日別アーカイブ: 2013年10月30日

限定復活、地獄アワー第二回

10月30日 水曜日 晴れ ハロー。限定復活地獄アワー、山口洋がお届けするblog上の架空番組。今日は第二回。敬愛するルー・リードのソロキャリア前半をお届けします。 まずは一曲、ロニー・レインの「Roll on babe」を聞いてください。この曲が車のipodからシャッフルで流れると空気が変わるんです。「おーい、何を急いでるんだい?」。ロニーは僕にとって、いつもそういう人です。スリムチャンス(彼のバンド)に入りたかったなぁ。世界中どこで流れてもロニーの空気に変わります。今、この世界に必要なものはロニーの空気感じゃないかなぁ。人を信じる力じゃないかなぁ。じゃ、この曲で日々や仕事の疲れやストレスを取ってくれるとうれしーです。     はい。ロニーでした。ゆるみましたか? まずはお願いから。 もしこの番組でルーを好きになったら、アルバムを買って聞いてください。そしたら、多分響いてくるものがyoutubeとは違うと思います。僕らもね、若い時分、LPを買えないので、ラジオで育ててもらいました。カセットテープに(DJの喋りをcutして)たくさん録音して、血肉になりました。でもね、気に入ったら、自分のお金で買いました。それってとても大切なことだと思うんです。 じゃ、ルーに戻ります。 1972年にリリースされた彼のソロ2作目「TRANSFORMER」。このジャケットに見覚えのある人も多いでしょう。 プロデューサーにDAVID BOWIEを迎え、並々ならぬ決意が音楽に込められています。一昨日、お届けした名曲「WALK ON THE WILD SIDE」はこのアルバムに収録されています。 20年くらい前。(僕が居候を繰り返していた)当時のNYには、毎夕方、この曲が流れるラジオ局がありました。まるでリトマス試験紙のように、この曲を聴くことで自分の一日を振り返るのです。「街と音楽」のあり方に深い感銘を受けました。この事にインスパイアされて、僕が書いたのが「TOKYO CITY HIERARCHY」です。この曲は「WALK ON THE WILD SIDE」の短編映画のような手法(登場人物5人)と、AL KOOPERの「NEW YORK CITY, YOU’RE A WOMAN」が転調を繰り返すことで摩天楼を表現した手法。このふたつのアイデアを織り込んでいます。 では、ルーと同じくらい見事にNYを描く、AL KOOPERの「NEW YORK CITY, YOU’RE A WOMAN」。   そして僕が1996年にリリースした「TOKYO … 続きを読む

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