日別アーカイブ: 2013年3月3日

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3月3日 日曜日 晴れ 誰かと共演するときに、譜面だったり、音源だったり、はたまたライヴヴァージョンの音源だったり、しまいにゃ映像だったり、御丁寧に送られてくるのは国内の話であって、外国のお方の場合は殆どが完全な放置プレイ。したがって、自分で音源を探し、ライヴヴァージョンとの違い(キーやアレンジやテンポがまったく異なったりする)を考察し、自分の耳でコピーして、曲を身体に入れ、挙げ句の果てに、その曲は現場でまったく演奏されないってなことは日常茶飯事。まったく知らない曲がステージで始まることも良くあるが、そういう時が一番燃える。置き去りにされてたまるか、と心は「無」になっていく。欲も得もなくなって、音楽が次は何処に行くのか、予測しながら演奏するしかない。キーラのフロントマン、ローナンがステージで僕に放った言葉なのだが「知らないなら、今知ればいい」のだ。そういう瞬間はシビレながらも、好きだ。考えてたら、間に合わない。 こう見えても、僕は出来るだけの準備をする。でも、人の曲の成り立ちがコピーすることによって、論理的に見えてくるのは面白い。 ——————————————————— 必要なときには必要なものが与えられる。それが僕の考え方。だから、猛烈に欲しているのに、それが目の前に現れないときは、「その時」ではないと考える。だから、必要なものを金で解決するとロクなことが起きない。 ニール・ヤングの自伝を読んでいる。素晴らしく面白い。ページをめくると、以下の言葉が飛び込んできた。 「考えながら曲を作るのは最悪だ。だから単純に弾きはじめ、すると新しいなにかがあらわれる。どこから?そんなことはどうでもいい。とにかくその流れに乗っていく。それがわたしのやりかただ。決して出来栄えを評価したりはしない。わたしはその曲を信じている。それは楽器を手に取ったとき天からさずかり、楽器を弾いていくうちに、わたしを通って出てくるものなのだ」。by Neil Young 「必要なときには必要なものが与えられる」。とはこういうことです。はい。 PAUL BRADYの招聘元、THE MUSIC PLANTの野崎さんと彼について雑談しました。 http://www.mplant.com/paulbrady/hiroshi.html

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曲を書く

3月2日 土曜日 晴れ 「曲をブラッシュ・アップすんのってこんなに時間かかってたっけ?」 「どうですかね?もっと早かったような」 「才能が枯渇してんのかな?」 「そのような考え方は推奨しかねますが」 「3日前からまったく前に進んでないような気がするのだが」 「しょっちゅうそのようなこと、おっしゃってますが」 「何つーかその。3.11から歌を書くのが難しくなった」 「そう云われる表現者は多いですね、たしかに」 「でも人が聞いたらどう思うか、なんてことあんまり考えないんだよね」 「それでいいと思いますが」 「この曲はまずダムの底に村が沈むんだよ」 「はい」 「そして彼の心には轍がある」 「え?」 「それって俺の中では同じ時空の出来事なんだ」 「病院行きますか?」 「行った方がいいかな?」 すべて、脳味噌の中での自分と自分の会話。色気なし。アーメン。

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