日別アーカイブ: 2016年11月24日

2センチ足らずの雪、瞳の中の少年

11月24日 木曜日 初雪 ”2センチ足らずの雪が 科学の街東京を 一日で塗り替える”って歌、中学の頃、聞いてたなぁ。 記憶が正しければ、「そんな暮らしの中で」って歌だったかな。伊勢正三さん?伊勢さんは中坊の僕に、アコースティック・ギターはマーチンじゃなくて、ギルドだって教えてくれた人。お会いしたことないけど。ときどき、曲を書いていて、潜在的に影響受けてるなぁ、と思うことがある。あの時分に吸収したものは、ほぼ血肉になってるから。 目覚めたら、眼下は真っ白。近くの雪景色より、遠くの山々が白くなったことが嬉しかったなぁ。朝からマタギみたいな格好でメールの返事を書いたりしたよ。 毎年続けてくれている、FM長崎恒例の「新春HW特番」のために、新しいアルバムの曲をミキシングした。アルバムのミキシングは収録曲のバランスを考えてやり直すことが多いから、特番で流れるテイクはその日だけのもの。普通はそんなことしないんだろうけど、続けてくれたことに感謝を込めて。ファンのみんなにも新しい気持ちで2017年を始めて欲しいから。放送日、決まったら伝えるね。 いつまで「アルバム」って形が継続できるか分からないから、曲が出来たらすぐにリリースしていきたい。次のアルバムの85%は完成してるけど、少しだけ納得できるだけの要素が足りない。これでgoしようと思えるもの。たぶん、それは新しい曲だと思うから、2センチ足らずの雪を眺めながら、それを書いているところです。あいつの片方だけ開いた瞳の中に居た少年について。あるいは希望という残酷さを残して去ったきまぐれなあいつについて。  

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