月別アーカイブ: 10月 2013

限定復活、地獄アワー第三回

10月31日 木曜日 晴れ みなさん、こんにちは。限定復活地獄アワー、山口洋がお届けするblog上の架空番組。今日は第三回。敬愛するルー・リードのソロキャリア中盤までをお届けします。番組、みんな愉しんでくれてるみたいで嬉しいです。 今日の1曲目は大病と共生しながら、最近新譜「CRIMSON /RED」をリリースしたばかりのPREFAB SPROUT。この曲からスタートです。日曜日の起きぬけに聴いたりすると、いい一日が始められるかもよ。じゃあ、「COWBOY DREAMS」。   さぁ、ルーです。1983年にリリースされた「LEGENDARY HEART」。僕はこのアルバムをリアルタイムで(大学2年)聴いていましたが、な、なんと、30年も前のことなんですね(遠い目)。   僕はこのアルバムが一番好きです。「明かりを消してくれ」とか「仕事の話は止めてくれ」とか、日常の他愛のない風景が描かれます。大作はなく、料理で云うなら気の利いた小鉢が10個並んでるような感じ。ルーが描く日常(フツーの人にとっては非日常かもしれないけど)の短編集。おそらく人生で一番再生したアルバムです。ロバート・クワイン、フェルナンド・サンダース、フレッド・マー。ルー・リードバンド史上、オレ的に最強。1992年に「陽はまた昇る」を創るにあたって、僕らはこのアルバムを目標にしました。目指したのは「日常の中にある永遠」。 じゃあ、1曲目に収録されている表題曲を。   ちなみにこの黄金期のメンバーでのライヴ「A NIGHT WITH LOU REED」は youtubeで全編に渡って観ることができます。1983年NYのボトムラインでの演奏です。客席にはウォーホールの姿もあります。僕らはこの映像を血肉にして、ほんとうに裏返るまで演奏しました。未だに曲順通りにすべての曲を演奏することができます。たぶん。このライヴの中には僕がロックンロールに求めてきた「すべて」があります。時間のあるときに、是非観てください。でもって、この作品はDVD化されているので、ぐっと来たなら、是非、一家に一枚「「A NIGHT WITH LOU REED」。   ここで寄り道です。ルーの課外活動。 「三文オペラ」のクルト・ワイルをカヴァーしています。これがね、素晴らしい。このギターソロはルーが弾いていますが、僕的には3本の指に入るソロです。 ———————————— オレ的三大ギターソロ 1. DOWN TOWN TRAIN / TOM WAITS におけるロバート・クワインのソロ 2. SWEET HEART LIKE YOU / BOB … 続きを読む

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限定復活、地獄アワー第二回

10月30日 水曜日 晴れ ハロー。限定復活地獄アワー、山口洋がお届けするblog上の架空番組。今日は第二回。敬愛するルー・リードのソロキャリア前半をお届けします。 まずは一曲、ロニー・レインの「Roll on babe」を聞いてください。この曲が車のipodからシャッフルで流れると空気が変わるんです。「おーい、何を急いでるんだい?」。ロニーは僕にとって、いつもそういう人です。スリムチャンス(彼のバンド)に入りたかったなぁ。世界中どこで流れてもロニーの空気に変わります。今、この世界に必要なものはロニーの空気感じゃないかなぁ。人を信じる力じゃないかなぁ。じゃ、この曲で日々や仕事の疲れやストレスを取ってくれるとうれしーです。     はい。ロニーでした。ゆるみましたか? まずはお願いから。 もしこの番組でルーを好きになったら、アルバムを買って聞いてください。そしたら、多分響いてくるものがyoutubeとは違うと思います。僕らもね、若い時分、LPを買えないので、ラジオで育ててもらいました。カセットテープに(DJの喋りをcutして)たくさん録音して、血肉になりました。でもね、気に入ったら、自分のお金で買いました。それってとても大切なことだと思うんです。 じゃ、ルーに戻ります。 1972年にリリースされた彼のソロ2作目「TRANSFORMER」。このジャケットに見覚えのある人も多いでしょう。 プロデューサーにDAVID BOWIEを迎え、並々ならぬ決意が音楽に込められています。一昨日、お届けした名曲「WALK ON THE WILD SIDE」はこのアルバムに収録されています。 20年くらい前。(僕が居候を繰り返していた)当時のNYには、毎夕方、この曲が流れるラジオ局がありました。まるでリトマス試験紙のように、この曲を聴くことで自分の一日を振り返るのです。「街と音楽」のあり方に深い感銘を受けました。この事にインスパイアされて、僕が書いたのが「TOKYO CITY HIERARCHY」です。この曲は「WALK ON THE WILD SIDE」の短編映画のような手法(登場人物5人)と、AL KOOPERの「NEW YORK CITY, YOU’RE A WOMAN」が転調を繰り返すことで摩天楼を表現した手法。このふたつのアイデアを織り込んでいます。 では、ルーと同じくらい見事にNYを描く、AL KOOPERの「NEW YORK CITY, YOU’RE A WOMAN」。   そして僕が1996年にリリースした「TOKYO … 続きを読む

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限定復活、第一回地獄アワー

10月29日 火曜日 雨 ルーの死から一日が経過して。 どう受け入れればいいのか、弔えばいいのか、途方に暮れています。けれど、新しいものがすぐに古くしかならないように、彼を簡単に過去にしてしまうのは違う気がしたのです。 海沿いをいつもより負荷をかけて走り、考えました。僕にできることは、彼の素晴らしさを誰かに伝えることじゃないか、と。僕は評論家ではないのだから、極私的な形でしかできないけれど。米ローリングストーン誌が発表した「ルー・リードの必聴20曲」ってやつは僕のそれとはぜんぜん違うし。 実はわたくし、1987年頃より、約20年以上「地獄アワー」なるラジオ番組をやっておりました。放送局が変わっても「地獄」の文字は外しませんでした。コンセプトはシンプルで、自分がいいと思った音楽をひたすら紹介すること。音楽に乗っかって喋らないこと。愛を持って音楽に接すること。以上。 こんなときに番組があればなぁ、と思ったのです。音楽をかけながら、喋りながら、彼のことを伝える。自分のことも振り返る。かつて僕がラジオから受け取ったように、誰かが聞いてくれていることを想像しながら。 そっか、やればいいのか。このblogで架空の番組。ほんとうはね、youtubeにリンクしたりするのは好きじゃないんです。自分の番組はぜんぶ自分のアナログやCDでやってましたから。でも仕方ないか。じゃぁ、限定復活地獄アワー。ルーのことをたぶん4回くらいに分けてお伝えします。ENJOY! ———————————————————————– えー、こんばんわ。まず彼の経歴について知りたい人はwikiに飛んでください。 僕の番組は音楽中心です。何かを感じてくれたら、アルバムを買って、それぞれに聞いてくれたら嬉しいんです。じゃぁ、彼のキャリアを年代順に追っていきます。そりゃーもう、僕らがどえりゃー影響を受けたヴェルヴェット・アンダーグラウンド(以下VU) 時代から。VUについて知りたい人はwikiにどうぞ。 じゃぁ、1曲目は1967年にリリースされたデビュー盤、「The Velvet Underground and Nico 」 から「Sunday Morning」って云いたいところなんだけど、世界じゅうで良く流れてるんで、ここはひとつ「Femme Fatale」を。埋め込みが無効になってるので、リンク先に飛んでください。     続いて「Waiting for a man」を。男がオトコを待ってる歌。かっちょいいーー。なんていい番組なんだ。自画自賛。   次は翌1968年に発表されたアルバム「WHITE LIGHT / WHITE HEAT」 から「WHITE LIGHT / WHITE HEAT」をお届けしたいのですが、何と今日は、横着にもHEATWAVEの1991年の演奏でお届けします。僕らはほんとうにこの曲が好きだったので、しょっちゅう演奏していました。惜しむべくは歌っている山口某の歌詞がバナモゲラだってことです。残念。 white_light_white_heat   VUで一番好きなアルバムは、1970年にリリースされた「Loaded」 … 続きを読む

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R.I.P Lou Reed

10月28日 月曜日 晴れ R.I.P Lou Reed ルーが死んだ。 「死」は特別なことではないし、誰もが一度だけ経験できることだと思って生きてきた。自分の番がやってきたなら「ああ、そうですか」と普通に云えるように日々を暮らしているつもりだから、誰かが死ぬことでショックを受けることはもうないものだと思っていた。 朝方、そのニュースを聞いてから、脳髄が痺れたままだ。ジンジンする。彼の曲が消えてなくなることはないのが分かっていても。同じ時代に生きてくれているだけで僕にはとてつもない力だったのに。 ルーは父親を除いて、僕の人生に一番影響を与えてくれた人だ。彼が居なければ、ミュージシャンにはなっていなかっただろうし(言葉が違うな – なれなかっただろうし)、なっていたとしてもソングライターにはなれなかった。たぶん、まったく違う人生を送っていたはずだ。 16歳。僕は田舎の中途半端な進学校に通っていた。あったのは疎外感だけ。学校では何も学べないことを日々学んでいた。ガールフレンドが休んだ日は、ほとんど生きている意味を見いだせず。そんなときに聴いたのが「Walk on the wild side」。まるで脳天を串刺しにされたような衝撃だった。 どうしようもない5人のフリークスたちが淡々と描かれる。彼の音楽は叫ぶ必要がなかった。コードはDとGとEmの3つだけ。たった5分の曲の中に短編映画が5つ詰まっているようだった。何を歌っているのかどうしても知りたかったけれど、肝心な言葉に限って辞書には載っていなかった。英語教師がNYのスラングなんて知る訳もなく。知りたいことは自分で知るしかないのだった。それだ。目の前に道が見えた。彼の音楽は僕の光だったのだ。とにもかくにも。僕はワイルドサイドを歩くことを決めた。16歳のその日から。 彼のことなら、いくらでも書くことができる。でも、書かない。僕はまだその道を歩き続けている。きっと死んでもどこにもたどり着かない。ジョーが死んで、ルーが死んだ。あとは自分でやるだけなのさ。 ルー、心からありがとう。ゆっくり休んでください。   僕はこの1983年2月のNYボトムラインでの演奏が好き。客席にはアンディー・ウォーホールも来てた。

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歌を戻しにいく、福島県いわき市にて

10月26日 土曜日 雨 昨日のうちに福島県いわき市に到着。疲れを取るために早めに就寝。そして、深夜2時。聞いたことのないiphoneの緊急速報で起こされる。地震と津波注意報。あれから2年半。この街に暮らす人たちの気持ちをほんのわずかだけれど、リアルに知る。日々、この何とも云えぬ暗雲のようなプレッシャーにさらされ続けることが、精神にどのような影響を与えるのかってことを。 今日でこのシリーズも最終日。もうひと月くらい家に帰ってない気がする。オープニングで演奏してくれたギタリストのアベ君は、震災前と後のいわきをモーターパラグライダーで空撮した映像とともに演奏する。素晴らしいアイデアだよ。 思えば「相馬盆歌」についてのアイデアが遠藤ミチロウさんからもたらされたのが、今年の3月11日。ここ、いわきでのことだった。あれから半年以上経って、いろいろあって、その歌をこの街に戻しにやってきた。 てな訳で、このシリーズ。長かったけど、今日が最終日。最後の一滴まで絞ったよ。オーディエンスがとてもいい表情をしてた。アベ君もいい顔してた。それが嬉しかったっす。そうそう。相馬からプロジェクトのスタッフが来てくれて、11/2に相馬で宮沢氏抜きのTHE BOOMのライヴがあるんだと。その日、空いてたら喜んで歌いに行ったのだが。何であれ、こうやって拡がってるのが嬉しいっす。   ひっさしぶりに家に帰ります。旅の中で出会ったすべてのみなさんに心からありがとうを。 多謝&再見。

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移動日

10月25日 金曜日 雨 ゴキゲンな演奏をするだけじゃなく、元気で家に帰るまでがツアー。秋田県秋田市 → 福島県いわき市。疲労が蓄積しているときの雨の400キロ超は気をつけないとね。 道中考えていたことをつらつらと。 東北の人はフツーに渡り鳥の話をするんです。おとといも弘前の悪友ヒロシとショーイチが、僕も一緒に目撃した白鳥について語ってたの。すごいよね、編隊。昨日も生で観たんだ。フォーメーションを変えるんだよね。空気抵抗とか気流とか、リーダーの本能的判断とか、天然GPSとか。どうしてそんなことが出来るのかなぁ?不思議だと思ってる時点で、鳥の方が不思議がってるかも?どうしてニンゲンには出来ないのって? V字の編隊。そりゃぁもう格好いいよ。お互いを信じてる感じとか、リスクを共有してるところとか。本能だけで、血の中に刻まれたものだけで、何千キロも飛んでくるだよ。憧れる。僕もね、昔は地図と住所さえ分かってたら、世界中何処にだって行けた。言葉が通じなくても。それが誇りでもあったんだけど、今はGoogleマップとカーナビに頼りっぱなし。いいのかなぁ、それで?牙を抜かれてる感じがするなぁ。 ラッコは潮に流されないように、昆布を身体に巻きつけて眠るんだって。だとするなら、とっても憧れる。何だか、訳もなく憧れる。オレも昆布を巻いて眠りたい。 昨夜、久しぶりに僕のライヴを観た元マネージャーからメール。「ライヴは良かったと思います」。←昔からこういうファジーな意見を放つ奴だった。「ところで、ライヴが進むにつれて拡がっていく脇汗がすごく気になるので、洋服を考えた方がいいんじゃないんでしょうか?」← 音楽とは何の関係もないところが素晴らしい。そんなこと、一度も考えたことなかった。でも、あれ僕のともだちのテイラーが作ってくれてんだけど。あはは。お前、相変わらずだなぁ。そういうところがいいよね。人と人とは違うからいいんだと思う。でも、この相違がやっかいで、それでいてニンゲンの本質。実は今、いわきの焼き鳥屋に独りで居て、これを書いてるんけど、店員がタイの青年で、まっすぐで、素晴らしい。一生懸命働いて、どうにかして異文化に溶け込もうと努力してる。応援するぜ、ぱにゃにゃーん。 てな訳で、明日はこのシリーズの最終公演地、福島県いわき市です。地元の人々が一生懸命宣伝してくれているのは嬉しいっす。ありがとね。燃え尽きます。来てね。相馬盆歌。いわきに戻しにきたよ。

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秋田県秋田市にて

10月24日 木曜日 雨 弘前を出て、秋田市を目指す。書けば、これだけ。でも、僕も人の子なので、さすがに移動することにも飽きてくる。そんなときは、車窓から見える風景に目をこらす。できるだけ余裕を持って移動して、興味を持ったものに近づいてみる。 渡り鳥が見事なV字の編隊を組んで飛んでいく。辛い旅だと思う。でも、彼らに国境なんてない。どっちが好きかと聞かれるなら、その応えは云うまでもなく。 りんご畑では、地面からレフ板のようなもので、光を反射させている。たぶん、色を良くするためなんだね。何というか、その行為に対してカメラを向けるのは失礼な気がする。昨夜、僕は弘前の人たちから今日のオーディエンスにたくさんのりんごを託された。嬉しいよね、美しいよね。実は木村さんの奇蹟のりんご。ひとつだけ混ぜたよ。りんごを配るライヴって、ないよね。ふふ。 秋田の会場にはテレビ局のカメラマン(たぶん自主的に参加)とか、ギターおじさんたちとか、僕の2代前のマネージャーとか、いつも応援してくれてるMちゃんとか。去年よりたくさんの人たち。もちろん、本気でやるよ。でも、それは文章化しても意味ないので書きません。来てくれた人たちに伝わってればそれでいい。否、それがいい。 ライヴが終わって、元マネージャーYに連れられ、な、な、なーーーーんと、奴にごちそうになった。料理が美味かったのはもちろんのこと、奴の気持ちが美味かった。てめー、この野郎。奴は今、素晴らしい造り酒屋の社長。お前も苦労したんだな、きっと。ありがとよ。 奴の日本酒が廻ってるので、今日はこのへんで。心優しきKさんからプロジェクトへ気持ちが託されました。ほんとうにありがとう。帰ったら、すぐに届けます。秋田。また来年帰ってくるからね。 多謝&再見。

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Land’s end と新しい店の息吹、青森県弘前市にて

10月23日 水曜日 晴れ 悪友ヒロシが今日のハコのオーナー、ショウイチと僕を乗せて、津軽半島の突端、龍飛岬まで連れていってくれた。青森、とんでもなく広いよ、あなどれないよ。かつてヒロシとヒロシ(オレ)は六ヶ所から恐山まで下北半島を旅したことがあるのだけれど、いろんな意味で筆舌に尽くせないのだよ、青森。どんだけ龍飛が素晴らしいかってことは写真を観てくれれば分かってもらえるか、と。 ヒロシが営む魔界「アサイラム」に加えて、ショウイチはアイルランド修行を終えて弟と「ロビンズ・ネスト」を一年前にオープン。そのこけら落としを頼まれたのだけれど、僕は敢えてツアーで行くことにこだわった。理由はないけど、その方がいいと思ったから。みんな、奴の店をどうぞよろしく。とっても希望の音がしたよ。 今日はオレも嬉しくて、うまく言葉にできないので、写真多めで。ショウイチ。ありがとう。またやろうぜ。

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海峡を渡る風

10月22日 火曜日 雨 何日、北海道に居たんだっけ?とても濃密な日々を過ごしました。時間の感覚が麻痺しています。昨日のことがすごく昔のことのような気がするのです。で、津軽海峡フェリーの中でこれを書いています。函館から青森まで3時間半ほどかかります。 出会いがあり、別れがあり、歓びがあり、哀しみがある。その中で人は何を目指して生きるのか。なんてことをたくさん考えました。ひとことで書くならそれぞれに「LIFE GOES ON」。プレシャスじゃない「lIFE」なんてひとつもありませんでした。僕は独りで行動し、独りで生活し、独りを好んではいるけれど、まったく一人ではないことを北海道はあらためて教えてくれたのでした。ライヴに足を運んでくれたみなさん、一緒に演奏したミュージシャンのみなさん、私利私欲ではなく、僕のために、そして福島のために力を尽くしてくれたともだち。心からありがとう。 函館のMY LIFE IS MY MESSAGE。 昨日、ともだちがとある場所に集まって、宴を開いてくれました。そっと胸にしまっておきたい思いやりでした。食べ物も会話も愉しかった。酒も必要ないくらいの。帰りしな、コツコツと自分たちが企画した商品を売った(たぶん一年くらいかけて)大金を手渡されました。受けとることを拒むのはその思いにたいして失礼だと思いました。福島のみなさん。こうやって、日々の中で、みなさんをおもいやっている人たちがこれだけ居ることを、どうか心の留めておいてください。嬉しくて、泣けました。ありがとう。 僕にできることは、それを次の街に伝え、循環させることだと思っています。少し、フェリーの中で眠ってみます。       ——————————————————————————-      

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円環、北海道函館市にて

10月20日 日曜日 今日は10月21日。旅に出て1週間になります。遂に着るものがなくなり「そうまかえる新聞」が店内に張り出されているという噂のコインランドリーに来て、ニンゲン観察をしながら、この文章を書いています。 函館に通うようになって、どれだけの時間が経過したのか、正確には覚えていません。ごたぶんにもれず、紆余曲折がありながら、音楽といろんな意志たちはぐるぐると円環を描くようになりました。関わっている全員が、たぶん、まだまだこれからだと思いつつ、そんなに簡単なことではないと思いつつ、確実に何かが実っていることを感じていると思います。僕はそれが嬉しい。 いつもほんとうにありがとう。今から函館駅にキヨシちゃんご一行を見送りに行くところです。そして間に合わなかったーー。オレとしたことがー。ごめん。 そして函館でこのライヴを発表だーーー。「MY LIFE IS MY MESSAGE」がお送りする「YOUR LIFE IS YOUR MESSAGE」。まずはライヴの詳細をば。みんな来てね。出演してくれるミュージシャンは僕が心から尊敬する人たちです。 ————————————- MY LIFE IS MY MESSAGE presents YOUR LIFE IS YOUR MESSAGE MY LIFE IS MY MESSAGEがお送りする、スペシャルコラボレーション! 12月26日(木) 東京・duo MUSIC EXCHANGE 出演=山口洋/仲井戸”CHABO”麗市/遠藤ミチロウ/佐藤タイジ/矢井田瞳 開場/開演=18時/19時 チケット料金=5,500円(税込/ドリンク代別途500円) チケット販売=10月26日(土)より、チケットぴあ、ローソンチケット、SOGO TOKYO WEB … 続きを読む

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