11月21日 月曜日 曇り
昨日、田んぼの真ん中にある高岡市が誇るカフェ・ポローニャに足を運んでくれた満員のオーディエンスの中で、八重山民謡を聞いたことがある人は本当に少なかったと思う。でもね、本物の力はそんな壁なんて、あっと云う間に越えていくのだった。ヤス様、さすがだ。そして、オレも加わって、「ハブVSマングース」と云うある種陳腐な形容しかできない、謎の音楽。これねー、相当愉しいんだよね。僕は民謡の唄者でも何でもない訳で、ヤスが口伝えで教えてくれる曲が身体にストンと入る瞬間が、愉しいんだよねー。身体に入るまでは、かなり苦行なんだけど。難しくて。でも、考えてちゃダメだ。身体で覚えなきゃ。まだまだ各地を廻って、進化させるんで、是非来てちょ。「ロックと島唄」、タイトルにはそう書いてあるけど、それだけじゃないんだよね。こりゃ、DNAの異種格闘技戦なんだよ、多分。おもろいよー。
このカフェロックシリーズ、第一回目をやらせてもらったのは僕、6年で30回目。才能とは継続する志のことだけれど、本当に素晴らしい。だからこそ、僕も毎回、ホンモノを連れて行って、観た事がない音楽を味わって欲しいと思う。彼らはまったく営利ではなく、純粋に街の事を思って続けてくれてる。それが嬉しい。だから、今回も相馬市支援のことを深く考えてくれてた。自分たちに出来ることは何だろう。この気持ちがまた僕を励ます。それをまた相馬に戻す。そのリレーションが嬉しい。彼らは考え抜いて、地元でアロマとタイ式マッサージをやっている女性と組んで、オリジナルのアロマスプレーを作ってくれた。ヤスの故郷、石垣の香り、僕の好きな香りをブレンドしてね。この女性目線。僕らのプロジェクトに最も欠けているもので、ヤイコさんが居てくれなかったら、ゴロゴリの支援にしかならなかったように、とても大事なのだ。ステージに上がる前に、僕も一吹きしたんだけど、気持ちがすーっとするんだよね。しかも、制作費を除いて、売り上げはすべて、僕らのプロジェクトに託してくれた。そして「完売!!!!!!!!」。まったくねぇ、おじさんを泣かせるんじゃないよ。この気持ちは必ず、相馬の人たちに伝えます。心からありがとう。
地元の無口なPA屋さんは、きっと僕らの音源を深く聞いて、仕事に臨んでくれてる。それはステージに立っていれば、分かる。そんなひとつひとつの事が愛のある空間を作る。帰る前に、いつもの鮨屋さんに行ったんだけれど、大将はライヴに来てくれて、そして気合いを入れて地のものを仕入れて僕らにふるまってくれたのが分かる。職人だねぇ。
とにも、かくにも。沢山の愛をありがとう。何だか、心が若返った気がするぜ。
虹を見るとハッピーな気分になるのは何故でしょう?
異種格闘技なるものの作品化はないんですかねぇ。期待します!