日別アーカイブ: 2018年11月25日

空と話すこと

11月25日 日曜日 曇り ステージに立っていると、みんなほんとうに混迷の時代を生きてるんだなぁと思う。もちろん自分も含めて。それでも生きていかなきゃならないのなら、後悔のないように生きたい。 忘れもしない日。敬愛するCHABOさんとツアーをさせてもらっていて、愛知県豊橋市にたどり着いた日。例の「おもてなし」が結実しやがって、東京オリンピックが決まった。あの瞬間の暗澹。正直、この国に暮らすのが嫌になった。 いま飛行機に乗ると。機体には2020年を成功させよう、みたいなことが書いてある。意味がまったくわからないんだよ。その前に人として、やらなきゃいけないことが厳然としてあるはずなんだけど。厳然として、だよ。 まぁいい。 ほんとうに誰ひとりいなくなった。俺が死んだら、誰が俺を荼毘に付してくれるんだろう?でも、だからと言ってそれが暗澹たる気持ちにつながることはない。どうしてって、空と話すことを覚えたから。ほんとだよ。 どうにもならないときは空と話す。必ず応えてくれる。でも、ちゃんと生きてないと応えてはくれない。空は誠実さの向こうに存在してる。自分が不可能だと決めつけない限り、人はどこまでも進歩できる。人として生まれたからには、行けるところまでいきたい。 そして来年40年目になるけど。バンドを始めたときと気持ちは何も変わらない。というか、今の方がメンバーも含めて瑞々しい気持ち。だから、ほんとうに感謝してる。支えてくれたすべての人に。 まぁ、ひどくわかりにくいエンターテイメントを提供してるのかもしれない、とは思う。でもね、僕らなりの「今を生きる」ってことなんだ。わかりやすいってことは人への冒涜だって思うこともある。テレビなんかが特にそう。見てたらアホになる。あれシャブ中よりタチ悪いよ。 演奏終わったら「オーイェー!」でも「ガルルル!」でもなんでもいいよ。何かが君のこころをノックしたなら、僕らに伝えてくれたら、もっとすごい渦になるよ。つまらなかったら、遠慮なくその場でブーイングしてくれて構わない。目指してるのはほんとうに自由なんだから。てか、あなたたちに伝えたくて、演奏してるんだから。伝わったんだなぁって実感できたら、それが嬉しい。それはまた宇宙にいくための貴重な燃料になるんだよ。 幼い頃から、ほんとうに自由になりたかった。そこの信号を守った時点で飼われてるんだけど、それでも自由になりたいと今でも本気で思ってる。 きてくれて、ありがとう。命を使い切るまで、ほんとうのことを口にして、歌い、演奏するよ。物語が息をできるように。

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