日別アーカイブ: 2023年5月29日

JBの一拍目

5月29日 月曜日 雨 ジェイムス・ブラウン(以下JB)のドキュメントを見ました。あらためて、とんでもない人物だったんだなぁ、と。 生い立ちも凄まじいけど、バンドをひとつの方向にまとめあげる神がかり的な力、それにスピリットと時代との擦り合わせと軋轢とがあの「ファンク」を生み出したんだ、と。 若きブーツィー・コリンズへの「一拍目に気をつけろ、あとは好きにしていい」ってアドヴァイスがミュージシャンとしてはむっちゃ刺さりました。彼の音楽は猛烈なバックビートを内包してるし、ミュージシャン全員がそのノリを深く体現できるにも関わらず、敢えて「一拍目」に固執しているところがさすがのゴイスー。ファンキーであることとは、生き方、時代も含めて、こういうバックグラウンドから生まれてくるのか、と。 わたすが「一拍目」を意識していたのは10代までで、どうしてって、メンバーの力量がそこまでしかなく、いちばん簡単にまとまる方法で、デビューするにはコンテストで優勝するしかなかったんだけど、そこで考えたのです。「メリハリ、気合い、頭(一拍目のこと)」って。HW1982。笑。それで優勝をかっさらいましたが、音楽そのものはこけおどしで、お世辞にもディープとはいえなかった。以降、リズムはバックビートを豊かにたたえつつ、いかにシンプルに演奏するかってこと目標に。「一拍目」ががっつり合ってると、とりあえずインパクトはあるんです。例えはどうかと思うけど、軍隊の一糸乱れぬ行進みたいに。 そんな意味でJBが発する「一拍目」ってのは象徴的だったんすね。時代を生き抜くタフな力、とでも言い換えればいいのかな。音楽経験のない者も勢いで巻き込む力、というか。 これ、ブーツィーが一拍目を強力に意識しながらも、すでに絶妙なバックビートでベースを弾き始めてる映像。ギターはたぶん、彼の兄ちゃんかな。第二期JBバンドと言ってもいいのかな。グルーヴが出来はじめてる頃の演奏で、完成されてるのよりものすごく興味深い。      

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