日別アーカイブ: 2024年7月11日

函館にて day #005

7月11日 木曜日 晴れ   バイクを弘前で預けたことによって旅のスタイルが180度変わった。  簡単に書けば、誰かの手を借りなければ何もできない人になったってこと。笑。  ならば、徹底的にそれを愉しむのも悪くなかろう。一宿一飯の恩義だけは忘れないように。  しかし、なんというか。同じ志を持つ人のところには同時多発的に同じ事象が起きる。  まずはネコ。  お世話になっている浜ちゃんの家には グレちゃん(かなりトラウマを抱えていて、オレは会うことすらできない)という先住ネコがいたのだが、この度マメちゃんという超絶やんちゃな子ネコが迎え入れられた。それに加えて、3日間浜ちゃんの家に通い続けたかわいいネコが浜ちゃん夫妻の心が折れて、ついに迎え入れる現場に立ち会ってしまった。笑。  愛なのだ。笑。  弘前の悪友ヒロシの店はもはやバーではなくネコバーとなっていて、本人もいったい何匹いるのか把握していなかった。  愛なのだ。アゲイン。  なんにせよ、うちにもネコはやってくるだろう。  次にバイク。  弘前のカズヤに預けていたバイク。弘前のバイク屋さんがわざわざ出張してくれたけれど、例の基盤のせいで手をつけることができず。カズヤがわざわざ青森市のハーレー屋さんまでバイクを持っていって直してきてくれた。涙。  持つべきものは友である。ちなみに、ハーレ屋さんにはバイクと除雪機が売られていた。  さて。一宿一飯の恩義。  浜ちゃんちのホスピタリティーはとんでもないのである。音楽、ご飯、寝室、ネコ、そこいらのホテルが束になっても勝てない。だいいち、家族フィーリングを味わえる。  朝、ブルーベリーを摘む手伝いをすることにした。なんといっても、いちばん簡単な収穫だと聞いたから。  これがね。とんでもなかった。数にして22パック。一粒として同じブルーベリーはないのだった。おかんの指導でなんとかやりきったけど、農業ってとてつもない仕事だってことを思い知る。  函館には温泉がたくさんあるから。おすすめの温泉に入って、いざ65周年の歴史を誇る想苑へ。  もはや、続けてきてくれたことに感謝しかない。7年の空白は来てくれるオーディエンスが入れ替わっていて、なかなかに苦戦はしたけれど、感謝の気持ちはじゅうぶんに込められた。  贅沢な旅をさせてもらっていると思う。こんな旅をできるミュージシャンはいない、とも思う。  でも、浜ちゃんの家に帰ってきて、ネコと戯れながら。与えられた人生を「丁寧」に生きることについて話しあった。  それもまたたいせつな愛の形だと思う。  ありがとう、函館。たぶん、またすぐに(びっくりするくらいすぐに)帰ってきます。

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