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“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
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2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
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2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
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HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
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山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
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日別アーカイブ: 2011年9月12日
カオスの中で思考すること。
9月12日 月曜日 晴れ NYよりアニキ来日中。今回は、多分、だけれど、僕にいろんなことを伝えるため、あるいは共に思考し、行動するために日本に立ち寄ってくれたと理解しているので、できるだけ時間を作って話をする。僕らのプライベートな事を書いても、何の意味もなさない。けれど、この事態に際して、どう行動していいのか、方策が見いだせない人もたくさん居る。指針にはならないまでも、参考になればと思い、書くことにした。 彼はまずこう云った。「でっかい紙を用意してくれ」。僕が持っていた最大の面積を持つ「紙」は壁紙だった。なので、それを用いた。以来、毎日、それを持ち歩いているのだけれど(思いついたことを記すために)、ヤツは丈夫で水にも強く、便利なことこの上なし。かさばるけどね。 まずは互いの長所と短所を記すことを始める。紙の端っこにそれを書く。真ん中は目的やビジョンを書くために空けておく。思考する前から分かってはいたけれど、殆どの場合、長所と短所は紙一重で、そのさじ加減と、全体的な視野、長期的なビジョンの有無によって、それらがどちらにも転がることに、改めてびっくりする。ふーむ、書いてみるものだね。僕のことで例えるのなら、長所は決して「諦めない」こと。でも言い換えれば、それは「執着」だったりするのさ。ふーむ。 次に。彼は最初から多面性について考えない(驚き)。物事は「肯定」から突入する。100%の肯定を、行動を伴って続けると、物事は必ずdead endにブチ当たる。そこで思考することで、初めて「多面性」が得られる(かなり驚き)。でも、確かに。 更に。今、起きていることを「雨漏り」に例える。どしゃ降りの中、家中が雨漏りしているとする(それぞれの状況に置き換えて考えてね)。どう考えても、バケツを持って走り回って、漏れた水を追いかけるより、ワンシーズンかけてでも、雨漏りの原因である屋根を治した方が効率的だ。(あまりにごもっとも) つまり。草の根の活動も大事。しかしながら、物事はトップダウンで行う方が効率的な場合もある。このような、どうにもならない状況の場合は特に。我々ひとりひとりがこの事を理解して、草の根で生きるのと、そうでないのとでは結果はえらい違いになる。 僕の考えはこうだった。たぶん、ずーっと前。世界に物心がついたときから、悪化しかしていないじゃないか。あるいは、崩壊寸前のところで、徳俵に足をかけている状態が続いているだけじゃないか。それゆえ、僕の持論はこうだった。 「僕が生きている間に、世の中は良くならないかもしれない。でも、全力を尽くそう(かなり闇雲にバットを振り回してるなー、確かに)。自分にとって、なにがしかの勝利があるとするのなら、死ぬ時に、俺は全力を尽くした。だから後悔は何もない。みんなありがとう。後は頼んだぞ。そう云って死ぬことだ」。(うーん、確かにかなり自分勝手) 試しにアニキに聞いてみた。 「生きてる間に、世の中が良くなると思ってんの?」 「当たり前だろ」。(かなり驚く)「で、その根拠は?」 「いいか。goalが自分のためのものであってはいけないんだよ。でも、俺はgoalするよ。そのために生きてるんだよ」(きっぱり) 目が覚める。 閑話休題。 僕の父親は数学者だった。野球以外、何も教えてくれなかったけれど、ひとつだけ大事なことを彼の学問を通じて教えてくれたことを、急に思い出した。 「お前な。数学の世界で、公式を覚えることには何の意味もないんだよ。それは試験の点数を上げるだけの、ただのテクニックで、数学の本質じゃない。本質はな。毎回、その公式を自らの頭で導き出すことにあるんだよ。それは言い換えれば、この世の「真理」に近いものなんだよ。普遍で不変のな。だから、俺は公式なんて、知らない。それでいいんだ」。 おー、親父。ほぼ40年の時を超えて、その意味がアニキの力と合わさって、ようやく分かった気がするぜ。僕らがスポイルされてることの意味は、公式にがんじがらめになってるってことだ。毎回、その都度、公式を導き出す。それが普遍の真理に近づく、ひとつの方法だ。云うのは簡単だけど。 小出助教も「ひとりひとりの力」についてよく語るようになった。もうリンクはしない。興味がある人は、自分で探して欲しい。 僕らの壁紙の真ん中に、まだ文字は記されていない。だから、明日もリハーサルが終わったら、会いに行く。トップダウンと草の根。カオスの中で思考すること。誤解を怖れず書けば、人生が面白くなってきた。だって、やりがいあるじゃん。あまりにも事がデカすぎて。アニキの本職は写真家なのだが、彼はこう云った。「お前、戦争を前にして、自分が写真家だなんて、云ってられるか」。 もう政党政治なんてまっぴらだ。数の論理なんてまっぴらだ。党ではない集い。国民ひとりひとりが政治家になる。その方法が見つかったとき、壁紙の真ん中に文字が書き込まれるんだと思う。 云っておくけど、僕は政治が大嫌いだ。政治家になる気なんてまったくない。ただ、アニキの言葉を借りるのなら、「戦争を前にして、俺はミュージシャンだ」なんて、云ってられないだけだ。昨日のblogの相馬人Mの言葉、読んでくれたかな?福島の少女は「私、お母さんになれるのかな?」と悩んでいる、と。人々は戦時中の爆撃に怯えるように、ガソリンを常に満タンにして、逃げる準備をしていると。僕はそんな世界に暮らしていたくない。青いと云われようが、ウザイと云われようが、思いやりのない世界には暮らしたくない。子供が希望を持てない世界には暮らしたくない。だから、ただ闇雲に突っ走るのはもう終わりだ。頭を使って、効率を考える。今日のところはここまで。少しでも参考になったら、嬉しい。