日別アーカイブ: 2022年10月15日

トマトソースと民謡と砂山

10月15日 土曜日 曇り 腰痛じいさん、せめてちゃんと食事をしようと、にゃんとひさしぶりに本気でトマトソースを作りました。妙に保守的なので、余計なものは一切入れないのです。塩と胡椒のみ。それゆえ、コクを出すのはむっちゃ難しい。 プロがすごいのは調子が悪くても最低ラインのアベレージが高いってとこっすね。オレの今日のスコアは65点。素人にしちゃ、まぁまぁって感じかな。笑。 新しい民謡に取り組んでいます。プライベートを突き詰めるとパブリックなものに到達することがあるように、”ドメスティックの究極はグローバル”って言葉にまんま同感でございます。 音楽家として、この国の民がSurviveするのに必要なヒントって、そこしかない気がするんすよね。だって、民謡は幾多の荒波を乗り越えて人のこころにSurviveしてるんだもん。もっとたいせつに伝えていった方がいいと思うんよね。 そこに取り組んだミュージシャンがいない、とは言わないけど。どれもタッチが好きではなく。たいていベタベタしていて、ちっとも好きじゃない。もっと圧の弱い、隙間のある音楽にできたら、といつも夢想しておるのです。 なぜか見えるのはいつも日本海。正直、あんまり明るいイメージはない。山陰、北陸、東北と。でも、育った玄界灘も広義に言えば、日本海と言えないこともなくて、あの薄ら寒さ(けなしてませんよ)が決して嫌いではないのかなぁ、と思うのです。深層心理にそれは確かに根付いてる。オレ、太平洋沿いに住んでいて、それはそれでとっても好きなんだけど、「Heavenly」みたいな曲以外でそのイメージが湧いてくることはあまりないのです。不思議だね。ニンゲンって。 これ、砂山って北原白秋が遺した詩なんす。それに中山晋平さんが曲をつけた。山田耕作さんが曲を書いたヴァージョンもあるのですが、もうね、なんというか。素晴らしすぎる。こんなシンプルな言葉で、ここまで表現できるなんてね。 ええ、やらせていただきますとも。誰にも頼まれてないけど。笑。   砂山/北原白秋 海は荒海 向こうは佐渡よ すずめ啼け啼け もう日は暮れた みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ 暮れりゃ砂山 汐鳴りばかり すずめちりぢり また風荒れる みんなちりぢり もう誰も見えぬ かえろかえろよ 茱萸原わけて すずめさよなら さよならあした 海よさよなら さよならあした  

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