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夢を継ぐもの

10月6日 日曜日 曇り   まがりなりにも約一週間にわたって、とある男の夢の実現に関わっていたから、書ける範囲で残しておく。  それが何だったのかって類推は、ボカして書いてる以上、意味のないことです。伝える必要があると判断したなら、ちゃんと書くだろうし。  その男は本気で海を綺麗にしようとしていた。その思いが類稀なる気持ちだってことはずいぶん前から知っていたし、何度かイベントに参加したこともあった。いろいろあってたぶん10年以上の時が流れ、ある日砂浜を歩いていたら、ばったりその男に再会した。1ミリもブレてないどころか、ますますその思いは加速しているように見えたから、「オレにできることがあるなら、連絡してくれ」と伝えた。  果たして、連絡があって、イベントをやると。オレはその時点で、参加して、自分の曲を演奏すればいいものだと思っていた。笑。ちょうどその期間、オレは山の中にいて、ほとんど原始人みたいな生活をしていたから密なコミュケーションは取れずにいた。  送られてきたプロットを見て、びっくり仰天。にゃんと全面的に参加することになっている。おいおい、と思ったが、奴には夢を継ぐものが必要。今回に限っては奴が描いたプロットを丸のまま受け入れて、体験したことを奴にフィードするのが筋かと考え直した。  一緒に演奏する人たちは初見で、そういえばデビューしたころ同じレコード会社にいた人たちだった。違いがあるとするなら、オレ以外のメンバーは早々とビッグヒットを飛ばし、オレはまったく売れてなかったってことかな。笑。それに新人鍵盤奏者が加わる布陣。こんなメンツ、奴じゃなきゃぜったい揃わんがな。笑。  思い返せば、ソニーの信濃町のスタジオでよく隣にいらっしゃったけど、まったくなんの面識もなかった人たちが奴の無軌道な情熱によって、時空を超えて、同じステージに立っているっつー不思議な邂逅。  まったくもう。笑。そして、これもまた人生。  感じたことはすべて、後日奴に伝えようと思う。本気でね。愛を込めて。  夢を継ぐもの。続けることすら、困難なのに、継ぐってことはさらに困難を極める。でも、奴の夢は誰かが継がなきゃ実現しない。それは個人的な夢ではまったく意味がない。  オレも割と本気で生きてると思う。でも、でっかい夢をシェアすることがどんなに難しいか、身に沁みて知っている。だから、組織は作らない。個人的なものがパブリックになる瞬間を夢見て、引き算の生き方をする。それは音楽ができる魔法だからね。奴はとにかく盛って盛って盛りまくる。足し算の生き方をする。どちらがいい、悪いではないのだ。  引き算なら、オレに任せろ。そして、オレが持ってるものなら、ぜんぶ持っていけ。お前が引き算を具現化できるようになったら、無敵だよ。

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