なくコメント欄に。

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#029、宮城県仙台市にて

10月21日 月曜日 晴れ ライヴは水もの。 そんなこと穴があくくらいわかってるはずだから、余計なイメージを持ってステージに上がらない方がいい。笑。あんた、これまで何本やってきたの。 仙台。ありがたきsold outの会場は開演5分前に全員が揃ったと報告が。おお!そんなこと前もあったな。ならば前倒しで始めようじゃないか。 でも、新しい会場ってこともあるのか、なんだかクラッシックのコンサートみたいだ。空っぽの器になるにはそれなりに時間を要した。個人的にいろんな想いがありすぎたんだと思う。笑。男にはいつもに増して、いいライヴにしなきゃいけない理由があったんだよ。 2部にたどり着いたころ。ようやく、今日の居場所を見つけた。もうなにも考えていなかった。遠回りした分だけ、指の先からものすごいひかりが出てた気がする。 ライヴ中話したけれど。今年のツアーで仙台、いわきを再訪します。ぜひぜひ、来てください。なにを伝えたかったのか、来てくれたらわかってもらえるか、と。 仙台、ほんとうにありがとう。じゃ、12月に。

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