日別アーカイブ: 2022年7月19日

New Sensations

7月19日 火曜日 雨 うん。 やっぱりこのblogにまつわるやりとりって、有機的に感じるなぁ。読者もそれぞれに大人なんだろうし、なにか規制をしなくても自浄してくれつつ、ピンチのときには励ましてくれる。 続けてきてよかったなぁ、と思います。ありがとう。 リクエストの中にY.HAGAさんからルー・リードの「New Sensations」ってのがあってね。リクエストって、僕の書いた曲の話だったんだけど、この曲には特別な思い入れがあって、無視できんなぁ、と。笑。 そんなことに気づかせてくれるのも、有機的なコミュニケーション。 このアルバムが創られる背景に関してはHAGAさんの記述(昨日のdiaryのコメント欄にあります)を参照してくださいまし。僕からは僕にとってのこのアルバムを話をしますね。   このアルバムが出たとき(1984年)、僕は大学2年で20歳だったか、と。もう38年も前なのか。遠い目。黄色いフォルクスワーゲン・ビートルの中でバイトに行く途中に毎日(約1年にわたって)このアルバムを聞いてました。   HWはライヴの前の日にヴォーカルがやめて、僕が歌うことになったんだけど、どうしていいのかぜんぜんわからない。だから、ディランやルーを徹底的に真似することから始めたのです。 そんなとき、このアルバムが出て、なんつーか、その。HAGAさんも描かれてる通り、ルーが迷いを捨てて、シンプルにエレクトリックギターを使ってロックンロールに回帰した、痛快さに打たれたというか。自分がやりたかったことを見事に体現してくれたというか。 HWは自分たち専用の小さなスタジオを借りていたので、365日、好きなときに演奏することができた。あのころ、来る日も来る日も練習してたことが他のバンドとの決定的な「一体感」の違いを生み出したんだと思うんすよ。 自分の曲を創る上でも、このアルバムには多大な影響を受けました。影響ってのはつまりこのアルバムの曲をスタジオで演奏して、血肉にするってことっすね。演奏してるうちに、作者のヴィジョンが乗り移るのですよ。笑。なるー!こんなことが言いたかったのか!みたいな。こんな普遍的なこと、表現できるのか。ロックンロールすげぇ!みたいな。 なので、実は演奏できるんです。自慢にならないけど、こういうの演奏したら日本で右に出る者なし。そりゃスタジオで毎日やってたんだから。でも、日本語の歌詞を載せて伝えよう、とまでは当時思わなかったんすね。だって、自分の曲で表現する方が先だから。 でもHAGAさんが言う通り、ルーが鬼籍に入って、こんな時代で、オレが日本語に意訳して、今歌うことには激しく意味があると思ったのですよ。 こういうインスピレーションを与えてくれることに、むっちゃ感謝してます。       というわけで、かなり意訳ですが、訳してみました。ええ、もちろん8/2当日カヴァーさせていただきますよ!   NEW SENSATIONS / 歌える意訳 by 山口洋 二年前の今日 クリスマスイヴ 塀の向こうにいたけれど 酒やドラッグにハマるほど愚かでもない 誰かに道を決められたくない 諦めないし 離婚もしない オレはクルマに繋がれた犬じゃないのさ ニュー・センセーションズ 新しい感覚について話してる   不変で普遍の瞑想の原理 ネガティヴな発想の根本の原理 … 続きを読む

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