Recording day #025

5月14日 水曜日 曇り

朗報!新しいアルバムに収録されるであろう、最初の曲がミックスまで完成しました。道のりは遠いけど、まずは第一歩。イェイ!

悲報!楽しみにしていた仲間との青梅での慰労会がわたすのスケジュールのせいで中止になりました。

吉報!ツーリングマップル、中国、四国版が届きました。これにて日本全土コンプリート。地図を見るのって、なんでこんなに楽しいんだろう!

報告!四国の池田くんの茗荷と千葉の白子の新玉ねぎ。どちらも絶品。新玉ねぎにオリーブオイル、パンチェッタを加え、ホイルに包んでパルメジャーノをまぶして、オーブンで焼いていただきました。極上の甘さでございます。どちらもほんとうにありがとう。あ、今、長野県飯山市のスキーの先生から絶品アスパラガスが届きました。幸せ。❤️。

報告その2!「甦る」の酒米「さわのはな」の田植え。行く気満々でスケジュールを空けていましたが、日程が変更になり、叶わないことに。でも、そんなわけにはいかないので、せめて草刈りだけでも弾丸で行きたいと思っています。MY LIFE IS MY MESSAGEの活動も、費用を払って参加してくれる人たちだけではなく、もっと能動的に参加してくれる人を増やそうと思っています。そのうちわたすの身体が動かなくなっても、誰かが継いでくれるように。

報告その3!歌い継いでくれた歌を録音して、当人に送りました。「ぜったいリリースしてくださいね!」と。ははは。わかった。ありがとう。そのつもりだし、君とそれを伝えてくれたファンのおかげだよ。ありがとう。

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弾丸の旅で感じたこと。

CDが売れなくなって、ミュージシャンがライヴに活路を見出したとこまではよかったけれど。醜い週末のスケジュールの奪い合いが勃発。そしてインバウンド需要も相まって、移動経費が激増。地方ではハコのスケジュールが埋まらなくなってきて、とあるハコでは階上のスペースをミュージシャンが安く宿泊できるように改造を検討中とか。

なんだかなぁ、と思います。どいつもこいつも。

たいせつにしなきゃいけないことはなんだ、と。

かくいう僕も四国に行って、ものすごくたくさんのオーディエンスが来てくれるわけではない。だからと言って、行かないなんてことができるわけがない。だって、その土地は多大なインスピレーションを僕にもたらしてくれるわけで、費用対効果で語れることではないのです。都市部だけ回っていたら、僕は新しい歌を書くことができなくなる。

逆にね。地方では都市部ではあり得ない距離感で「本物の」ライヴを体験することができます。ギミックもなにもない。その人のスピリットしかないような空間。ごまかしが効かないのです。それはミュージシャンを育てます。

とはいえ、僕に年頃の子供が二人いて、私立の大学に行ってたりしたら、確実にこんな生き方はできなかったと思われ。

高知のライヴに必ず来てくれる同級生の県議会議員がいてね。総じて政治家って大嫌いなんだけど、彼とはとっても普通に話せる。きっと似通ったスピリットがあるんです。ライヴを終えて、ふと見ると会場の撤収を進んで手伝ってる。あなたお客さんなのに。彼に既得権益はなし。笑。そういうとこ、ほんとうに素晴らしい。

なので、酒を酌み交わしながら、いろんなことを教えてもらいます。そして、「ん?」と思ったことは自分で学ぶのです。この国の年貢の使い方はほんとうにおかしいと思うから、たとえばガソリンにまつわることを調べてみるわけです。

地方の人はガソリンが高くて苦しんでいる。だって、車がないとなにもできない。一家に家族の分だけ軽自動車があったりする。なのに、ガソリンは高い。決して安くならない。それって約4割が税金。これがね、調べてみると暫定税率ってやつがあって25.1円上乗せされてます。「暫定」っていつからって調べてみるとにゃんと1974年から「暫定」。

その分だけでも国民に還元すれば25.1円安くすることは可能なわけです。なぜ「暫定」になったかと言えば、地方に道路を整備するため。それって50年前の話で、だったら「暫定」じゃねーだろうって。

ガソリンにはガソリン税(揮発油税と地方揮発油税)、石油石炭税、消費税がのっかっています。ガソリン税は1リットルあたり53.8円(本来28.7円に、暫定税として25.1円が上乗せ)で、石油石炭税は1リットルあたり2.8円、消費税は販売価格に10%が課されます。この消費税は重税じゃんって、オレは思うけど。

国民みんな行く権利があるんだから、参議院議員会館とかに行ってみてください。ほんとね、彼らの行動見てると腹の底から怒りが込み上げてくるよ。彼ら新幹線タダだしね。某政党の議員なんて、世襲だらけだし。お前ら公僕なんだから、国民のためにこころして働けよって。偉くもなんともないんだよ。

そんな奴らが地べたを這いつくばって生きてる人たちの気持ちなんてわかるわけがない。仲のいい個人の飲食店主なんて、消費税を納めるシーズンになったら、必ずなにかを売却してる。バイクとかギターとか。そりゃ、溜めてないあんたが悪いって、いやいや、回転させるための資金ってそんなに計画的にできるもんじゃない。

んなもん、オレだって同じで、超自転車操業だから、よくわかる。意地と根性と過度の労働によって成り立ってるだけ。まぁ、根を上げるつもりも、オレの人生を国家に愚弄されるつもりもないけど。

ま、そんなことも思うわけです。だから、旅は大事。自分の目で見て、触って、感じることが。机上にないものが確実にあるんです。そういうことを伝えていきたい。

こころある人はまだちゃんと存在しています。いるところにはいるんです。

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忘れ難き四国

5月13日 火曜日 晴れ 

 ほんとうに弾丸のように四国を駆け抜けて帰ってきました。そういう旅程って、ほんとにどうかと思います。旅情もへったくれもあったもんじゃない。すべてはアルバムを創るためだから仕方ないけど、完成させたら、もうこういうことはやめようと、固く誓うのでした。

 かなりの数の日本人がわたす以上に四国のことを知らないと思います。行けば行くほど、懐は深い。それこそお遍路がベストだろうけど、バイクで一週間海沿いと山沿いに分けて感じながら走るだけで、ぜんぜん印象が変わることはやる前からわかるのです。

 はぁ。ため息。実現させたい、、、、。

 茗荷農家の池田くんから、採りたての茗荷をいただき、わたくす自分で空輸しました。蕎麦にあえていただいたけど、ほんとうに美味しかったなぁ。この歳になって、高知のカツオの旨さが「本質的」に理解できるようになりました。こりゃぁ、どえらいとんでもない。次に四国に行くことがあれば(行くけど)みんなも一念発起して四国を旅しませんか?ここはどこにもないとくべつなインスピレーションを与えてくれる場所だよ。どこに住むかにもよるけれど、住んだなら、そうとう人格には影響するな。

 バイクでこの国を走るための「ツーリングマップル」。四国だけ持っていなかったのです。そりゃ、買うでしょ。笑。

 なにはともあれ。四国のともだち諸君。駆け足だったけれど、たくさんのインスピレーションをありがとう。今日の味噌汁にも池田くんの茗荷が入ってるよ。笑。

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#043、高知にて

5月12日 月曜日 天候不明 

 ただいま、午前4時。高知にて。

 二日間の弾丸四国の旅を終えて、わたすは朝6時のバスに乗って、空港に向かい、家に帰る。どう考えても狂っているけれど、誰に強制されたわけでもない。自分で好んでこんな暮らしをしているのだから。笑。

 大好きな四国をもっとゆっくり海岸線をバイクで旅してみたいと、もうひとりの自分が強く求めている。いつか、いや、来年は必ずそうしよう。きっとなにかをもたらしてくれるだろう。

 高松まで旧知のバースディボーイ、まっちーが迎えにきてくれる。道中2時間、この1年に起きたことを語り合うのが恒例になった。高知は山脈で隔絶された場所にある。四国の中でも特別だ。それゆえ、メンタリティーも他の県とは多いに異なる。もはや、日本から独立してほしいと個人的には思う。

 今宵も多くのインスピレーションを受け取った。町を歩き、空気を吸い、町の人たちとたくさん話した。でも、こんな弾丸行じゃやっぱりダメだ。

 終演後、高知の食べ物をみんなでいただいて、その美味さにのけぞった。this is 文化だよ。ほんとうに素晴らしいよ。

 リュックにお土産にいただいた「茗荷」を忍ばせてわたすは帰る。新しい歌も「tokyo city man」も高知のおかげでそれぞれに有効だった。

 ほんとうにありがとう。みんな元気でね。

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#042、高松にて

5月11日 日曜日 曇り 

 四国は穏やかだ。なにもかもが。

 年に一度、訪れるたびに、なにをそんなに慌ただしく生きてるのかってことを思い知る。そして、今回も滞在は弾丸だけど。笑。

 高松の魔界で新しい歌を歌ってみることはまた違う角度から歌に磨きをかけることでもある。来年はアルバムを届けられたらいいな。

 終演後、あの曲が好きだったと口々に伝えてくれたのがとっても嬉しかったよ。来てくれて、ほんとうにありがとう。

 次こそは四国をゆっくりバイクで、と夢見るのでした。

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Recording day #024

5月10日 土曜日 雨

わたす、それなりに綺麗好きです。毎日、掃除は欠かしません。

でも、毎日音楽を創っているスペースのエアコン。それは自分の手に余る。だいいち、楽器や配線をどかすのが面倒くさい。んー。これは一念発起してプロに頼もう。

若者がやってきてくれて、ピカピカにしてくれました。聞けば、いろんなところを掃除してくれるらしい。パンフレットを見ると、洗濯機の分解掃除。これは一回やってもらう価値あるかもなぁ。なにはともあれ、一生懸命働いている若者を見るのは気持ちよかったっす。

 

本日は四国に参ります。いつもゆっくり滞在したいと望んでいるけど、またしても叶いません。高松に前乗りして、美味しいものを食べて、ゆっくり移動して高知はオフ日で朝市行って、ひろめ市場、みたいな。

泣。今回も弾丸です。でも、ライヴは気持ちを込めてやるんでぜひ来てくださいまし。本日、高松。明日、高知です。

 

 

さて、お知らせです。本日正午より、HW SESSIONS、磔磔での関西編、一般発売が開始です。ぜひ!

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HEATWAVE SESSIONS 2025 vol.3

日時:06/28(土)17:30開場/18:30開演
会場:磔磔(京都市下京区富小路仏光寺下ル筋屋町136-9)

チケット料金:前売り¥6,500 / 当日¥7,000 D代別
プレイガイド①:イープラス https://eplus.jp/heatwave/
プレイガイド②:磔磔店頭 http://www.geisya.or.jp/~takutaku/
発売日:2025/5/10(土)正午 ※店頭販売は15時より

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主観と客観、Recording day #023

5月9日 金曜日 曇り

録音した「福岡」を冷静に聴いてみて。

「ん?」と引っかかるものがあったので、ゼロからやり直しました。

古い歌は一人称で歌われているものが多くて、扱いを間違えると「吐露」にしかならないのです。書き直したときに人称を取り払うことも考えたんだけれど、それだと歌の根本から違うものになる。

なので「一人称」で歌っているけれど、「特定の一人称ではない」という高度な立ち位置が要求されます。最初のテイクにはまだ「自分」が残存しているように感じたのですね。何度も書いてきたけれど、ギターはもうその立ち位置にいる。作為ではないのです。鶯が春になったら鳴くように弾く。弾くという行為すらもはや能動的ではない。受動でもなく、なんだろう、付随意筋が勝手に動いてる感じ。

でも歌は永遠に難しいのです。目指しているものがわからなくなったら、友部正人さんの「一本道」を聴きます。これは私小説的に語られた「一人称」の大傑作なのだけれど、すべてを超越している凄さがある。故長谷川さんが教えてくれた「プライベートなことを突き詰めるとパブリックに達することもある = プライパブリック」の典型です。

僕はなんだろう。誰にとってもの「望郷」のようなものをくどくない映画のような視点で描けたらと思うのです。かつての「福岡」ではなく、35年後のものとして。未来に不安を抱えたものとして。

youtubeで自分が育った町の映像を探したら、ありました。無音でそれを見て、屋上に登って空を見て、スタジオに戻って歌って完成させました。明日、聴いてみるけど、いいテイクだと思います。

昭和の銀幕の大スターの一生を彼の家で一週間かけて聞き取りして、彼のために歌を書くって大役を仰せつかったことがあります。ええ、大変な役目でした。邸宅に通って、彼の話を延々と聞くんです。

一週間通って、最後にひとつだけ僕は質問をしました。「主観と客観について教えてくれませんか?」と。彼は「山ちゃん!(彼は僕をこう呼んでいた)、いい質問だね。今はわからないかもしれないけど、そのうちわかるよ。主観、すなわち客観なんだよ!」、と。

今ならその意味がよくわかります。

主観とは客観なんです。その逆もまたしかり。それがわかると、Lifeの奥深さと可能性が拡がる。他人の意見なんて、気にならなくなる。ミクロとマクロの関係でもあり、内包する宇宙と、実際の宇宙のことでもある。

いつかも書いたけれど、empty (空)は無 (nothing) ではないのです。ない、けど有るんです。その境地はかなり静かで強いところにあります。

ひとつの道を極めようとすることは修行です。それがロックンロールであれ。歴史の浅さゆえ、前例がないから面白いのです。まぁ、ほんとうにこの時期になると山のように年貢の支払いの書類が届き、国ってものにゲンナリするけれど、未来がいつだって不明な冒険家でいられることに深く感謝しています。まぁ、健康第一。笑。

ありがとう。

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Recording day #022

5月8日 木曜日 晴れ

先日、千葉でリクエストがあった「福岡」って曲を1日かけて録音してみました。まだミックスが終わっていないので、この曲の行き先は不透明だけれど、アルバムに収録されなかったなら、無料で聴いてもらうとか、なにか方法を考えます。

かように、わたすにとってライヴの場所は新曲たちを創り、育て、発表するって意味でもたいせつな場所なんです。その曲を歌い継いでくれた人がいて(本人が存在すら忘れてんだもん)、それを聴いてリクエストしてくれる人がいて「こそ」の昨日の自分の行動なのだから。

昨日も書いたんだけれど、「自分」じゃないんです。今、それをやるべきかどうかを決めるのは。時空を超えるリレーションってやってるうちに必然性が見えてきたり、見えなかったり。それもまた生きるって意味では訓練。笑。慣れくると事案が目の前にきた瞬間に、どうするべきかだいたいわかります。

そんな意味でも。今月のHW SESSIONS、どうぞお見逃しなく。もう一回だけ書きますが、過去最高にチャレンジングなことになると思います。我々はそのままレコーディングスタジオに直行。音楽が生まれる瞬間に立ち会って、みんなの熱もその中に注いでいただけたら、と思います。

その前に今週末は一人で高松、高知へ。存分に新しい歌を届けにいきます。

 

 

【HEATWAVE】
▶HW SESSIONS 2025
横浜 05/23(金) vol.2
京都 06/28(土) vol.3

【山口洋】

▶ソロツアー『Highway 60~61 Revisited』-SEASON 3-
高松 05/10(土)
高知 05/11(日)

http://no-regrets.jp/news/2025/0105_tour/

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自分が消えていく感覚

5月7日 水曜日 晴れ

充実した日々を送らせてもらっていて、とても感謝しています。

誰に頼まれたわけでもなく、やりたいことがあって、実現させるためにはものすごい努力が必要だけれど、ひとつひとつ難所を超えていくと、わずかに明かりが見えてくる。そんな日々です。

と同時に「自分」という感覚が消えていくのです。「オレが」とか「自分が」ということではまったくなくなっていく、というか。そもそも「自分」なんかなかったんじゃん、という場所にいる感じです。わかるかな?笑。「自分」に自信がないから「自分」のことばっかり考えてたんだな、青いなオマエ、と今となっては思います。

「自分」は食べたものでできてるんだから、すべてのことは繋がってるんです。ある意味、さっき食べた鶏の卵の命も確実に背負っているわけで。たくさん命をいただいてきたんだから、いつか自分が死ぬのは当然のことです。そんな大したことじゃない。

無我っていうのかな。そしてこころは空っぽです。とってもいい意味で。音楽を続けてきて、ようやくそこに到達したような。

わたすのギターから、それを感じませんか?歌はまだまだだけど、ギターはその場所にいます。こうやってやろう、みたいな作為がまったくないのです。意思とは関係のないところで、もう勝手に音が出てる。自分でもよくわからないんです。

今週末は大好きな四国へ。高松と高知へ。ぜひぜひ新しい歌を聴きにきてください。

 

それから5/23は横浜サムズアップでHW SESSIONSです。これは断言しますが、たぶん、HW SESSIONS史上一番面白いことになります。どうしてって、全部新曲だからです。前回とも相当数曲が入れ替わります。これはね、見逃して欲しくない。金曜日ですが、ぜひぜひぜひ来てほしいっす。コアなファンは特に。

同じサムズアップでもSOLD OUTした「The Yokohama Sessions」はのびのびとしたセッション。一方、HW SESSIONSは新しいものを生み出すためのギリギリのところでやってるセッションです。たぶん、そんなことやってるバンドはいないし、その熱を持ったままスタジオに直行して録音します。つまり、みなさんの熱が必要なんです。だから、ほんとに来てほしいのです。

えっと。たくさんライヴがあるので、まとめておきますね。

 

【HEATWAVE】
▶HW SESSIONS 2025
横浜 05/23(金) vol.2
京都 06/28(土) vol.3

http://no-regrets.jp/news/2025/0628_live/

▶HEATWAVE LIVE 1995-2025
東京 08/21(木)DAY-1
東京 08/22(金)DAY-2

http://no-regrets.jp/news/2025/0806_1995/

【山口洋】
▶ソロツアー『Highway 60~61 Revisited』-SEASON 3-
高松 05/10(土)
高知 05/11(日)
浜松 06/07(土)
大阪 06/09(月) 番外編
小樽 07/12(土) 番外編
札幌 07/13(日)
弘前 07/16(水)
いわき 07/19(土) 番外編
水戸 07/20(日) 番外編

http://no-regrets.jp/news/2025/0105_tour/

▶Bayside Music Jamboree 2025
福岡 05/31(土)

http://no-regrets.jp/news/2025/0531_live/

▶The Yokohama Sessions
横浜 06/05(木)

http://no-regrets.jp/news/2025/0605_live/

▶佐々木亮介弾き語り興行 “雷よ静かに轟け” 第十夜
東京 07/04(金)

http://no-regrets.jp/news/2025/0704_live/

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#041、千葉にて

5月6日 火曜日 曇り 

 「リファレンス」という言葉を聞いて、瞬時に意味を理解してくれるオーディエンスはほぼいないと思う。自分で言うのも何だけれど、「フラットな地獄耳」を持っているわたすがステージに立つことは、各ハコのPAエンジニアにとってもある意味地獄のような拷問であることも確か。

 PAって、そのハコの響きの特性に合わせて設置されていることが多いけれど、設計はスクエアではないし、オーディエンスの服装による音の吸収具合にも左右されるし、とかく「生き物」ゆえ、リハーサルを過度に繰り返してもあまり意味はない。

 「リファレンス」とはそんなことも含め、飛び出した周波数の帯域がないようにグラフィックイコライザーを駆使して、フラットな周波数の環境を演者に提供するための行為。

 46年もミュージシャンをやっているけど、未だかつてそれがフラットだった試しはない。そのくらい難しい。わたすは永遠に表の音を聞くことができないから、モニターにほとんど音を返さない。なぜって、表の音を想像しながら演奏したいから。

 昨日はね。ほぼ完璧にフラットな音だったんだよ。フラットでないとき(それがほとんどだけど)は出っ張っているところはそこが強調されないように、引っ込んでいるときはそこが伝わるように演奏してる。それって名人芸の領域だと自分でも思う。笑。

 だから、存分に新曲群の良し悪し、手応え、ダメなところを感じることができたのね。

 それはこのハコが愚直に28年続けてきてくれたから。エンジニアはここに関わって13年なんだって。トライ&エラーを繰り返してくてくれたから。

 heart of Chiba。文化ってそういうことだよ。伝わってたら、オレも嬉しい。

 「あんがの台所」って居酒屋をハコの近所で始めたから、泊まって、そこでみんなで美味しい酒を飲んできたよ。千葉に行ったら是非、寄ってみてね。

 来てくれて、ありがとう。

 さぁ、帰って「福岡」を録音してみるわ。笑。

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リハーサル

5月5日 月曜日 晴れ 

 ライヴの前の日にレコーディングもちょうど区切りのいいところに到達したので、ここから2日間は思い切り頭とモードを切り替えることにしました。

 ここまでアンビリーバブルな仕事量だったゆえ、日々としてはトピックのない退屈なものでした。もちろん音楽を創っているわけだから、内面は興奮してるんだけどね。たとえば、blogに書くようなことがないから、文章もつまんなかったんだろうなぁ、みたいな。

 ただ、変化として驚いたのは。

 自分を突き動かしているものが「表現欲」ではなく、ロックンロールの可能性を伝導(伝道かな)したいって気持ちだってことです。それはこれまでの自分を肯定することでもあります。歴史の短さゆえ、まだその行為はきちんと認められていないと思うのです。そこに日本語という表現も加えて、日々に間接照明の白熱球のデスクライトを加えたようなアルバムを創ろうとしているのかな、と。

 LEDや蛍光灯が苦手な人って少なからずいるよね?いくら電気代が安いと言われてもあれはキツい。

 かつて自分にそのようなエネルギーを与えてくれたアルバムは総じて短いのです。繰り返し聴けるものは、短い。そして大仰じゃない。そこを目指しています。多くは高校生の頃聞いたものだけど。

 ストーンズの「Some Girls」、「Emotional Rescue」とか、ルー・リードの「Legendary Heart」とか。

 「部屋の灯りを消してくれ」とか「仕事の話はやめてくれ」とか。そんなテーマが普遍的にグッとくる。

 今回は文字通り、描き散らかした感があるので、ミックスしながらそれらに統一感を持たせていく作業かな。あとね、サウンド的に言えば、かなりシンプルです。

 今更だけど、腸内環境が日々に相当な影響を与えてることを感じました。それゆえ、雪山兄貴直伝、チアシードとフラックスシードを愛用しています。雪山でなかなかオーガニックなものを食べられなかったときに、日々食してたんですが、食べ物として美味しくないけど、身体が喜んでるのはよくわかります。そのまま食べるのはキツいので、無糖のヨーグルトにブルーベリーを入れて食べるのがお勧め。

 身体のポテンシャルを落とさないように、日々人体実験中。栄養を摂りつつシャープに保つ。これは還暦を過ぎると、なかなかの難題です。痩せると貧相。太ると堕落。それもまた日々、やんなきゃいけないことが増えるんだけど、面白がってやるのが一番すね。笑。

 てなわけで、今日は千葉に参ります。気軽に来てね。❤️。

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