ソロツアー#002、名古屋にて

4月18日 木曜日 曇り

名古屋のホテルにて。レイト・チェックアウトにしてこれを書いています。

ツアー生活に身体が慣れるまで、しばらくかかりそうだけれど、当たり前だけれど、南青山と名古屋のリアクションはまるで違うもので、今更ながら(自分で言っておきながら)同じライヴなんてないのだと実感。

終演後、オーディエンスに「友部さんに寄せたんですか?」的なことを言われたんだけど、そんなことではなく、彼の影響がおおいにあったことは否めなくて、強行突破ではなく、やんわりと、しなやかに、スポンテニアスにその日のライヴを曲順を変えることも含めて、作っていくことを試しながら楽しんだ感じ、かな。

楽しんでくれたかな?

なにぶんワンオペツアーは体力勝負なので、移動にもホテルにも気を使います。残念ながら、インバウンドの海に揉まれて、なかなかの苦行なんです。

荷物が重たいので、特大荷物置き場つきの席を予約するんだけど、そこに先客がいたりする。悪いけどそこは僕の席なんだよって、日本語と英語で説明してもわからないのか、わからないフリをしているのか、たぶん20代だと思うんだけど。これグリーン車の話ね。間違いなくこの席の権利は保有していないわけで。こちらは体力温存のためにここを予約してるわけで、やむなく車掌に事情を話すことになるんだけど、なんとなく恨まれて、気持ちはトホホになる。

朝ごはんがライヴをやるための肝なので、それなりのホテルを選んでいた(少しはマシなものを食べられるはずの)はずが、インバウンドの波に飲み込まれて撃沈。ここで闘うほどタフではない。

なかなかシビアな時代になってきたなぁ、と。わかってほしいのはインバウンドを即否定しているわけではない。彼らが落としていくお金に頼っている業種があることも知っている。今や、日本は貧しい国なのだから。

あのバブルの時代に世界中の不動産とブランド物を買い漁ったツケを払う日がきたってことだとわたすは捉えておる。因果応報。

でも、渡り鳥として、人々を元気にするには、自分が元気でいなければならない。ワンオペのやり方とか、公共交通機関の利用の仕方とか、自分の目の不具合をなんとかするとか。

でもまぁ、今までも、そしてこれからも、こうやって問題をひとつひとつクリアして、自分の道というかスタイルを作ってきたからご心配なく。

キャンピングカーに乗るか、とか。誰かに運転を頼むか、とか。まだ方法はある。新しい時代の寅さんになる方法の模索を始める。

さぁ、今日は大阪。迷わず来てね。ホトトギス。

 

プレイリスト、スタッフがまとめてくれました。さらに#009、レーナード・コーエンも追加。

第7弾【Seize The Dayプレイリスト】
#山口洋 初のエッセイ集「#SeizeTheDay 今を生きるための音楽」で紹介しているミュージシャンのプレイリスト第7弾を公開!
今回はたっぷり #ヴァン・モリソン のみ28トラック!

 

第8弾【Seize The Dayプレイリスト】
#山口洋 初のエッセイ集「#SeizeTheDay 今を生きるための音楽」で紹介しているミュージシャンのプレイリスト第8弾を公開!私的ツェッペリン!

 

第9弾【Seize The Dayプレイリスト】
#山口洋 初のエッセイ集「#SeizeTheDay 今を生きるための音楽」で紹介しているミュージシャンのプレイリスト第9弾を公開!
今回はたっぷり #レーナード・コーエン で19トラック!

 

ツアー中はうざくならないようにインスタのストーリーズで随時更新中。

 

 

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ソロツアー#002、名古屋にて への2件のコメント

  1. ヨコチン より:

    キャンピングカーいいですね、数年前に映画「ノマドランド」を観て以来、バンライフに憧れに近いものを感じていて、仕事をリタイアした後の身の処し方の一つとして真剣に考えています。
    僕はオーディエンス側ですが、昔のデッドヘッズみたいにツアーを追いかけて回ったりとか。楽しそうですよね。車中泊ならホテル代の高騰も関係ないですし。

    年明けから一気に国内の様相が変わった気がします。観光地は外国人だらけで上手く歩けない程だとか。そして状況はこれからどんどん変化して行くんだと思います。ならばこちらも変わらないといけませんよね。
    とりあえず今年のツーリングはホテル泊をやめて民宿に泊まろうと計画しています。

  2. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    昨日に引き続き、ヴァンモリソンのプレイリストの感想を。
    アルバムBeautiful Visionは確か91年にヴァンモリソンの旧作CDが再発されたときに一度に全部まとめ買いしてもっていたが、ほとんど聴いていなかった。下手すると封を開けてさえいないかもしれない。で今回選ばれている5曲を聴いてみて素晴らしかった。ジャケットからは中途半端にデジタルっぽい音を想像したがさにあらず。またこの頃はヴァンは神秘主義にはまって低迷していたという評価があったと思うが何のその。恐らくヴァンモリソンの一つのピークの時期だったろうと思う。歌も曲も才能と情熱があふれているように感じる。

    そのあとの曲もいいのだが、アルバムPoetic Champion Composeはピーターバラカンさんのお気に入りで94年頃BayFMでの彼の番組のオープニングに1曲目のインスト曲が使われていたと記憶する。そしてここでそのアルバムから選ばれているのは”Someone like you”。歌詞を読んで、これはまさに今の山口洋の心境そのものではないのだろうか。興味がある人はプレイリストで歌詞も読めるので読んで欲しい。私の言わんとすることがわかるでしょう。そしてこの曲を選んでプレイリストに忍ばせた山口さんもなかなかやりますね(考え過ぎか?)。いっそ訳してカバーしたらどうでしょうか。ツアーで披露されることを期待します!!

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