故郷にて

10月27日 日曜日 晴れ

佐賀でライヴを終えて、故郷に帰りました。とはいえ、実家があるわけでもなく無味乾燥のホテル暮らしだけど。

ふらっと渡辺圭一に会いに行って、やっぱり奴は兄弟みたいだなぁ、と。顔を見ただけで、会わなかった間がどうだったのか、なんとなくわかる間柄。

まずは墓参りに。

わたすが死んだら、墓を守る人がいなくなる。それを真剣に考えなきゃいけない領域に達してきたなぁ、と。わたすなりに懸命に生きてきた結果ゆえ、先祖のみなさんも怒ってはいないと思うけど、由々しき問題であることに変わりはなく。たぶん、同じ悩みを抱えている人も少なからずいると思うので、墓じまいについてはいずれここでお伝えします。

理想的な展開としては、どこかのお寺のイカれた住職と知り合いになって、合葬してもらうってストーリー。いつもわたすの人生はどこからかそんな道が生まれてくるから、善きエネルギーを宇宙に放っていようと思います。

すっかり変わってしまった福岡の街。ほんとうに悲しいくらいに。ノスタルジーではなく、自分が好きだったものを求めて彷徨い歩くのだけれど、もう影も形もない。

あてもなく平和台球場跡を訪ねてみたなら、更地になってイベントが行われていて。遺跡が出たとはいえ、更地のままなら壊すことないじゃんって。わたすはチケットを買って、球場の階段を駆け上る瞬間がたまらなく好きでした。青い空に広がるグラウンド。選手にとってはドームの方が体調管理をしやすいのだと思うけれど。わたすはもうドームで野球を見ることはないと思います。

一周回って、圭一推しの「一心亭」でラーメンと替え玉。アマチュア時代、深夜に町中に6000枚のポスターを貼って(しかも糊で!)帰りにこの店でラーメンを食べるのがルーティン。相変わらず大して美味しくないのも、値段がリーズナブルなのも、インバウンドが来ないのも、素晴らしい。

そういえば。空港で若年インバウンド軍団を初めて見たのです。たぶん、修学旅行的なことなんだと思うけれど。インバウンドの波も新しいチャプターに入ったことを実感しました。

画学生時代の溜まり場だった画廊を併設したカフェ。まだあるんです。そこに知った人の名が。僕の担当教授だった方です。勇気を振り絞って入ったなら、にゃんと在廊されていました。大学は退官され、今は阿蘇にアトリエを構えていらっしゃるとのこと。火山灰を用いた作品はどれも素晴らしかったのです。

不義理と不良学生だったことを38年ぶりに詫びたのですが、「自分の進むべき道」を持っているのは素晴らしいことです、と。嬉しい再会でした。

さぁ。今日は小倉で今年最後のソロライヴ。11/4に総集編として横浜がありますが、日本を駆け抜けるのは今日が最後。我ながら、よく頑張りました。気軽に来てくださいまし。

横浜の総集編ではリクエストも受けつけます。明日から募集します。

それでは小倉で!

ついしん

ホテルのテレビでワールドシリーズと日本シリーズを見ました。うーん。日本の鳴り物、あれはない方がいいと思うなぁ。ある意味とっても日本的なんだけれど。

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故郷にて への2件のコメント

  1. RFt より:

    20年ぐらい前、とあるイベント(福岡ドラムロゴス)で渡辺圭一さんとふたりで演られた「棘」がいまだに忘れられないのですが、もう見ることはできないのでしょうか?

  2. 古波蔵エリオット より:

    小倉でお会いするのは7年ぶりです。
    泊地・門司港の温かな旅館から今、小倉へ向かっております 

    門司港は、南方へ出征した亡・祖父が旅立った港。
    小倉では、ハコから徒歩5分の寺へ、親父の墓参り。
    そして明日は、母が暮らす大分へ。
    ふと立ち寄った門司港の図書館では、戦前〜昭和の街並みを辿る、思いのこもった、手作りの写真展。

    ライブの前に私も、ルーツ、人生を想う、小さな旅をしています。

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