メッセージ

3月12日 木曜日 曇り

それはなんのメッセージだろう、と思う。ちゃんと受け止めないと、今度はほんとに死ぬな。でも、生かされたんだから。その意味を考えないと。

3月11日になにがあっても向かう場所はひとつ。オレにはたいせつな場所がある。

長野でライヴを終えて、相当に身体と喉にダメージがあったから、オレは2日の湯治を挟んで、ゆっくりその場所へ「安全に」向かうことを選んだ。

朝9時に某所を出て、10時すぎにみぞれの降る新潟の高速道路を走っていた。自動運転で。オレはただハンドルに手を添えていただけ。予定では午後1時すぎにはその街に着くはずだった。

とつぜん、クルマが制御不能に。直進性を失って、中央分離帯にぶつかりそうになる。とっさにカウンターをあてるも、挙動がおかしいなんてものじゃない。暴れる巨大なシャチを抑え込むような感じで、二車線を蛇行しながら、後部車輪を縁石にブツけるだけで、なんとか路肩に抑え込んだ。かなり奇跡的だと思う。何度か書いたと思うけれど、学生時代に腕を見込まれて自動車教習所の教官をしていたことがある。その際にそうとう無茶な運転の練習もしていたことが、今頃役立った。

さすがに怖かった。

自走は到底不可能。そこは高速道路。ギリギリ路肩には停めてるものの、びゅんびゅんトラックが通り抜けていく。警察、JAFに電話するも、言うことは同じ。クルマから出て、ガードレールの外へ行け、と。んなことわかってるわい。

警察、NEXCO、 JAFの順番に到着。はっきり言って、前二者はこちらの身の安全を守ってくれるというよりは、道路を破損していないか、という視点が先で、JAFが到着する1時間後までこちらの身を守ってくれることはまるでなかった。

JAFはJAFで、20キロ圏内まで無料で運んでくれるだけ。それでも危ない高速から脱出できたのは嬉しい。でも、オレは神奈川在住なのだった。アーメン。

オレのクルマはBMWでエマージェンシーコールがある。なので、JAFに新潟BMWに運んでもらおうとするも、今日はBMWは休み。まったく意味なし。

結局、高速道路からドナドナの牛のようにでっかいスーパーの駐車場にレッカーされて、あとは自分でなんとかしてください、と。

いつものガレージ、保険屋、レンタカー屋、新潟の友人、あちこちに連絡して、なんとか今日あの街にたどりつく方法を考える。こういうときのためにBMWの保険に加入していたので、それをメインになんとかすることに。

でもね。新潟って、乗り捨てのレンタカーがない。土地柄ないんだと。て、ことは、今日その街に行けたとしても、明日はまた新潟でレンタカーを返却して、違うレンタカーに積み替えて帰らなきゃならないと。とほほ、でもあの街に行くにはそれしかない。

クルマも湘南まで2日ががりでレッカーしてくれる業者をやっと見つけた。

でね。ここが一番大事なことだけど、オレのクルマに何が起きたのか。

クルマ好きのレッカー屋と調べてみた。まだ決定的ではないけれど、確かにローワーアームが真っ二つに折れていた。それはアルミでできているので、サビとは関係ない。これは絶対に折れてはいけないものだ。さらにエアサスが抜けている感じがある。左後輪だけヤンキーのクルマみたいに「ハ」の字。シャフトは折れてないけど、タイヤはグラグラで幼児の抜けかけの乳歯状態。恐ろしいにもほどがある。まず、自分が激突して死んだかもで、次に道の真ん中で止まったなら、他のクルマやトラックを巻き込んだ可能性がある。

レッカー屋によくぞ無傷でと、運転技術を褒められる。ぜんぜん嬉しくないし。これ前輪だったら100%死んでましたね、と。後輪だったから、まだ多少舵は切れた。

オレはクルマを神奈川に送って、原因を突き止める。クルマ、たいせつに乗ってきたけど、ローワーアームが意味もなく折れるようなクルマには2度と乗らない。ずっとBMWって会社を信頼してたけど、これはありえない。

結局、その駐車場には5時間くらいいた。ようやくレンタカーが到着して、山を越えて、その街になんとかたどり着いて、なぜオレがこの街に来たのか、伝えた。

MY LIFE IS MY MESSAGEを続けることを。

こんなに命がけだとは思わなかったけどね。

とりあえず、ここまで。オレはもうボロボロです。でも、今日は新潟でいったんクルマを返して、積み替えて、そこから湘南に戻らなきゃなのです。家に帰るまでがツアー。

今日18時にリモートで福岡のLOVE FMに生出演しています。ぜひ、聞いてください。福岡の振替公演日が決まりました。お伝えします。今、朝6時にこれを書いてるのですが、ちょっと頭が朦朧としてるので、正確な情報はスタッフからはまずはオフィシャルに伝える方が安全かと。それから3/21に福岡でオレが一人でイベントをやります。福岡公演のチケットを持っている人は誰でも参加できます。

とにかく、今日安全に家までの600キロの道のりを安全に帰ることを優先します。

いったいなんのメッセージだったのかって。未来を創る唯一の方法は今を全力で生きることだって。そう思って、全力で生きてきたけど、オレのは全力すぎるんだって。

「Seize the Day」にはもっと別の深い意味があるんだと。

そう気づき始めています。まだ死ねないし、まして人を傷つけたくなんかない。そんな3月11日でした。

あの街は今日も変わらずそこにありました。そして人もね。

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