月別アーカイブ: 10月 2022

10月31日　月曜日　晴れ ギフトと呼ぶにふさわしい1日でした。 実のところ、九州からデビューのために上京し（1989年かな）、最初に住んだのは千葉市でした。でも長南町のこと、昨日まで知らなかったのです。でも知らないことは恥ずかしくないと思うのです。知ろうとしないことが恥ずかしいだけで。 長南町有志によって開催された映画「杜人」のトークショー。自主上映会と聞いていたので、公民館でやるのかな、と軽い気持ちで行ったあたくしが間違ってました。 人口7000人の町の体育館にやってきてくれた人の数。1万とんで250人くらいか。ウソでしょ？と、ビビりました。 映画上映の前に、長南中学校の吹奏楽部がエンディングテーマであるG.Yokoの「わたしをつつむもの」を演奏してくれました。なんというか、、、。こころのド真ん中を撃たれたのですね。わたす、音楽を生業にしてもう32年になるんだけど、音楽は技術やサーカスじゃないんです。こころが奏でるものなんです。それが確かにあったんですよ。 彼らの譜面を見てさらにこころ動かされました。どんだけ一生懸命向き合ってくれたんだか、、。ギフト、そのものでした。 お土産に長南町名産の巨大「蓮根」と絶品の鮨を持たされて、東京湾フェリーにバイクを積んで家に帰りました。日本中あちこち旅するから、知ったつもりでいたけれど、こんな温かい町があること、ぜんぜん知らなかったのです。 ステージから見える風景に凝視感がとってもあって。そうだ！ニューシネマ・パラダイスのあの映画館の光景そのものでした。 近いうちに生の歌を届けに行きたいと、東京湾を見ながら思ったのです。 長南町のみなさん！ほんとうにありがとう。    

10月29日　土曜日　晴れ　 　約2年半ぶりに再開した今年のソロツアー。たぶん、最終公演。茨城県水戸市にて。 　あまりにもバイク日和ゆえ、思いきってブンブン。少しづつ近づいてくるその町で歌うことの意味が見えてくるから、面倒だけどやっぱり好きだな。いつまで続けられるか不明だけれど、身体が許す限りはそうしていたい。なんだか、いろんなインスピレーションを受け取るから。 　やり残したことがないように、持っているすべてのものはハコの名ドラマーでもあるマスターと出し切った（はず）。とは言っても、そのミラクルは体験してくんないとわかるはずもないんだけどね。 　さぁ、ここからはHWのバンドのツアーにシフト。ツアー、よろしくね。なにがあっても、来てくださいまし！ 　水戸、ありがとう！！

12月28日　金曜日　曇り 気をつけていても、知らないうちに脳みそがスマホ（アップル）に毒されていく。テレビはすでに捨てて、阻止。オレの音楽制作用のコンピュータはネットにさえ繋がっていない。繋がりたくないから。オレは自分の脳みその宇宙と向き合いたいだけだから。 でもシャチョーにはあらゆる手段で連絡がくる。この人はPC、この人は電話、この人はインスタから、この人はLINEから。シャチョーだから仕方なくもある。 気がついたら、割と肌身離さずiPhoneを持っていて、即座に返信する癖がついてしまった。つまり返信を溜めたくないのだ。寝室にさえ持ち込んで、1日の最後にしたことはメールのチェック。朝起きて一番にしたことは天気を確認したあと、メールのチェック。 なんだか、おかしい。オレは奴隷じゃない。まずは寝室にそれを持ち込まないことを決めた。心なしか安眠できる気がするぞ。みんなもなんかヤバイと思ったら、気をつけた方がいいぞ。 明日はひょっとして今年最後のソロツアー？。水戸に。チケットあるかどうかは問い合わせてね。今年のソロの集大成にするつもり。ええ、晴れたらバイクで行きますよ。それも今年のまとめ。駐車場に置いておくので、お好きに写真撮ったり、またがったりしてください。ナンバー晒すのを気にする人がいますが、ぜんぜん気にしてません。そんなことより、好きなことをやってみるってことを伝えたいだけなんです。 日曜日は千葉の長南町ってところに、映画「杜人」のイベントに。この映画に音楽を提供できたことは今年の大きなトピックスでした。各地の映画館での上映がほぼ一周して、これからは地方での自主上映会になるようです。それって素晴らしいことだよね。 そ・れ・か・ら！ 明日明日29日(土)昼12時に、HEATWAVEツアーの東京、福岡、京都公演のチケットが一般発売となります。これで、すでに発売中の仙台・弘前公演と合わせて、全公演のチケットが発売中となります。 どうぞ、よろしくお願いします！！！！！！！

10月27日　木曜日　晴れ　 　余計なものは持たないようにしてきた。なんと言ったって、オレたちは女工哀史みたいにトラックにメンバー乗せて、楽器だけをもって田舎から出てきた。だから、わずかな楽器しか持っていなかったのだ。 　なのに。一人で暮らすには十分すぎる広さの家にはモノが溢れている。さらにいえば、滅多に帰れない山の家があるってことは家財道具を2セット持ってるということだ。我ながら背筋が寒くなる、、、。もし突然死んだりしたら、誰に迷惑をかけるのか、、、。 　ひょんなことからオレの椅子を創ってくれることになった家具のプロデューサー。とってもフツーではない、オレが大好物なタイプのキチガイ（褒めてます）だったので、家に来てもらった。 　才能とセンスのある人間のアイデアはそりゃー、どえらく面白いもので、まずはとある家具をオーダーで作ることによって、暮らしの風景が一変するアイデアだった。目指すところは清貧。うちのおかんの至言だけど「貧乏はOK、でも貧乏くさいのはダメ」。シンプルに静かに暮らす。昨日、それに気づかせてもらってから、必要なものとそうでないものが明確に見えてきた。 　ちなみにやつが創ってくれた椅子は、いったんその材料である木を斬り出した森に還され、座面には丹沢の鹿の皮が貼られ（用途が明確ではないと決して譲ってくれない猟師から手に入れたのだと）オレの名前が入ったプレートが見えない場所に埋め込まれている。 　さらに。形をなくすために、燃やす実験までしているのだ、と。キチガイだ。素晴らしい。 　俺は「無」でなく「空」なんだよって話をして、たいせつに育てたビワの苗をプレゼントした。 　やつとの話はこんなもんじゃなくて、笑えるストーリー満載なんだけど、それはまたいづれ。 　なんにせよ、人生は面白いんだよ。戦争に反対する唯一の方法は「暮らしを美しくすることだ」って至言があるんだけど、そう思うよ。

10月26日　水曜日　晴れ　 　富士山に雪が積もったのを確認した日。 　若いミュージシャンがやってきて、二日に渡って本気で怒った。よくもまぁ、こんだけ怒れるものだと自分でもびっくりしたけど、それが愛だと受け取ってくれたら、オレは嬉しい。 　うまくいかないすべてのことは、世界のせいでも、時代のせいでも、家族のせいでも、ない。 　それは自分のせい。ただ、それだけ。 　怒ることは疲れる。でも、それを大人が言わずに誰が言うのか。 　どんな困難にもまっすぐ向かっていって欲しい。

10月25日　火曜日　曇り　 　帰ってきましたー。 　じいちゃんツアーはもう外で遊び歩いたりはしません。ライヴ以外はホテルでじっと大人しく体調を整えているだけです。笑。 　必然的に普段見ないテレビを見たりするのですが、これがね、、、ほんとうに浦島太郎というか。まず出ている人を知らない。 　次にたとえば「旅割」。マスコミ、安い！チャンスだ！と煽る煽る。「あの高級ホテルにこんなに割引で宿泊可能」的な。 　それって結局税金だよ。アホ政治家によるとってつけたみたいな政策だよ。ちょっと前まで「STAY HOME！」とかほざいてた連中が考えたことだよ。考えるやつも、宣伝するやつも、のっかるやつもいい加減にせぇ！と。 　ほんとに大事なことはなんなんだよ、と。マスクをするしないも、もう自分で考えろよ、と。これはさ、生き方の問題なんだよ。 　ホテルマンが嘆いてたよ。政府からの「旅割」のレギュレーション、なんと前日にくるんだって。それを従業員に周知徹底させるのって並大抵じゃないよ。で、問い合わせが殺到する。客にはキレられる。やってられないって。で、言っとくけど、あのアホ政治家ども選んでんの、オレたちだからね。 　なにやってんだ、日本人。 　オレたち、旅を再開した人間はホテルが取れずに、取れたとしても高くてほんとうに困ってます。割引なんか意地でも使いたくないしね。ほんとうにね、もうこういう茶番から抜け出したいと心底思うのです。キャンピングカー買うかー。でもねー、道の駅なんかに駐車してんの見るけど、ちっとも憧れないんだよねー。 　やっぱりバイクか。もうどっかにキャンプか、、、。んー。 tsui-shin 　あ、そうそう。今頃になってソロツアーを再開できて、コの初期にやってたインスタライヴのお礼を言われる機会が増えました。これはね、ほんとうに嬉しかった。なんか、殺伐とする世界が嫌で、バカみたいに一生懸命やってたんだけど、やってよかったです。ありがとう！！！！！

10月23日　日曜日　晴れ　 　コを乗り越えたハコを巡る旅。今日は広島にて。 　この街に来るようになって、ほぼ40年近いんだと思う。店主ゴトウイズミが文字通り身体を張って守ったヲルガン座。そりゃ、すこし力も入るよね。 　でも、このハコで育まれたいろんなエネルギーが創造力を明日に運んでくれた。その船に乗っかったら、あとは運ばれていくだけ。 　素敵な旅だった。 　一緒にトシをとってきた街のバカチンたちとひさしぶりにゆっくり話せた。みんな、生き延びたんだね。笑。 　来てくれて、ほんとうにありがとう！

10月22日　土曜日　曇り　 　思い返せば、2年半前に、最後にコンサートを開催できたのが岡山だったなぁ、と。 　空白の時間は取り戻せないけれど、会えなかった時間をクリエイティヴに表現できたら、といつも思う。 　自分を磨いて生きていくのは難しいし、人は簡単に汚れることができる。だから、いつまでたっても自分の問題。笑。 　岡山に来るようになって、にゃんと34年。未だステージに立ててることに感謝してるよ。たくさん、来てくれてほんとうにありがとう。楽しんでくれたかな？

10月21日　金曜日　晴れ　 　今回のツアーはそのやり方を全面的に変えてみました。というより変えざるを得なかった、の方が正しいか。 　いつもは自車でたくさん楽器を積んで、気ままに移動していたけれど、腰には運転がいちばんよくないからして、新幹線に変更せざるを得ない。 　たった一本のギターでふくよかなライヴをやるのはとってもミュージシャンとして磨かれる感触があります。 　ところで、昨夜の京都のステージにプレゼントとともに「MY LIFE IS MY MESSAGE」と書かれた新聞に包まれたものが置いてあって。さっき、何気なく「手紙かな？」くらいの気持ちで開けてみてびっくり。そこには大金が。 　まじすか、、、、。 　名を名乗ることすらなく、未だ彼の地を想ってくれる人が存在していることに、ぐっと胸が熱くなりました。ほんとうにありがとう。東京に帰ったら、確実にプロジェクトに届けるとともに、毎月の収支報告には「山口洋＠京都拾得公演にて託していただいた方」と記載させていただきます。 　ほんとうにありがとう！！

10月20日　木曜日　曇り　 　3年振りに老舗、京都拾得へ。 　オーナーのテリーさんとはコの間に「お互いがんばりましょう」と文通（笑）していたものの、入院中。元気に再会するのは次回に持ち越し。 　でも、ステージに立てて、ほんとうに嬉しかったっす。かつて当たり前だと思っていたことのプレシャスさをあらためて噛みしめる日々です。 　ど平日にたくさん足を運んでくれて、ありがとう。楽しんでくれたかな？