政治家

7月5日 火曜日 雨

まだ議員にもなっていない元タレントが、議員になった暁には、コで打撃を受けたエンタメ界を励ましたいって記事が回ってきて、なんつーか、その、、、。音楽業界の4団体がその自民党を応援するっつー。

かつてオレもいた事務所のシャチョーがその団体の元トップだったりして、オレはほんとうにすべての組織を離脱してよかったとこころから思う。こんな茶番に巻き込まれてたら、発狂してたかも。いや、まじで。

あんたらの世話にならなくても生き延びてみせますって。オレはもう音楽業界にはいないし、今後関わる気もない。

政治家って、洋の東西、そしてイデオロギーが何であれ、なんで同じような顔になるんだろうね?笑ってるけど、笑ってはいない。オレはね、ステージから年間ものすごい数の人の顔を見る。だからその人の志がどこを向いてるのか、くらいは見ればわかる。

いちばんいい顔をしてるのはどう考えても第一次産業に従事してる人たちで。当たり前だよね。自分の思い通りにはならない仕事だもん。自然の理不尽さに振り回されて、それでもリスペクトして、毎日続けるんだもん。それがあの表情を形成するんだと思う。

政治家とて、最初はあったんだと思う。志ってものが。

でも、なんだか、みんな同じ顔になっていくんだよ。自分が人民を操ってるって、傲慢な顔。違うんだよ、あんたらは公僕なんだから。特権じゃない。人民のために身を削って、額に汗して働けよ。すべての特権を返納して、国民の平均所得で働いてみろよ、一人くらいそんな政治家がいたっていいじゃん?

実は最近ひとりだけいたんだ。骨のありそうな男。でも、やっぱり骨はなかった。チャラかった。

いろんな政治家に会ってきたけど、あんなにはっきりと自分は正しいんだと人前で発言できる人間をオレは信じない。普通、自分を振り返ったなら、言い淀むはずなんだよ。自分はそんなに正しいのかって。

だからオレには政治家のファンがいない。当たり前だよ。聞いたら痛いから聞くわけがない。

議員会館ってところはちょいとコネがあれば潜り込める。国民ならたぶん誰でも。そこで観察してごらん。税金がどんな風に使われて、奴らの大半がなにをやっていて、どんな人種なのか、見えてくるよ。びっくりするよ?

問題は。そんなやつらが国を動かしてるってことで、やつらを選んでるのが国民だってこと。で、仮にオレが議員になったとしても、自分の気高さは保てないし、通用しないと思う。それだけ恐ろしい世界だと思う。

でも、あなたが「先生」と呼ばれてるなら、その意味を振り返ってみた方がいい。医者だろうが、教師だろうが、政治家だろうが。たとえば、昔の職員室で教師が互いに「先生」と呼び合ってるのを見て、小学生のオレはこの人たちから学ぶことはなにもないと思った。イカれてると、今でも思うよ。

最近、国外に出れないけど。この国はどんどん置き去りにされてると思う。コだって、考え方を変えたなら世界をひとつにする大きなきっかけだったと思う。でも、連帯はほぼ見られなかった。

オレたちはいいんだ。でも、子供たちに合わせる顔がない。

さぁ、どう生きようか? ある意味とってもやりがいのある時代だと思うよ。目の前に道がないんだもん。じゃ、作るしかないし、私は無力です、なんて死んでも言いたくない。

 

口直しにこれ聞いて。彼らが誰なのか、ぜんぜん知らないんだけど、1曲目素晴らしい。タッチがね。好き。

 

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政治家 への3件のコメント

  1. ogishin より:

    職員室で、先生同士が「先生」と呼び合っている。そこから学ぶことは何もない。
    激しく同意します。ていうか、小学生のときにそれを見抜いていた山口さんってやっぱすごいです。
    最近、接骨院に行ったら、10人くらいいる施術屋さんたちが同じように「先生」と言い合っていました。私もその一人ですが、患者に「この人たちはすごいんだよ」と互いにアピールしたいんでしょう。
    でも本当にすごい人なら、腕でわかります。
    学校の先生も、ほんとうに子供を感化させる力のある人は、子供のほうから自然に、「先生」というはずです。

    目の前に道がない。
    じゃあ、作るしかない。

    この言葉もずしんと響きました。
    ありがとうございます。

  2. ReaMo より:

     わたしが描く社会はこうです。
     太陽が昇るとともに、みんな、起きて活動を始め、太陽が沈むとともに、みんな、活動を終え休む。
     そしてそこには、ほどほどの便利さとほどほどの不便さがあり、人情味にあふれ、お腹を空かせた人が1人もいない、そんな社会です。

     今回の山口さんのブログを拝読して、わたしも決意しました。新たな道を作ります。
     既存の道は確かに、次世代に渡すにはあまりにも危険過ぎます。

     わたしはいわゆる一般人ですが、国の道筋をたてるのは、なにも政治家だけではなく、われわれ一人一人にもできるはず。
     とこれもまた、今回の山口さんのブログで気付かされました。

     少しずつその道幅を広げ、少しずつその道を延伸していきます。
     掲げた理想を新たな現実にするべく。

  3. 風にハモ太郎 より:

    山口さんの投稿前日に、駅のコンコース前で元国民的ダンスグループの女性が演説後に市民と撮影している所に出くわしました。写真OKらしく、すごい人だかりになり、私を含め通行人は前へすすめないような状態でした。

    政治家ってタイトルをみて、「風にハーモニカ」の歌詞を思い起さずにはいられません。「それでも朝になれば/人はバス停や街角で/きのうみた夢を語るだろう」って箇所がすごく好きで。「遠くの出来事に/あんたはいつも優しく/近くのことにいつも黙り込む」という歌詞はいつも自分ごととして降りかかります。

    子供たちにうたってもらいたいのは「それでも世界は美しい」ですね。友部正人さんの歌もカバーしている三浦市三崎のかもめ児童合唱団にうたって欲しいな。彼らの最新作はチェコスロバキア盤のレコードでも発売しています。

    チェコといえば晩年のフランク・ザッパが招待され、演奏した国。ビロード革命Velvet(!) Revolutionの時代に愛されていたザッパの音楽ですが、招待されるまで本人は知らず、そのソ連軍撤退記念のライブで聴衆に「大国のようにならず、ユニークな国になって欲しい」と語りかけ、ギターソロを弾きました。

    おちが無い話しですみませんが、”なんどもくりかえしきかせよう”HEATWAVE。
    長文駄文思い付き文をいつも受けいれていただき感謝いたします。

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