オリヅルラン差し上げます

4月10日 水曜日 晴れ

どうして本を作ったかって。

僕がここまで生きてくることができたのは、ロックンロールに出会ったからです。大雑把に言って。出会ってなければ、確実にもうこの世にはいないと思います。ひねくれた田舎の少年を奮い立たせるだけの力があったんです。

そこから今に至る道程で、出会ったものを伝えておきたかったんです。カタログとして。表現悪いな、辞書として。の方がいいかな。正しい裏通りの歩き方として。

んな溢れる熱量をこの時代引き受けてくれる出版社がなかったので、自分たちで出した。そういう経緯です。

今週末から始まるソロツアーはその本を抱えての行脚になります。それゆえ、ライヴの内容も本と照らし合わせて、よりその本が深く理解できるようなものにしようと思っています。

普段とは違ったライヴになると思います。

初日、4/13の南青山MANDALA。お店の30周年でもあるんです。このハコを紹介してくれたのはCHABOさんです。「いつだってフラットに音楽をやらせてくれるし、無色なんだよ」って。毎夜、ハコではライヴが繰り広げられます。いろんなバイブスがよくも悪くも撒き散らされるわけです。それを毎晩、僕らが帰った後、無色に戻すって、いったいどれだけの情熱なんだろうと、頭が下がります。照明やPAのスタッフが開場時にはフードをサーブしていることも僕は知っています。なかなかに胸を打つ光景なんです。愛しかない。

そうやって続けられた30年。ぜひ、とオファーを受けてツアーの初日にやらせてもらうことにしました。

とっても光栄なことです。

えっと、正直な話、まだ席はあります。年度の初めって、僕にはわからないいろんなことがあるんだと思います。でも、せっかくゆっくり、食事しながら、飲みながら楽しめる素晴らしいハコからスタートするんで、ちょいと無理してでも来てください。土曜日だしさ。

本を制作したスタッフ、編集者の圓城寺裕子さん、デザイナーの渡辺太朗くんもいるので、気軽に話してみてください。彼らにとってもみなさんのリアクションは励みになると思います。

で、もうちょっと楽しいことはないか、と。考えました。

じゃじゃーん。僕が育てたオリヅルラン、苗木を差し上げます。

もともとはスキーの先生が送ってくれたんです。ランナーと呼ばれる部分を培養してるうちに、どんどん増えていきました。で、あちこちにその分身たちを送り込むのが趣味になりました。ツアー初日だし、差し上げます。めんこいよ!

な、わけで4/13に来場され、なおかつ希望する人は「ニックネーム」で構わないのでこちらに

hw.noregrets@gmail.com

メールをください。4/12にそのニックネームをこのblogで発表します。

こうやって培養しております。

 

 

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オリヅルラン差し上げます への4件のコメント

  1. き~んさん より:

    植物を愛でるロックンローラー…最高にかっこいい。

  2. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    今日、メロメロポッチさんに支援物資(調味料)送りました。私ひとりで運べる量だから、ドドーンという訳にいきませんが。

    メロメロポッチのスタッフ山根さんに確認したところ、米、油、調味料、まだまだ必要としてくださるかたはいらっしゃるとのことでした。

    著書、拝読しています。何度も読んでしまうのが、中川 敬さんとD. ボウイの章です。感想は、すぐにまとまらないのですが、また書き込ませて貰います。

    時々、山口さんと言うことややることが似ている夫が、山口さんのインスタントのタイヤ交換の投稿に激しく同意していました。夫もタイヤ交換、自分でやる人です。

    こんなぶっといタイヤはSUVで4WDっぽい。俺のセレナなんてもんじゃない重さだ。自分で交換するの大変だけど、クルマ好きならやるのよ、男は自分で交換するのが当然よ(←これは偏見でしょ)、とか言ってました。くれぐれも腰、痛めないでくださいね。

  3. 中澤 美穂 より:

    山口さん、訂正です。

    誤 インスタント
    正 インスタ

  4. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    もし宜しかったら教えてください。

    山口さんはオリヅルランのどんなところが好きですか?(←オリヅルランのどこがいいんですか、という質問では決してありません!)

    前の職場に、山口さんと同じようにオリヅルランを育てている女性がいました。彼女のデスク周りだけなぜかトロピカルで、空気の流れでこすれ合う葉がサラサラと音を立てました。愛おしそうに小さなじょうろで水をあげていた彼女(いや、先輩、ですね)の姿を思い出しました。

    当時の私は殺伐としていて、先輩みたいな心を持っていなかったな、なんて
    今頃気付いています。

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