4月22日 月曜日 晴れ
HWの新しいアルバムのレコーディングに向けて、マネージャー様と打ち合わせしました。何だか、嬉しかったす。タダの打ち合わせじゃないもんね。7年振りだもんね。こういう風に何かが動き出したときには、いろんなことが繋がっていくものなのです。動いています。できるだけ多くの奇蹟とポジティヴなバイブレーションを詰め込みたいす。わんわんわん。
ところで。相変わらず僕は毎日ガシガシ海沿いを走っているのですが、あんまりblogに書かないのは、それがもはや息をするのと同じレベルになってしまったからです。でも、走っている間にはいろんなことが降ってきます。たとえば「”山口洋、家族を歌う”。そんなギター一本のアルバムを作れ」とか。いったい誰の命令なんだろ、と思いつつ、それってこの時代に必要かもな、とか。家族が一人も居ない僕が歌うことに意味あるなぁ、とか。エトセトラ。
それで思い出したのですが、先日の「はじめてのコテージパイ」。うちのおかんがオーブン料理が得意だったからだと書きました。で、それを作ろうと思ったのはアイルランド在住のともだち、松井ゆみ子がアイルランドの料理本を出したからだ、と。そんなやりとりを松井ゆみ子とメールでしていたら、何と10年以上前に、僕はおかんを連れてゆみ子とパートナーM君が住んでいる家をアポなしで訪ねたことがあるらしく、まったく覚えていない事にも驚いたけど、ゆみ子が語るその話がなかなか良かったので転載します。”山口洋、家族を歌う”ってこういうアルバムなのかもしれん、と。
以下、松井ゆみ子 wrote
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オレが連れていったのって、
きみがお連れしないで、どなたが、
おかんをアイルランドまでお連れするわけ??
やだ〜
忘れちゃったの?
Mの実家に寄ってくれたじゃないの。朝っぱら・笑
パリ経由で、早朝にダブリンに着いたって、9時くらいに来たよ。
おかんと一緒に!
Mと庭でバドミントンしてたじゃないの。
時差ボケで負けたって、ずーーーっと「次回は、リベンジ」って言ってたじゃん
Mの家の、コンサバトリー(テラスみたいなやつ)は、Mのママのお気に入りの場所で、そこできみの、おかんとふたりで、きみとMがバドミントンするのを眺めていたのよ。
そのとき、聞いたの。
スコーン、つくってますって。
カンタンで、すごく便利っておっしゃっていたよ。
帰りぎわに、なんか、思わず、おかんと抱き合ったの。
ふつうに、アイルランドでするように。
当時のわたしはすごく太っていたので、
おかんがことさら小さく、少女のようで、こわさないように抱きしめたことを
よおく覚えているのよ。
10年より、もっとたつのね。
じゃあ、忘れても仕方ないかな。
記憶、よみがえってきた?
おかんのための歌は、
きっとつくる運命にあると思う。
アイルランドにいるとき、自分が映画のなかにいるような気分になること、多いもの。
お願いだから、あの日のことは、
思い出して・笑
朝、われわれの部屋の窓に、小石を投げなかった?
もう、それが映画みたいじゃ。
もちろん二日酔いのわたしが「なに、あの音?」って不機嫌にMに聞いたら、
寝起きのいい彼が窓辺に行って、
「洋がいる」って。
「What’s ??」=アイルランド流に言うと、「ワ?」
もう、それからが、えらいことだった。
Mがさっと着替えて、あなたがたふたりをおむかえしたの。
洗面所でパニックのわたし。うそだろ??嬉しいけど。うそだろ??
3分で顔洗って身支度して、下に行ったら、
洋と、にこにこしている、おかん。
おかん??洋だけでなく??衝撃。すてきすぎ。
一生忘れられないよ。わたしもMも。あの日のことは。
でもきっと、きみはあれから、いろぉぉーんなことがあったのだよね。
今度、アイルランドに来たら、見せてあげる。
おかんにいただいた、おみやげ♪
うちの家宝なんだもん。
ゆみこ
新しいアルバム、期待してます。
いいバイブレーション感じます。
ルーツを辿ると未来に繋がる。
じわぁ~と来る話ですね…
夜空の星が何万光年という彼方にあるように、いつだってココロは時空を超えられる。人間に生まれて良かった*と思うのは、ココロがあること。そこに大切な時間をしまっておけること。水面みたいにキラキラ光る思い出、素敵ですね。
めったに書き込みはしないのですが、、
素敵すぎる思い出ですね。
ご本人が覚えておられないのが何とも残念なくらい。
素敵すぎてじわりと涙が出てきてしまいました。
そんな歌ができるのを期待して待ってます。
お疲れ様です。
心が温まるエピソード、いいですね。
来月5月12日、水戸でのライブの日は、母の日なんですよ。
そこで、家族の歌やおかんの歌が聴きたいです。
宜しくお願いいたします。