月別アーカイブ: 10月 2016

THE COVER’S FES 2016

10月19日 水曜日 晴れ BRAHMANの誘いでNHKホールで行われた「THE COVER’S FES 2016」にうつみようこちゃん、中川敬とゲスト出演。例によってシークレットだと云われていたので黙っていてゴメン。でも、3000人のオーディエンスの前で収録したらバレバレじゃんってことで、云ってもいんだってさ。笑。 てかね。あの曲、自分がこの世に送り出すことに携った数百曲のうちの1曲としか思ってなかったけど、数えきれないくらいのミュージシャンがカヴァーしてくれることで、BRAHMANが歌い継いでくれることで、オレも曲の「公共性」としての認識を改めた、というか。奴らは名だたるFESのステージで、中川やオレをゲストに呼んで、その曲を演奏してくれたんよ。 あるFESの帰りのバスで、TOSHI_LOWがその曲をBRAHMANで演奏する理由を延々と説明してくれた。その内容は教えられないけど、自分の考えを改めるには充分すぎる説得力だった。 たった今、新しいアルバムのためのもろもろの申請作業で、某クソ著作権管理団体から電話がかかってきて、クソのような内容を告げられ、マジ切れしたけど、こういうことと、BRAHMANの態度は同じ音楽にまつわることでも対極にある。ほんとうに対極なんだよ。利権か世界への貢献かってことだよ。仕事ってそういうことだろ?気高くあれよ!音楽はお前らみたいな利権のハイエナのためにあるんじゃねぇ。 オレはテレビで1回演奏するなら、300回ライヴをやる方法を選んできた廻りくどい人間だけど、BRAHMANの意志に反応することには意味がある。感謝してるよ。いろんな不平なんて、その感謝の元ではあぶくのように消えてなくなる。幸福だよ。ありがとう。 てな訳で、オンエアは10/30の23時からNHK-BSプレミアムで。エンジョイ! MCでリリー・フランキーさんが中川とオレの不仲説についてさんざんイジっていて、ステージ脇で中川がとってもうるさかったのだが、もういいじゃん不仲のまんまで。それで行こうぜプロレスみたいに。笑。 帰りに携帯を観たら、のけぞるくらいのメールの数。「ヒ、ヒロシさん。あなたの生き甲斐のポッドキャストでイジられてますよ」。ウソ?マジ?もちろんクルマの中で聴きましたとも。ドキドキしたなぁ、もう。笑。いろんな不平なんて、感謝の元ではあぶくのように消えてなくなる。幸福だよ。アゲイン。生きてるって素晴らしい。笑。 ついしん 明日からツアーだぜ。みんな来てね!もちろんあの曲も歌うよ。  

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Recording day #064、OLD DEMO #003

10月18日  火曜日 晴れ ツアーに出る前に何とかもう1曲完成させようとフントー中。耳が頑張れる時間がだんだん短くなってきたので、劇的に小さな音でミックスする方法を考えた。集中力は必要だけど、耳そのものは疲れない。 さて。OLD DEMO #003。ワンクール目はこれで終わり。また近いうちにやるね。ツアーから帰ってきたら。 1988年のデモ。28年前。オレ、23か24歳。圭一は21か22ってことになるな。どうしてこれが録られたのか覚えてない。たぶん、当時いろんなレコード会社から話があって、急遽録音したのかも。にしても、歌詞もついてないし。その割にはマルチトラックで録音されてるし。 多分、新機軸のサウンドを手に入れた感触があって、そのままレコーディング・スタジオになだれ込んで録音したんじゃないかなぁ。確かにベースが歪んだ音で全音符を弾いて、アコギがジャカジャカとリズムを出すトリオのバンドなんて存在しなかった。 聴いていて、いろんなこと思い出してきたぞ。まず、このギターはタカミネのライ・クーダーモデルとグレッチ。タカミネはどっかのステージで頭に来て投げ飛ばしてぶっ壊れた(はず)なんだけど、近年、どこかで誰かがその現物を持ってたな。笑。 後半のアフリカ・セクション(ぜんぜんアフリカになってないけど、やりたかったんだろうな。)はスタジオに転がってたパーカションを手当たり次第ダビングしたな。にしても下手だ。笑。こいつらグルーヴが分かってない。で、当時のガールフレンドまでコーラスで参加してるな。みんな思いっきりハズれてるぞ。 でも、オレがメーカーのディレクターだったら、迷わず契約する。何処にもないものを創ろうとする気概が感じられるよ。今なら云えるけど、このバンド、好きだな。訳もなくとんがってる。   じゃ、HW1988で「AFRICA(歌詞なし)」。エンジョイ! Africa 1988   しっかし当時のHWは無敵だと思ってた。ともだちが遊びにきて、セッションしたとしてもいつだってこのレベルで演奏できた。一年300日は演奏してたからね。変幻自在だったよ。惜しむべくはこの手のカヴァーにしても、ちゃんと歌詞を歌っておけば後年発表できたかもしれないけど、ただセッションを愉しんでるだけで実にテキトーに歌ってるだけなんだよ。でも、バンドは凄いレベルに達してる。ロックンロールやるんだったら、オレ達を越えてからにしろ、とか。わはは。凄い思い上がり。でも確かに一回目のピークだね。 バンドってね。音の塊なんだ。それは身近に居てくれたルースターズから学んだ。あんなバンドは後にも先にも居なかった。とにかく、演奏する。それだけなんだ。理論じゃない。そうやって創られたバンドの音は塊なんだよ。この時期、ようやく俺たちは何処に出ても負けない塊になったと思った。 Night time 1989 こうやって、何十年も経過して思うことは。俺たちの音には覚悟がある。それは聞いててびっくりする。たまに悲壮だけどさ、覚悟してる。もう戻れないんだよ。退路がない。きっと、それはたいせつなことなんだと思う。      

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Recording day #063、国立でのライヴ

10月17日  月曜日 雨 雨の日のレコーディング。 さて。今年、ひょんなことで訪れた国立、三多摩地区。そこに存在する文化的なコミュニティーにとても興味を持ちました。東京生活26年にもなるのに、ぜんぜん知らなかった。 もっと知るにはどうしたらいいのか?それはライヴがいちばん。そんな訳で、国立の人たちがライヴを企画してくれました。 告知が遅くなったのは、国立に住んでる人にまずは来て欲しかったからです。定員の半分が国立ピープルで埋まったところで、三多摩地区に興味のある方も是非来てほしく、告知解禁です。 そこがどんな街なのか、僕も一回行っただけだから、ここに書くほどのことは何も知りません。でも、旅人としての直感が、何かをキャッチしてるんだよなぁ。僕は甚だ場所のヴァイブスに影響を受ける人間なので、この街ならではのライヴになるでしょう。是非。 山口洋LIVE@国立 2016.11.26 Scene of the Soul beyond 3.11 阪神淡路大震災の直後、被災地への想いを歌った「満月の夕」から21年。 2011年4月からは音楽による福島県相馬市・南相馬市の支援を、さらに現在は熊本の支援を続けているHEATWAVE山口洋。 やまもりカフェではトーク付きでアコースティックなLIVEを、 LIVE&BAR地球屋では熱いスペシャル・ソロLIVEを。 くにたちで初めてのLIVEです。 @やまもりカフェ 〜アコースティック・ミニLIVE&トーク〜 OPEN 15:30 START16:00 \3,800 ドリンク&おやつ付 *高校生半額 *中学生以下無料(ドリンク代別途) @国立 地球屋 OPEN 19:00 START 20:00 ¥3,500+ワンドリンク *高校生半額 *中学生以下無料(ドリンク代別途) 主催:山口洋LIVE@国立 実行委員会  

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OLD DEMO #002

10月16日  日曜日 晴れ OLD DEMOにたくさん反応してくれてありがとう。本来、僕が発見しなければ、永遠に陽の目を見なかった音源だから、きっと曲も喜んでるよ。これらのものを集めたものは僕の中では「作品」とは呼べないけど、ファンが望むのであれば、制作費もかかっていないことだし、安価で「物販」としてって形で提供することは不可能じゃない。 てか、散歩しながら、今年、某外国でミックスしていた昨年の12月26日のライヴ音源を聞いたんだけど、演奏、ミックスともにあまりに素晴らしいので、12月のツアーでは手にしてもらえるよう音源化することを決めました(さっき、笑)。満月の夕も、オリオンへの道も、最高の演奏をしてる(きっぱり)。愉しみにしててね。 それにしてもデジタルはまったく万全じゃない。劣化がひどい。アナログの劣化と違ってデジタルエラーは聴くに耐えない。いい音源たくさんあるんだけど、エラーがひどくて、1曲フルで生き残ったものは殆どないかも。 ——————————————- 昨日のコメントの中に「SWEET HEART / SHE’S HURT」を聞きたいってリクエストがあったんだけど、あるんだよねー!笑。じゃ、リクエストに応えるね。 録音されたのは昨日の「Nobody in the garden」と同じ時期、1999年。宮城県蔵王町の廃校になった小学校にしょぼい僕の機材を持ち込んでADATの8チャンネルで。パーソナルは伴慶充(Ds)、山川浩正(Ba )、それに僕。アコーディオンを弾いてんのは僕で、自分の才能のなさに呆れた記憶がある。ミキシングは杉並区浜田山にあった、だんだんスタジオ化していった僕の家だったな。当時はマトモなモニター・スピーカーさえ持ってなかった。マトモなスピーカーを持ってないってことはマモトなマイクも持ってない訳で、たぶん、4~5本のSM57とか58で録音されてる。8チャンネル。ドラムに2トラック、ベース、エレキ、ブズーキ、ソロ、ヴォーカル、コーラス、アコーディオン。もうチャンネル数はオーバーしてるから、どこかでピンポン(録音済みのトラックを別のトラックにまとめて移すこと)をしてることになる。 まぁ、でもバンドのグルーヴはちゃんと録れてるのが凄いなぁ、と。情熱のなせる技なんだね、きっと。 当時僕は結婚してた。その日々を直接書いた訳じゃなけど、曲のモチーフにはなってる。ロマンチックで凄惨な日々だったよ。皿が飛んで、鼻血を流したのは実話。笑。その相手とは今は戦友のように話せる。ひっでぇ日々だったなぁ、でも情熱的だったよなぁ、とか腹を抱えて笑いながら。 どうしてか分からないけど、決定的に傷ついてる女性にこころを持っていかれる。まぁ、僕も決して+の人間ではなかった訳で。マイナスとマイナスを掛け合わせると、数学みたいに巨大な+を生むはずだったけど、実際はそうじゃなかった。笑。 このヴァージョンは渦中に居たのもあって、シリアス過ぎるように感じてた。後に新生HWで録音して、少しアホ・フィーリングを加え、歌詞も書き直して「LONG WAY FOR NOTHING」に収録した。 今、聴いてみると、これはこれで好きだけどね。じゃ、愉しんでね! HW1999で「SWEET HEART / SHE’S HURT」。邦題は「恋人、あんたは傷ついてる」。 SWEET HEART SHE’S HURT  

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OLD DEMO #001

10月15日 土曜日 晴れ 今年この仕事場に引っ越しするにあたって、大量のデモテープを発見したことは前に書いたよね?でも、それを再生するためのプロ用の機器が持っていた2台ともイカれてた。苦労してメーカーに修理に出したけど、応えは「不可」。怒。教えてもらったそのメーカーをリタイヤした職人集団の会社には4ヶ月待たされて、「プロ用の機器なので、手付金8万円、それに修理代と部品代実費」と云われてゲンナリ。怒。でも、せっかく発見したたくさんの資料だから、自分でその機器を探して買ったんだ。もう新品は売っていないからね。 そんな訳で、これからレコーディングの合間に取り込んで、みんなに届けるね。普段振り返らないから、なかなか愉しい。 ———————————————— 今日お届けするのは1999年(今から17年前)のデモ。後に「誰も居ない庭」として「LONG WAY FOR NOTHING」に収録された曲。当時は「Nobody in the garden」と呼ばれていて、歌詞もアレンジもメンバーも発表されたものとは異なる。 この曲は宮城県蔵王町にある廃校になった小学校(元牛小屋)に機材を運び込んで録音された。後に本格的にここで録音することになる「ヒヲウ戦記」のサントラをこの環境でほんとうに創れるかどうか実験も兼ねていたように思う。メンバーは伴慶充(Ds)、山川浩正(Ba )、それに僕。ここはスタジオじゃないから、何でも自分たちでやらなきゃけなかった。僕は犬とテントに泊まっていて、キャンプみたいで愉しかったけどね。まぁ、毎晩アホみたいに飲んでたけど。 僕が持っていた機材は相当貧弱で、ADATの8チャンネルをマッキントッシュとシンクさせて使ってた。後に「ヒヲウ戦記」の制作費で(つまりスタジオ代を浮かして)でマトモな機材を手に入れたけど、よくもまぁ、こんな機材でって感じではあった。マルチエフェクターはひとつだけ、コンプレッサーは山川くんが持っていてdbx160一台のみ。ミキサーはYAMAHAの安物の24ch。当然オートメーションなんてあるはずもなく。笑。このデモに入っている謎の音は僕が笛や自分の声をこれまたYAMAHAの安物のサンプラーでサンプリングして鍵盤で弾いたもの。なかなか、斬新なアイデアだとは思うけど。 でも、何だろう。確実に何かは記録されてるよね。あの機材でよくこの音をって感じ。もちろんミキシングしたのは僕。後にHWで発表したバージョンは魚の力によるものが大きくて(もちろんあのアレンジも嫌いじゃないけど)、彼は僕がこっちの方向に持っていこうとしたとき、「それはシリアスすぎる」って云った気がする。 今になって思えば、こっちもアリだったなぁ、と。あの頃、離れて住んでる母親孝行をしようと、よく外国で落ちあってた。そのとき、ふと感じた「死の匂い = 長くはないかも」をファンタジーとして描きたかった。実際、その予感は正しかったしね。この感覚、決して僕だけのものじゃないと思うし、分かってくれると思うけど、僕の感情を描きたかったんじゃない。 じゃ、愉しんでね。この企画、みんなが愉しんでくれるなら続けるよ。せっかく機械も手に入れたしね。じゃ、HW1999で「Nobody in the garden」。 Nobody in the garden DEMO1999  

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Recording day #062

10月14日 金曜日 晴れ 僕はディランのファンだけど、彼が賞をもらったと聞いて、まったくこころが踊らないのはどうしてなんだろうね。不思議。きっと、世の中の「賞」と呼ばれるものにまったく価値を感じていないからだろうね。そもそも文学であれ、絵画であれ、明確な答なんてどこにもなくて、受け取る側の主観なんだから。彼の音楽が僕の人生に多大な影響を及ぼしたことは何ら変わらないし、すごく苦手なところもあるし、以上でも以下でもない。てか、賞欲しい?僕は要らない。 にしても今日の富士山はすごかった。神々しかった。今日はたいせつな決断をしなきゃならなかったんだけど、ものすごいメッセージでちょっとビビッたよ。自分ちの屋上からそれを震えながら受け取ったよ。いや、まじで。    

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LIVE 2016

10月13日 木曜日 曇り 季節の変わり目は体調すぐれないでござる。来週からツアー始まるから、それまでに万全にしとくね。 2016年の今の歌、聴きに来て欲しいす。今年のソロ公演はこれで終わりです。 山口洋 on the road again “Blind Pilot” 10月21日(金) 奈良・ビバリーヒルズ 10月22日(土) 岡山・Blue Blues 10月24日(月) 広島・音楽喫茶 ヲルガン座 10月25日(火) 小倉・GALLERY SOAP 10月27日(木) 長崎・BAY SAIDE BAR R-10 11月13日(日) 金沢・メロメロポッチ 詳細はこちら。   それからサイトにはまだ掲載されてないけど(すいません)、10月29日は石橋凌さんがオーガナイズされている「風音2016」に出演します。   HEATWAVE TOUR 2016 – 2017 今年最初で最後のHW TOUR。今を感じて欲しいから新曲もやるけど、オールタイム・ベストな選曲にするつもりです。みんなが来年に希望を繋げられるように。 12月7日(水) … 続きを読む

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MLIMM RADIO 収録

10月11日 火曜日 曇り MLIMM RADIO、二回目の収録をしたでござる。ちょっと慣れたけど、相変わらず妙な緊張するなぁ。でも、ゴキゲンな音楽、自前のアナログでたくさんオンエアしたから是非聴いてね。写真?そんな余裕なかったよ。笑。

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days

10月11日 火曜日 曇り 急に寒くなったね。風邪ひくなよ!          

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傷ついたもの

10月10日 月曜日 晴れ 阿蘇。今はどうにもできないけど、傷ついたものはできるだけ早く治してやりたい。こころが痛い。その分、ラジオでできることをやろう。ここには勝手に僕が作った墓があって、みんなそこに眠ってるんだ。  

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