日別アーカイブ: 2023年5月21日

茶番

5月21日 日曜日 曇り   知ると怒りが込み上げてくるのがわかってたから、ニュースを見ないようにしていた。  大国の「核の傘」の下に居たいがために、気を遣いまくってヘラヘラしながら、同時に「核なき世界」って言葉を広島で軽々しく使ってほしくない。  長崎と広島の資料館に行って、衝撃を受けないのだとしたら、その人の感受性はどうかしてると思う。戦時に於いて、信じがたいことを人間はする。その可能性は誰のこころの中にも潜んでいることを教えてくれる。かくいうオレだって、戦時に於いては軍国少年だった可能性が高いと思う。  何度も書いてきたけど、ミスター小泉が首相だったころ、原爆祈念式典のゲストで呼ばれた。会場の片隅で、一輪の花を手に、震えながら祈り続けるおばあさんを見た。オレはその光景が忘れられない。  もうひとつ。アイルランドのキーラとツアーしていて。広島公演の前に資料館に行くことを勧めた。敢えてオレは案内しなかった。帰ってきたとき、顔つきが変わっていて、「ヒロシ、ありがとう!」とだけ言った。その夜の彼らの演奏は凄まじかった。  なにが言いたいかと言うと。  平和とはひとりひとりのこころの中にあるものだ。その集合体が持つ力のことだ。自国の利益やマスコミを通してどう見えるか、なんて考えてるやつのこころの中にそれはない。  このサミットにまったく意味がなかったとは思わないけれど、目を凝らして見たなら、あぶり出しのように浮かんでくる「世紀の茶番」をどう捉えて、今日自分がどう行動するか。そこにかかってると思う。  そのために一体どれだけの金を使い、どの国が幾ら負担し、どれだけの人員を派遣したのか。そして一体どんな「効果」があったのか。税金を使っている以上、それを速やかに明示するのが、やつらがやるべきことだと思うよ。

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント