ソロツアー#003、大阪にて

4月19日 金曜日 曇り 

 ワンオペ、ソロツアー。忘れ物も失敗も全部自分にはね返ってくる。オレにとっては毎日のことでも、オーディエンスにとっては唯一の時間なのだから、できる限りのことはやらなきゃね。

 昨日も書いたけれど、重たい荷物を抱えての移動がほんとうに難しい時代になった。思い立って、「のぞみ」を「ひかり」に変えてみた。思った通りに空いていて、かなり気持ちが楽になる。ともだちが名古屋ー大阪の移動は「近鉄特急」がいいですよって。

 調べてみたら、確かに良さそう。たとえ時間が倍かかったとしても、なにもかもが「速い」ものより自分に合った方法はまだ探す価値はあるね。

 ひとえにいいライヴをやるために。

 大阪に着いてホテルにイン。会場に持っていく荷物をまとめて、歩く。

 そこに今夜のハコ、Knaveの店長から心配のメール。

 いつもオレは早めに会場に入る。これまでの人生で遅刻したことはないと思う。人を待つのも待たせるのも嫌いだから。でも、その前倒し感がどんどんひどくなってきて、これは逆に迷惑かけとるなぁ、と。なので実験的にオンタイムで行こうとしたら、逆に心配かけてるってパターン。笑。

 店長は表に出てオレを待っていてくれた。旅人はこんなことにぐっと来るもんなんだよね。ハコに入った瞬間、エンジニアがスピーカーをリファレンス中。その音を聴いた途端、疲れが吹っ飛んだ。とってもいい音だったから。

 その瞬間、今日のライヴの成功を確信した。

 このツアーは2本のギターを使いまわしてる。本もあるし、とても持つことはできないので、2本のギターを先の会場に送っておく。今日デビューさせるギターがあってね。knaveのエンジニアなら、この門出を受け止めてくれるだろう、と。

 友部さんの影響もあって、いい感じで力が抜けたまま、新しいギターとエンジニアの創ってくれる音に引っ張られて、若さも引き出してくれるって新しい経験。

 証明担当の彼女のお父さんはオレより3つ下。笑。とっても愛を感じたよ。ちょっとだけ「敬老」って感じの類の。

 楽しんでくれたかな?忙しい中、足を運んでくれてありがとう。

 オーディエンスの愛とハコの愛をたっぷり感じて、ステージに立たせてもらう喜びを全身で感じたよ。なので、感謝を込めて新しいギターは「knave」って名づけることにした。

 ほんとうにありがとう!

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ソロツアー#003、大阪にて への9件のコメント

  1. のえりあむ(奈良) より:

    昨日は楽しい時間をありがとうございました。
    会場に入り、ステージに置かれているギターの色が少し白いような気がしたのですが、NewVincentのデビューだったとは!記念のライブに参加できて光栄でした。

    山口さんのライブではできるだけ前方の席を陣取って、ギターを弾く左手を凝視するのですが、3曲目くらいでいつもと様子が違うことに気がつきました。改めましてご結婚おめでとうございます!

    それとknaveさんのイスのギシギシ音。正直に申し上げると、1曲目からずっと気になっていて、ちょっと集中できないかもと思っていましたが、山口さんのMCを聞いて、これもこのハコの個性なんだと思うことができました。自分はまだまだだなーと感じました。

    今度は拾得でお待ちしています!

  2. 新井太 より:

    参加しました。

    「音楽聴いて元気になってくれ」との言葉で始まりましたが、いやぁ、楽しかった。歌と演奏と、そしてトーク!めちゃめちゃ元気になりました。
    ソロのライヴは始めてだったけど、あんなにフレンドリーで、優しくてユーモアいっぱいなんですね。なんか嬉しかったです。
    曲中で急に演奏が止まってトークが始まったり、客席いじりが始まったりすることもあって、自由だったなぁ。

    もちろん、歌も最高でした。狭いスペース、至近距離でたっぷり浴びましたよ。歌詞やメロディーの向こうにあるものを、自分なりに受け取ったと思います。

    そして、ギター。凄かった。言われると、少し今までと違う音でしたが、やっぱりヒロシさんが弾くとヒロシさんの音でした。こんなに近くで、こんな凄いものを見て、聴いても良いんだろうか、と思うくらいの圧巻の時間が何度もありました。
    更に、ニューギターの命名の瞬間に立ち会えるなんて!今年の運を使い果たしたんじゃないかと心配です(笑)。でもこれはknaveの皆さんのおかげですね。とてもステキな空間でした。

    行けて良かったです。本当にありがとうございました。
    僕の次は磔磔です。ますます楽しみになりました。

    それと、本、買いましたよ。3冊じゃないけど(笑)、2冊めです。永久保存版ができました。CDも買いました。週末の楽しみです。

  3. 萩原晋也 より:

    ソロライブに寄せて

    20240418
    大阪 南堀江Knaveにて山口洋ライブ。
    60を過ぎたラケンローラーの緩さと熱を
    生で感じれたことは今後生きていく糧になった。
    来月の磔磔のHEATWAVEに行きたいと思わせた。
    そろそろ日本にもライブの文化が根付きそうだな。
    生の音楽をみんな欲していると思う。

    新しい次元の山口さんを見ました。
    それは希望でしかない。
    オーディエンスに言っていた
    人生のピークはこれから。
    こういう発言が日本を元気にします。
    また行きます。
    磔磔行けたらいいですね。

    いゃあ良かった。
    ライブを見ました。

  4. おあずけ より:

    自身2回目のknaveだったのと、今回はテーブルまでセットして頂いていたおかげでとてもリラックスした状態(フードやドリンクが置ける♪)で前回以上にライヴを満喫させて頂きました
    遅ればせながら会場にて本とCDも買わせて頂きましたが…1冊だけでスミマセンw
    (ơ᷄ᗜơ᷅๑٥)ゞ

  5. ハートロッカー より:

    山口さんの機嫌が良かったと思う。ツアーも3回目。掴み掛けて来たのだろうか?会場がそうさせたのか?昨日はかなり冗舌で♪言わなくて良い事まで言ってた。(内容は言えない♪)チューニング中の音さえもセットリストに入ってる感じがしたよ。山口さんはいつもMCからゾーンに一瞬で入る!ギターソロでは更に深くゾゾゾゾーンに入る!無限宇宙の様に。時には5分位続く!昨日は自分で弾いてて『うるさい!』って会場大爆笑

  6. 中村文弥 より:

    拝啓 山口洋様 お疲れ様です。道中、いろいろなモノや風景にであったり、食べたりしている様子が、インスタから伺え、こちらも旅行気分になります。今回は、名古屋から始まり、今日は藤井一彦さん生誕の地・福山、そして待望の広島・オルガン座へと、少しずつ西に近づくいて来てくるところが、ワクワクします。ライブ当日には同じ街の空に包まれ、音楽を浴びて、同じ街で眠り、帰路に着く。ライブに参加する醍醐味は、こんなプロセスにあるような、そんな気がいたします。道中、お気をつけて……

  7. YUJI より:

    皆さんの愛に泣けました

  8. くぼ より:

    「人生のピークはこれからだからね!」って、第3の人生を歩み始めた私に勇気と希望を与えてくれた言葉でした。
    今までとはちょっと違う、この空間は二度と味わえないと強く感じるライブでした。
    またどこかの会場に行きます。
    長い旅ですが気を付けて。
    ありがとうございました!

  9. ファンタグレープ より:

    洋さんの物の感じ方、考え方、捉え方みたいなのを近くでああいう良い空間で聞けるのが嬉しい。広い意味で言うと愛ってことなんだと思うんだけと、そういうものが欠如した世界で洋さんのような人がいてくれて嬉しい。僕は馬鹿だからすぐ忘れてしまうけど、また洋さんの歌と話を聴きにknaveに来れたらなと思います。新しいギターのデビューの日を大阪に決めてくれたのが嬉しくて、しかも名前がknave!僕はそこでちょっと泣きそうでした。笑。新しいギターの命名の瞬間に自分がその場に居れたのが嬉しい。ほんとうに良い名前だと思います。大阪に来てくれてありがとうです。ソロツアーHighway 60~61 Revisited、始まったばかりなので体に気をつけて残りの長旅を無事乗り切って下さい。来月の磔磔でのバンドも楽しみにしてます!

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