嘘のようなホントの話

10月23日 火曜日 曇り

F某が「ぜったいに火曜日空けといてくださいね」としつこいので、男のデートの誘いに乗ることにした。男かよ。

江ノ島でFとはまぐり定食を喰っていたら、店員に扮した堀下さゆりが突然現れて、腰を抜かした。「お、お前、ここで何やってんの?」。「はい、ここで働いてます」。うそつけ。

堀下が店員だったお店。んな訳ないだろ!

堀下が店員だったお店。んな訳ないだろ!

それから3人で珈琲を飲んだ。その店の看板猫のあられもない姿に、まったく癒された。働いているお姉さんに、ただならぬ言葉の響きを嗅ぎ取ったので、「ひょっとして福岡の人ですか?」と聞いたら、僕が育った街から10キロ圏内の人だった。

看板猫のくーちゃん。完全に心を持っていかれた。

看板猫のくーちゃん。完全に心を持っていかれた。

観よ、この痴態じゃなかった、姿態。

観よ、この痴態じゃなかった、姿態。

それからFは僕と堀下を温泉に連れていった。(もちろん混浴ではありません。念のため)フリチンで男湯を歩いていたら、長崎の悪友Kに良く似た柄の悪い男がアンニョイな表情を浮かべて、風呂に入っていた。こんなところにKが居る訳がないから、スルーしていたら、ほんとうにKだった。オレは本気で腰を抜かした。フツーここで気づくだろ、と後になっては思うが、奴は「いやー、結婚式で東京に出てきてたんで、たまたまこの温泉に来たんですよ。びっくりしたなぁ、もう」というその言葉を丸ごと信じてしまった。

4人になった僕らは、寅さんチックな茶屋で海を観ながら、酒を飲んだ。いい時間だった。

九州くんだりからわざわざ演技するために出てきたKと堀下。まったくもう。

九州くんだりからわざわざ演技するために出てきたKと堀下。まったくもう。

それからFのともだちの父上が病気になったので、神社に行った。俺の叔母は作家で画家なのだが、神社の待ち合い室に、叔母の本が「非売品」と書かれ、どーんと置いてあって、また腰を抜かした。その名前を観たことすら、42年振りだったのだ。これは、たぶん仕込みじゃない。叔母の名前を知っているのは僕だけなのだから。父上の病気、治る気がする。ぜんぜん知らない人だけれど、柄の悪い4人がほんとうに父上を想っている姿は悪くなかった。

いよいよ、街に場所を移して、いつもの店に行った。二階は貸し切られていて、そこに九州の後輩のSが立っていた。ようやく気づいた。これは友人たちによる「ヒロシ、ワッショイの会」だったのだ。わらわらと人がやってきて、二階は満席になった。何だかなぁ、お前らなぁ。感激したよ。ありがとね。

ありがとね。感激したよ。

ありがとね。感激したよ。

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嘘のようなホントの話 への9件のコメント

  1. 林檎 より:

    持つべきものは友、良き友が沢山ですね。
    読んでいる私も幸せな気分です(*^^*) 良かったですね。

    くーちゃん、可愛い♪

  2. 梶虎本人 より:

    ホント、読んでいる僕もしあわせな気持ちになりました☆

  3. うっちゃん より:

    素敵だ~!人間は思いを形に出来るのだ。
    夢落ちかな…と思ったら素敵なプレゼンス!私も微笑んだよ!

  4. ぐん より:

    みんなおんなじ気持ちですよ。
    ワッショイ!洋さん いつもありがとうございます。
    ずっと応援してます。

    ほりしたさんが
    珍獣から ほりしたー って名前で呼んでもらえるようになったのも
    うれしいですw

  5. まりぼう より:

    ホンマに素敵ですね!私も微笑みました♪最後まで気づかへん山口さん、可愛いですね〜(笑)

  6. smile より:

    ヒートウェーブの新しいファンでございます。

    平日のライヴは厳しく、未だにちゃんとステージを見たことがありません、泣。
    (CDはずっと聴いてます!)
    11/23は、中川氏はもちろんのこと、ゲストという形ではあっても山口さんの生のステージですからとても楽しみにしています。

    この素敵な日記読んだら、いい唄聴いたときみたいに心晴れやかに動かされ、コメント残したくなりました☆

  7. 函館ゆうげん より:

    ちきしょう!いい話だバカヤロー!
    (思わず初めてコメントしてしまった・・・)
    函館からもワッショイ洋さん!いつもありがとう!

  8. より:

    ワッショーイ!

    わたしは、今日久しぶりにLive at cafe miltonを聴いて、心がワッショイされました:)))

  9. 岩本憲治 より:

    これだから人間辞められません!

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