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~山口洋(HEATWAVE)6/9(月) 大阪 南堀江knave
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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
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2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
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作成者別アーカイブ: Yamaguchi_Hiroshi
NO REGRETS
3月25日 火曜日 晴れ こうなることは分かってはいたことだけれど。 午前3時に家を出て、朝イチに雪山に着いた。でも、そこは当たり前だけれど、春のコンディションだった。朝イチは前日溶けた雪が凍ってカリカリ。それが陽射しによって緩んで、一瞬いい感じになるけれど、それからはべちゃべちゃな春の雪。 それはそれで訓練にはなるのだけれど、なにぶん怪我だけはできないからね。春の雪はとつぜんブレーキがかかったりするから、調子こいて飛ばしていたら危ない。今年、スタッフとたてた綿密な計画をアホなオレのせいで台無しにするわけにはいかないしね。 とはいえ。 足がもげそうになるまで、春の雪を滑った。「もう今年は終わりですよ!」って身体に言い聞かせた。なので、明日は滑らず夜明け前に帰ることにした。スノーボードはメンテして片付ける。冬タイヤも終了。 NO REGRETS。
Recording day #004
3月24日 月曜日 晴れ 昨日バイクに乗って、その風が気持ち良いと感じたとき。 これは山に行かなければ、といつもの直感が。早朝に起きた読者がdiaryを読んでくれたとき、わたすは午前3時に家を出て、長野県あたりを爆走しているはずです。 往生際悪くてすいません。大好きな山に行っても、雪がべちょっとしたのを感じたとき、今年のシーズンは終わったのだと、自分に納得させるためです。苦笑。今年は短かったなぁ、、、、。都合1週間も行けなかったなぁ、、、。 てなわけで、ちょっくら雪山に。ええ、ギターは持っていきますよ。 ところで。キャットパワー、反応少なめですが、とっても飾らない素敵な人です。これは人となりに惚れるってやつです。シンガーなんて95%、自己顕示欲の塊ですからね。実物はすこしふくよかになられてましたけど、飾らず、無理せず、歳を取られた好例か、と。 彼女のコンサート、商売っ気もまったくなく。それもまたよかったなぁ。彼女のアルバムって手に入れるのも難しいんす。もちろん国内で発売されてるものもあるんだけど。それをまたわざわざ外国から買って、忘れた頃に届くのも「粋」だなぁ、と思うのです。 風のように生きる。って、そんな言葉が彼女の歌を聴いてから、頭の中に浮かんでは消えます。それもまた「自由」の確かなひとつの方法。
富士山
3月23日 日曜日 晴れ 我が家から富士山が見える。とっても綺麗な日はリビングの窓から「絵」みたいに見えることもある。ただ、電線さえなければね。富士山が与えてくれるバイブスが好きでここに住んでいます。イギリス在住のオーナーとも仲良くなって、彼らもこの風景を見たときに即決したそうで。オレと動機が同じ。ご主人とはビートルズのリボルバーとウイリアム・ブレイクの話をしました。年頃の娘ちゃんたちはこの風景を故郷だと思っているそうで、それはおじさんが守ってあげたいと。てか、いつでも歓迎するから、故郷に遊びにおいでよって。 フツー、あり得ないよね。でも、そんな素晴らしい関係を築けています。某不動産屋をすっ飛ばしたことによって。笑。 朝、富士山を見ただけで、だいたい1日の動向が読めます。このところ、霞んでいます。春霞と花粉が混じっている。家人には早く病院にいくように勧めます。花粉症のね。すると、庭でへたくそなウグイスが鳴きはじめる。オレは女々しくスノーボードをしまうかどうか、夏タイヤに戻すかどうか悩む。 コによる都内からの移住によって騒々しかった周囲もようやくひと段落しつつはあります。インバウンドは溜まっている場所がわかっているから、そこに行かなければいいだけの話。ランニングコースは海沿いにあるので、葛飾北斎が描いた風景に近いものを未だに体験することができます。 ただし、ランニングも考えないと身体に負担をかけすぎている感じがあり、このところ少しペースを落として様子を見ています。かように加齢と向き合って、この状況の中でクリエイトすることは難しいし、面白い。 やっぱり、かなりの自然の中で暮らすのがオレにとっては理想です。生きるための労働(薪割りとか家の補修とか草刈りとか)はまったく苦にならない。こうやって、新しいアルバムを創っていると、自然の中にいつでも音楽を創ることができる自分のスタジオが欲しいと切に思います。マジで考えています。そしたら、サブスクだろうがなんだろうが、コストをかけず作品をリリースできるしね。旅をしながら、そんな環境を探すことを始めています。 長野全域、千葉もあるなぁ、湘南のはずれ、三浦半島、東北全域、四国もあるなぁ、もちろん九州、離島ってのもあるなぁ。って北海道ももちろん。ひょっとして外国もね。 なんでこんなことを書くかというと。みんなもいろいろあるんだろうけど、いざ、その気になれば、どこに住んだって自由じゃんってことを実践してみようと思ってるからです。もちろん、保証人もいないし、ロッカーだし、スーパー自由業だから、世間的には大変なんだけどね。そこに縛られてたら、とてもじゃないけど自由になんて生きられない。 人生は一回。残りは短い。それをどうとらえるか。その角度の問題だけだよね。毎朝思うよ。今日も目が覚めたぞ、ラッキー、生きてるって。与えられた短い時間をくだらないことに費やしたくないだけ。 そしたら、自然と優先順位はわかる。たいせつなことから先にやればいいんだって。 ってことも「どーん」と構えてる富士山が教えてくれるよ。
Recording day #003、Cat Power Sings Dylan
3月22日 土曜日 晴れ 3日目。 いろんな機材が各地から届く。調整して設置。 90年代の終わり頃。自宅にスタジオを造った。すべてアナログだったので、コンプだけで20ch分あった。卓、レコーダー、アウトボード、エトセトラ。それぞれの放熱が凄まじく、真冬でもクーラーが追いつかなかった。レコーディング中は仕事場が狭くなるけど、それはしゃーない。大志だけは忘れずに。どんな時代であれ。 やるぞ、オレ。 録音されたすべてのバージョンを聞き終えた。どのテイクを採用し、どう組み合わせてアルバムを完成させるかはすべてオレの才能にかかっている。笑。すべてのテイクの特徴を書き留めたところに1073が北海道から届いた。いい音するといいな。これもまた賭けなんだけれど。 「Cat Power Sings Dylan」。いいアルバムだった。1966年、あのロイヤルアルバートホールでの伝説のディランのライヴをCat Powerが曲順通りに再現した「大丈夫ですか?」みたいなアルバム。 来日するのは知っていたけど、その会場が好きじゃなかった。一度行って、とってもヒドい音だったし、この手の音楽をスタンディングで聞かされたら拷問そのもの。なので、チケットを取っていなかった。そんなところに、音楽界の重鎮から「お祝いで差し上げます(なんのお祝いかっつーツッコミはなしで)」って。え!まじすか。 なわけで、男2匹で参戦と相なりました。 やっぱりライヴは素晴らしい。音源を聞く限り、弾き語り部分はキャットパワーが一人でやってるものだと。 違いました。ギタリストとホルダー付きのハープの人(本業は鍵盤奏者)と彼女の3人の合わせ技。まるでディランの二人羽織じゃなかった三人羽織。 音が小さいこと、照明がありえないくらい暗いこと、特殊効果が一切ないこと、演奏はかっちり決まっているけれど、進行はなぜかスタッフも含めてスポンテニアスであること。それらが謎のオルタナ感を十分に醸し出している。60年前ってこのくらい暗かったんだろうなぁ、と。それゆえ、一歩間違えると寝落ちの危険の中で、集中する素晴らしさってものがあるのです。 演出と演出でないところの境目がとっても素晴らしい。たいていわたすは演出過多のステージを見て、気持ちが引いていくタイプなので。 まぁ、とにかく楽曲の良さが際立つのです。60年前って、ぜんぜん古くないし。ツアーを重ねてキャットパワーのディラン化(なにを歌っているのかよくわからない状態)も進んでるから、ギリギリのところなんだけどね。ディランって、人間としてまったくリスペクトしていないけれど、ほんとうに楽曲は素晴らしいとあらためて。 とうぜん最後は「Like a Rolling Stone」で大団円を迎えるわけだけど、デジャブ?ん?今、オレはいったいどこにいるんだろう?66年?みたいな不思議な感覚があったなぁ。 キャットパワー。とっても才能と魅力に溢れた人です。バンドもね。とっても良かった。ダイナミクス、ちゃんと理解してるし。ほぼイントロしか聞こえないキュートなギタリスト。彼女はツインリバーブでメインのギタリストがプリンストン。笑。←この違和感、ギターを弾く人ならわかる。 帰りしな、バイクに乗って到達した境地は。「どう生きようと自由だ」ってこと。とっても励まされたよ。Kさん、誘ってくれてありがとう。 ライヴってやっぱり素晴らしい。 ただね。iPhoneで撮影するアホの多さに辟易とはする。あんたの行為で後ろの人間、気が散ってることがわからんのか。いい大人がいったい何してんだか。ハリセンでシバいてやろうかと思ったが、Kさんが隣にいらっしゃったので我慢した。個人で愉しむなら、まだなんとか許せるけど、んなもんSNSにアップする奴の気がしれん。 網膜とこころに刻めよ。頼むよ。 それがミュージシャンにとって、宣伝につながるのだとしても、オレは嫌だね。そういう観客を見つけた瞬間に集中力が切れる。見えてないと思ってるでしょ?オレみたいに目が悪くても、全神経集中してるから、見えてます。その瞬間に気持ちが音楽から一瞬でも離れるとしたら、結局お客さんが損してることもあるってことだよ。 あれだけの客がいて、ライヴ中に電話もメールのアラートも鳴らない。ってことは、そういうマナーはあるってことじゃん?だったら、あなたのそれと同じくらいの節度、持ってくんないかなぁ、、。 先日すみだの素晴らしいホールで見た、ジュリアン・ラージ、ブルーノートで見た、スティーヴ・ガッド。誰一人そんな輩がいなくてほんとうに音楽に没入できた。ライヴ後に楽器を撮影したりするのはいいと思うんだよ。 てか、こんなことを書かなきゃいけなくなる民度の低さが悲しい。 とはいえ、素晴らしいので紹介しておきます。気に入ったら、「買ってね!」。 … 続きを読む
Recording day #002
3月20日 木曜日 晴れ まずは自分の仕事場というかスタジオを完璧に片付けて、機能的な配置にする。 レコーディングスタジオで記録されたものを一人で仕上げていく作業。その前に、なにが記録されているのか詳細に渡って知る必要がある。 去年のうちから、今年のレコーディングに向けてコンピュータや機材を入れ替えてきた。なにもかも、サブスク時代に対抗して、効率的にいい作品を生み出すため。もしメインのマシンが逝ってしまってもサブを準備。さらに旅先でもミックスできるように準備してある。 もうひとつ。名機neve1073。このヘッドアンプとEQを通した音が昔から大好きで忘れられない。本物は見つけたとしても異常に高い。高くてもオリジナルのまま保たれていないことがほとんどで、程度がいいとも限らない。買うにはあまりに博打に近いから知り合いのスタジオから上物を譲ってもらう以外は手を出しにくい。 でも、ここは投資すべきだと、軽めの博打を打った。人生は一回だから。いいものが届くことを願う。細々と買い集めたヴィンテージものはたいてい某バンドに貸し出したりして壊れて帰ってくる。これらの故障の蓄積もひどいから、そろそろヴィンテージ機材を修理できる人を本格的に探す必要あり。 にしても、先日のレコーディング。歌まで録れていたら、後の作業が楽だから、一回も気を抜かずに歌っていた。そんなことができたのもスタジオにあった1073のシルキーさのおかげとも言える。もちろんエンジニアの腕も。 閑話休題。 録音したものを聴いて、どう仕上げるか考える。ここでも直感は大事。アルバム用にノートを作って、テイクを選び、テイクのそれぞれの特徴を把握し、思いついたアイデアを書き留める。 できるだけオーバーダブを抑えたシンプルなものにしたい。長い曲はできるだけ収録したくない。アナログ盤をリリースしたとして、昔でいう46分のカセットテープに収まるくらいが理想。 今までに考えたこともないテキトーなコンセプトだけど、これはアナログ世代の意地でもある。 ところで。シャチョーからのお願い。OFFICIAL BOOTLEG SERIES #012 / 20241226“Looking for the POLARSTAR”ですが。 CDとなると、ほんとうに売れません。そこのところを見越してプレスしたのですが、売れた枚数の5倍!くらい在庫があります。資金がなければ映画を撮れないのと同じで、これがある程度売れなければ新作の制作は頓挫してしまいます。えっと、中身はわたすが全面的に関わっているので、クオリティーは保証します。なので、迷っている方はぜひゲットしてバンドをサポートしておくんなまし! 前にも書きましたが、クラウドファウンディングは好みません。自力で資金を回せなくなったら作品化を諦めるしかない時代に生きてるんだと思っています。 昨日のビートルズですが。今日までリンクを貼っておきます。予想通り、あれが入ってないとか、いろんな意見が寄せられましたが。マニアの方はご存知なので、いいのです。わたすがこういうことをしなくても。できればあなたの知識を他に人に伝えてください。今一度、世界遺産であるビートルズに向き合って、聴いたことがない人に向けてのガイドとして制作しました。なので、無条件にわたすが好きだと思える代表的なもので構成しています。”レボリューションNo.9”は入れないってことです。笑。 ヒロシの赤盤(1962~1966あたりまで) ヒロシの青盤(1966~1970まで) ついしん こういう質問が。 —————— 新しいCDを聴かせて頂いてます。 素人の質問ですが、ずっと気になっているのでもしよろしければ教えて頂けないでしょうか? 渡辺圭一さんが抜けられた後のライブ盤でもずっとベースの音が聞こえる気がするのですが、あれは細海魚さんが弾いてみえるのでしょうか? 後から足したり、最初からプログラミングしたりはされないと思うので正解を教えて頂ければもっとスッキリ聴かせて頂けると思いますのでよろしくお願いします。 ——————- これは応えておかないとね。 … 続きを読む
あらためてビートルズ
3月20日 木曜日 晴れ このひとつきあまり。 デビューから解散に至るまで、1962年のデビューから1970年の解散までのビートルズ、リリースされたオフィシャルな音源を年代順にすべて聞き返していました。真面目な話、24時間です。寝ている間も小さな音で。 なんでそんなことをしたかって。 僕が衝撃的に音楽に出会ったのは1973年のことで、福岡市天神にあった「フタタ」って洋服屋で映画「Let It Be」を見たからです。僕が10歳、小学校4年です。とんでもない衝撃を受けて、親父に頼みこんで新天町にあった印藤楽器店ってところで、そのLPを買ってもらいました。そのアルバムはほんとにどれだけ聴いたことか。前にも書いたと思うけれど、Let It BeはキーがCなんすね。それがラッキーだった。ひとつきくらいかけて、その曲を独学でピアノで弾けるようになりました。だって、ポールだって指は10本しかないわけだし。笑。それがギターを弾く前のもっとも古い音楽体験です。 でも、そのアルバムに出会ったとき、あのビートルズは解散から3年が経過していたのです。もちろん後追いですべてのアルバムは聴いてはいたけれど、自分の人生のタイムラインと重ならない不思議な、坐りの悪い感覚があったのです。 2025年、本格的に新しいアルバムに取り組むときに、なにか突飛な行動が必要だと感じていました。 そうだ。ビートルズだ!還暦を迎えたわたすが1962年から(わたすは1963年生まれです)1970年までのビートルズをすべて聴きかえすことで、失われた自分の人生の「音楽タイムライン」を補完してみよう、と。 アナログ盤だと24時間体験することが叶わないし、CDはすべて寄付してしまったので、手元にはありません。わたすはサブスクも利用しません。なので、すべてCDで買い直しました。 こうやって、家でも24時間、ランニングの際も、クルマの中もビートルズ漬けの日々が始まったのです。 驚いたことに、まったく飽きない。それはすごいことです。初期には初期の黎明期としての瑞々しさに溢れていて、中期から後期にかけての音楽的成熟のスピードの凄まじさには正直呆れました。そして最後に爆発してしまう。 ジョージ、ポール、ジョンのそれぞれの初めてのソロにはそれぞれがビートルズ時代に作った曲が収録されていて、彼らが空中分解しなければ、どんな音楽を世界に送り出してくれていたんだろうと、妄想は膨らみます。 自分の幼い頃の記憶を合わせて、たとえば、毎日のニュースはベトナム戦争がファーストトピックで、とても暗い時代でした。そしてウルトラマンや仮面ライダーに出会ったころ、ビートルズは解散したってわけです。 あの時代に創られたものの中に、ロックミュージックのほぼすべてがあります。録音技術なんて、ほぼ彼らのニーズによって開発されたと言っても過言じゃない。イギリスから世界中を制覇したのも初めてのことでした。 とにかく。このひとつきの体験は新鮮なものでした。ビートルズがわたすに与えてくれた推進力を2025年に自分が勝手に引き継ぐ。そんな気持ちでいます。 なわけで、ビートルズを詳しく聴いたことがない人のために「ヒロシの赤盤、青盤」のプレイリストを作りました。ビートルズにはいろんなミックスが存在するのですが、マニアはうるさいです。笑。でも、僕は音楽ファンであって、ビートルズおたくではありません。ましてやサブスクに自分の好きなミックスはないことも多い。なので、誰でも手にいれることができるものを選びました。合計3時間あるので、ふたつに分けました。ぜひ、1962年の初期から順番に聴いてください。とてつもない情報量で、とんでもないバンドだってことがよくわかります。 選曲はすべて、僕の好みです。当然有名な曲がほとんどです。年代順に並んでいます。 みんなの人生と照らし合わせて楽しんでくれたら、と思います。 赤盤、青盤ってなにって?そのくらいは自分で調べてね。 ヒロシの赤盤(1962〜1966あたりまで) ヒロシの青盤(1966〜1970まで)
下北沢にて
3月19日 水曜日 雨 若い頃、代々木上原に住んでいたからして、下北沢にはお世話になった。歩いて通えたし、あの町のまだ戦後感漂う雑多さゆえの懐の深さが好きだった。そのまま朝を迎えることもしょっちゅうだったな。笑。 でも、来るたびにもはや未来都市。いったい誰が音頭を取ってるのか知らんけど、古くていいものを根絶やしに。日本人って悲しいくらいにアホだと思う。目先のことしか考えない。オレはオシャレなカフェなんかには死んでも入らない。儲けたあんたたちはそれでいいと思うけど、我々はいい町と裏通りを次の世代に遺す責任ってものがあると思うよ。廃炉にできない原発を押しつけ、こんなペカペカの町を押しつけ、、、、。 地元の人に聞くなら、家賃が高騰して、古くからいる人たちが出ていかざるを得ない。あるいは、ビルの建て替え。ああ、大好きだったNYのダウンタウンと同じだね。アーティストが住めなくなったら、町は死ぬよ。文化的にね。 なんだかね、、、、、。 さて。切り替えて、いいライヴをやることに集中しますか。宮田和弥くんが声をかけてくれて、花田せんぱいと3人で奏でる日。まぁ、ほんとうに笑っちゃうくらいに生きてきた道のりが音楽に滲んでいて、とっても面白かった。てか、ホスト役大変だったね。ありがとう。ジュンスカも45年だって。すごいね。それだけ続けてくるって、なにかがなければ到底不可能だよ。 それぞれに今さら潰しが効かない覚悟があって、それがまたよかった。 ありがとう!
不思議な現象
3月18日 火曜日 晴れ このところ、若い世代からの誘いが増えていて、とっても喜んでいます。「老害」ってのは避けたい。笑。 でも、オファーがぜったいにダイレクトじゃない。ハコの重鎮とか地元の重鎮とか、オレよりも目上の人物を通してオファーがくる。イベンターが仕切ってるものですら、直接ではなく目上の第三者を通してオファーがくる。 いったいどういうこと? あまりに続くので考えた。可能性はふたつある。 その1。音楽業界のシステムからできるだけ離脱して生きていこうと思っているゆえ、ヤンバルクイナのように消息がつかみづらい。でもね、これはそのくらいの方が生きやすいから仕方ない。キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン。某国営TVなんかに出ると、台本があって、最初の方に出演するミュージシャンの名前、事務所の連絡先、マネージャーの名前などが書いてある。そこに 「本人携帯」と書かれているのを見て、オレもなかなかのところまできたぜ、ひとりごちた。笑。でも、いちおう携帯持ってるし。捨てたいけど。 その2。怖がられている。直接連絡したら殴られるのではないか、みたいな。でも、その可能性は相当あるな。もちろんそんなことしたことないけど。 なので、遠慮なく連絡してきてください。コメント欄みてくれればわかると思うけど、必要であれば応えます。連絡先くらいはヤンバルクイナなので、ちょっとくらい探してみてください。うちのサイトにもちゃんと用意してあります。 というのも。最近、オレが目上の方をお誘いしたので、気持ちがよくわかるからです。そりゃ、緊張もするよね。でもそのくらい、いいんじゃないかな。なるだけダイレクトな方が人としていいと思うよ。オレも1週間くらい文章考えて、ぱっと書いた。あっという間に返信がきて、快諾してもらってとても嬉しかったです。宇宙は見てるって。 オレが学んだことを、次の世代に伝えることこそ、自分がやるべきことだと思っているので。スピリットの勝手な継承ってやつです。ディランがウッディ・ガスリーに会いに行ってたでしょ?あれの、もうちょっと人としてちゃんとしたやつ。笑。どちらかっていうと、ジョニー・キャッシュがディランに伝えたやり方の方に近いな。ははは。まじで。 タブーはないんです。ほんとにシステムから外れて生きていきたいので。不自由の中でどれだけ自由を獲得できるか、それがテーマだから。 さて。今日は宮田和弥くんに誘ってもらって、先輩の花田さんと3人のそれぞれのおじさんが奏でる会です。それぞれの生き方が滲む歌からなにかを持って帰っていただけたら嬉しいです。和弥くん、誘ってくれて、ありがとう。あ、これも和弥くん直接ではなくブッキング担当のの旧知の高橋くんからでした。笑。チケットがあるかどうかは直接ハコに聞いてみておくんなまし。 それでは下北沢で。
伊東にて
3月17日 月曜日 晴れ アルバムへの感想、ありがとう。とっても嬉しいよ! あまりにも慌ただしい日々だったゆえ、町のバカチンたちが伊東にある温泉宿に連れ出してくれた。 決して新しくはないけれど、ホスピタリティー満点で泉質もオレに合っていて、潮騒が聞こえて、シェフの料理が抜群。疲れきったときにときどきやってくる場所。ずいぶん前のことだけど、熱海も湯河原もちょっと騒々しいからと、たまたま見つけた小さな宿。 メインの料理が運ばれてきた時点で食べる気力もなく撃沈。でも、いいのだ。休みにやってきたんだから。でも、シェフほんとうにごめんなさい。ここのシェフ、食べたらわかるけど、とんでもないです。肉も魚も熟成したものがいただけます。夜はカジュアル・フレンチ。朝は素晴らしき和食です。パンもシェフ特製だし、コーヒーも焙煎してるんだって。愛しか感じないのです。 朝5時に起きだして、サスペンスチックな海岸線を散歩。たった1日の休日だったけれど、おかげで元気になりました。 てか。この素晴らしい宿。お客さんはほとんどリピーター。そりゃ、そうなるよね。オレもリピーターだもん。ともだちに教えたら、季節ごとに行ってる輩もいるよ。笑。インバウンドもまだ気づいていない。値段もほんとうにリーズナブルだし。なによりも働いている人たちがここを愛してたいせつにしてるのが伝わってきてぐっと来るのです。 ふつー、隠れ家的なものって人に教えたくないんだろうけど、ここはずっとこのまま残って欲しいから教えます。 イナサリゾートってところです。 車じゃないと行きづらいけど、最寄りの駅まで迎えにきてくれるそうです。 ぜひ、行ってみて。静かに自分を取り戻せる素晴らしい場所です。肩肘張らず、カジュアル過ぎず。絶妙なホスピタリティー。一人でも歓迎してくれるし、夫婦の記念日とかにもいいと思うな。
ゾンビ
3月16日 日曜日 雨 昨日、朝起きたらゾンビ。笑。 残存体力ゼロ。クルマに積みっぱなしの楽器を下ろして整備したら、本日終了。まぁ、それだけエネルギーは使ったから仕方ないっすね。身体がお願いだから休ませてください、と申したので、そのようにしました。 ビートルズ月間はstill goes onでして、家の中でずーーーーーーーーーーーーっとビートルズが流れています。すべてのアルバムを年代順に聴き終わったので、「青盤、赤盤」2023年ヴァージョンを聴いています。ビートルズはシングルでしか聴けない曲もあるので。 いやぁ、もう、なんというか。とんでもないバンドですね。作曲、演奏、時代との向き合い方、成長、爆発、そして停止。このわずか7〜8年には音楽のすべてが詰まってると言っても過言じゃないかも。元気あったら、プレイリスト作るんで、僕が感じたビートルズ体験してみてください。すごいよ。 今、いちばんぐっとくるのはこの曲かな。 ところでね。お世話になってる方に花を贈るんです。僕が住んでる街の小さな花屋さんから。電話番号を調べようとググったら、コメントみたいなの、出てくるじゃないすか。そのコメントがひっどくてね。まぁ、ほんとに匿名で、自分勝手な怒りを書きたい放題。 それって花屋にとってはテロに近いってことを忘れないようにね。あんたがそんな目に遭ったらどう思うのか。だいいち、匿名なんて意見じゃねーし。卑怯だよ。 侍は名乗ってから斬り合うんだよ。人としてってこと忘れちゃダメだ。 贈った人が喜んでくれてたから、花屋さんに電話してお礼を伝えました。やるべきことって、そういうことだと思うけど。