ドリアン・グレイと母の肖像

9月28日 金曜日 晴れ

亡母誕生日。

たぶん、地球上で祝ってやれるのはオレひとりだろうから、近所の花屋に花を買いに行った。

最近、夢の中で、「これは夢だ」と気づくことがある。もうちょっと観ているか、とコントロールはできないし、それが何を意味するのか、オレには良く分からないのだけれど、夢とうつつの間に存在しているときが、そんなに嫌いじゃない。

死ぬまでに一冊だけ本を書こうと思っていた。いや、書かなければならないと思っている。盧溝橋や満州国建設に始まり、原発事故を経験して、主人公は何処に行くのか。経験したことと、伝えきいたこと。あるいは、後追いで知ったこと。良くも悪くも、それらはすべて自分の血の中にある。

母が遺した一枚の絵。

彼女が遺した一枚の絵。

オレの暮らしをずっと見つめている。

暮らしをずっと見つめている。

 

 

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>