Japan文化の奥深さ

4月8日 月曜日 曇り

過日。山形県長井市の鈴木酒造で酒粕をいただく。

わたくす、何を隠そう、酒造会社でラベルのデザイナー兼配達員のバイトをしていたころ、1日中酒樽の中に入って、酒粕を出荷していたことがある。重労働でね。樽から出ると、微妙に酔ってる。笑。

それゆえ、酒粕なんて、酒造りの工程で出た副産物でしょ、くらいの認識(すいません!!)。

ところがどっこい。「甦る」にまつわる一連のことで、稲刈りから仕込みまで体験させてもらって、認識が180度変わる。

「こりゃー、どえらいことを知ってしまった」的な。

ひとことで言うなら、「Japan文化の奥深さ」。古から受け継がれる人々の智慧。

旅人としては当たり前のことだけど、その土地の酒がいちばん美味い。しばらく遠ざかっていた、日本酒をゆっくりちびちび飲んでみたなら、これがね、どえらく美味いんだよね。

そこに戻してくれたのは、「甦る」の試飲会でわざわざ岩手から燗をつけるために来てくれた彼の所業のなせる技。彼はずっと温度計で測りながら燗をつけてた。

深すぎる。

何度も書いたけど、わたすの前の前の前の前くらいのマネージャーは秋田で銘酒「山本」を造っておる。やつは俺のマネージメントでは才能を1ミリも感じさせなかったけど、「山本」は抜群に美味いので、ぜひ飲まれたし。白神山地の水と米でできておる。

つまりは日本酒がオレに寄ってきたってわけね。笑。

で、酒粕。

酒粕のプロにとってはオレがやってることなんて、ど素人レベルだと思うけど。

風呂に入れてもたのしー!おじさん美肌効果絶大。

なんてことない魚に酒粕を塗って二日後!

にゃんだこのまろやかさは!!!!!いったいなにが起きてるんだ。

てなわけで、モーレツに今、酒粕ブームが起きております。あ、あと「菌活」もしてます。だって、面白いんだもん。この前、ともだちが富山の「麹屋」さんに連れてってくれてね。残念ながら閉まってたんだけど、この道もなかなかだなぁ、とこころ奪われております。

ってところに、兄貴分がNYからブータンに飛んでる途中で、「何しにいくん?」って問うたなら、どうやら彼、「石と一体化するらしい」。いいね。素晴らしい。学ぶことはきっと、そこにあると思う。

「無」ではなく、「空」ね。

人生はワンダフルな旅。知らないことがこんなに山のようにあるなんて。

昨日は男どもが二匹うちに泊まっていったから、朝ごはんを作った。もちろん酒粕、使ったよ。

写真撮り忘れたから、今日の(いつもの)おじさんの質素な朝ごはん、特別公開(自作)。あちこちに酒粕祭り。シンプルだけど、美味しい。いつもはこれに酢の物つき、かな。

 

茶碗は小鹿田焼、お椀と箸は津軽塗、箸置きは赤べこ、プレートは家具職人たちが作ってくれた。みーんな旅で出会ったんだよ。あ、渥美半島のあさりも入ってる。

 

 

さぁ。ついに今週からソロツアー開始。4/13南青山のMANDALAから2年かけて61箇所の旅にでます。ひさしぶりに土曜日だからぜひぜひ来てね。

 

いよいよだ!

 

 

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Japan文化の奥深さ への4件のコメント

  1. masa17 より:

    茶碗が素敵です。。。
    食器とかお箸とか湯呑みとかマグカップとか
    洋さんのお勧め教えてくださいっ!!

  2. ReaMo より:

    わわっ!これは、・・・旅館の朝食ですね。
    玄米にアサリの味噌汁に鮭、これにも酒粕がぬられているのでしょうか。卵焼き、そしてそのお隣は、納豆でしょうか。まさに菌活ですね。美味しそうです。
    これだけのもの、自力では無理です。他力でも「なんば突然言い出すとね!」なんて怒られそうです。私のいつもの朝は食パンに野菜サラダを挟んで豆乳コーヒーで流し込むのみです。
    山口洋さんの見事な朝食、ごちそうさまでした。

  3. よしあき より:

    父譲りの下戸ですが酒粕でべったら漬けが出来るのを知り、作って今日も食べてます。
    残り汁は庭のコンポストに混ぜて酵母菌で土壌改良してくれてると思います。
    栄養が豊富で嬉しいですね。

  4. めっしゅ より:

    酒粕にレーズン漬けても美味しいです。
    スコーンやパンに塗ると最高です!!
    お試しあれ。

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