5月29日 月曜日 雨
ジェイムス・ブラウン(以下JB)のドキュメントを見ました。あらためて、とんでもない人物だったんだなぁ、と。
生い立ちも凄まじいけど、バンドをひとつの方向にまとめあげる神がかり的な力、それにスピリットと時代との擦り合わせと軋轢とがあの「ファンク」を生み出したんだ、と。
若きブーツィー・コリンズへの「一拍目に気をつけろ、あとは好きにしていい」ってアドヴァイスがミュージシャンとしてはむっちゃ刺さりました。彼の音楽は猛烈なバックビートを内包してるし、ミュージシャン全員がそのノリを深く体現できるにも関わらず、敢えて「一拍目」に固執しているところがさすがのゴイスー。ファンキーであることとは、生き方、時代も含めて、こういうバックグラウンドから生まれてくるのか、と。
わたすが「一拍目」を意識していたのは10代までで、どうしてって、メンバーの力量がそこまでしかなく、いちばん簡単にまとまる方法で、デビューするにはコンテストで優勝するしかなかったんだけど、そこで考えたのです。「メリハリ、気合い、頭(一拍目のこと)」って。HW1982。笑。それで優勝をかっさらいましたが、音楽そのものはこけおどしで、お世辞にもディープとはいえなかった。以降、リズムはバックビートを豊かにたたえつつ、いかにシンプルに演奏するかってこと目標に。「一拍目」ががっつり合ってると、とりあえずインパクトはあるんです。例えはどうかと思うけど、軍隊の一糸乱れぬ行進みたいに。
そんな意味でJBが発する「一拍目」ってのは象徴的だったんすね。時代を生き抜くタフな力、とでも言い換えればいいのかな。音楽経験のない者も勢いで巻き込む力、というか。
これ、ブーツィーが一拍目を強力に意識しながらも、すでに絶妙なバックビートでベースを弾き始めてる映像。ギターはたぶん、彼の兄ちゃんかな。第二期JBバンドと言ってもいいのかな。グルーヴが出来はじめてる頃の演奏で、完成されてるのよりものすごく興味深い。

深いです。
JBのカウント、ワンツースリーフォーからの1拍目の前に音が鳴っているように聞こえます。
「一拍目」と「バックビート」なかなか理解が難しいです。洋さんのインスタライブなどで解説してくれないかな?(無茶なお願い申し訳ございません)
洋さんのリズム講座 都内でも開催してくれないかと願っています。いつも色々な事提供してくれてありがとうございます。
~ジェイムス・ブラウン~”どうすれば成功できるのでしょうか”と若い日本人記者が質問すると、”成功とは、谷底に落ちた人がいたとしたらその人を谷底から地上に救い上げることが出来た時に、成功というんだ”と答えたという。その質問をした記者がラジオで語ったその話を聞いて以来、ずっとJBを尊敬しております。JBの魂が凄いからJBの歌声は人々の心を熱くするのでしょう。
何故に1拍目に固執したのか?1日考えていました。
後ろの踊り子さん、完全にバックビートで踊り出しています。
このように、この方々は無意識にバックビートでリズムをとります。逆に言うと1拍目を強調することは意識しないと出来ないのではないかと考えました。日本人とは逆ですね。この意識した1拍目と無意識の2拍・4拍でJBの新しいリズム、いわゆるファンクが生み出されたのではないでしょうか?
素人の戯言です。
チャロさん、素晴らしいコメントですね。
紹介いただきありがとうございました。