移動日

10月25日 金曜日 雨

ゴキゲンな演奏をするだけじゃなく、元気で家に帰るまでがツアー。秋田県秋田市 → 福島県いわき市。疲労が蓄積しているときの雨の400キロ超は気をつけないとね。

道中考えていたことをつらつらと。

東北の人はフツーに渡り鳥の話をするんです。おとといも弘前の悪友ヒロシとショーイチが、僕も一緒に目撃した白鳥について語ってたの。すごいよね、編隊。昨日も生で観たんだ。フォーメーションを変えるんだよね。空気抵抗とか気流とか、リーダーの本能的判断とか、天然GPSとか。どうしてそんなことが出来るのかなぁ?不思議だと思ってる時点で、鳥の方が不思議がってるかも?どうしてニンゲンには出来ないのって? V字の編隊。そりゃぁもう格好いいよ。お互いを信じてる感じとか、リスクを共有してるところとか。本能だけで、血の中に刻まれたものだけで、何千キロも飛んでくるだよ。憧れる。僕もね、昔は地図と住所さえ分かってたら、世界中何処にだって行けた。言葉が通じなくても。それが誇りでもあったんだけど、今はGoogleマップとカーナビに頼りっぱなし。いいのかなぁ、それで?牙を抜かれてる感じがするなぁ。

ラッコは潮に流されないように、昆布を身体に巻きつけて眠るんだって。だとするなら、とっても憧れる。何だか、訳もなく憧れる。オレも昆布を巻いて眠りたい。

昨夜、久しぶりに僕のライヴを観た元マネージャーからメール。「ライヴは良かったと思います」。←昔からこういうファジーな意見を放つ奴だった。「ところで、ライヴが進むにつれて拡がっていく脇汗がすごく気になるので、洋服を考えた方がいいんじゃないんでしょうか?」← 音楽とは何の関係もないところが素晴らしい。そんなこと、一度も考えたことなかった。でも、あれ僕のともだちのテイラーが作ってくれてんだけど。あはは。お前、相変わらずだなぁ。そういうところがいいよね。人と人とは違うからいいんだと思う。でも、この相違がやっかいで、それでいてニンゲンの本質。実は今、いわきの焼き鳥屋に独りで居て、これを書いてるんけど、店員がタイの青年で、まっすぐで、素晴らしい。一生懸命働いて、どうにかして異文化に溶け込もうと努力してる。応援するぜ、ぱにゃにゃーん。

てな訳で、明日はこのシリーズの最終公演地、福島県いわき市です。地元の人々が一生懸命宣伝してくれているのは嬉しいっす。ありがとね。燃え尽きます。来てね。相馬盆歌。いわきに戻しにきたよ。

道中。すべて雨。

道中。すべて雨。

驟雨。

驟雨。

旅の中に生きた。

旅の中に生きた。

知らないことだらけさ。

知らないことだらけさ。

おやすみ。

おやすみ。

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移動日 への4件のコメント

  1. 萩原晋也 より:

    大切なことは面倒くさい。

    by宮崎駿。

    しんどい時この言葉を思い出すように
    した。

  2. kenzzzi より:

    鮭も4年間かけて、成長して一本の小さな小さな河に戻ってきますよね。
    天然GPSと水の匂いを嗅ぎ分けて。帰る場所って一人いっこなんですよね。

  3. Froggy II より:

    焼き鳥屋で白鳥に憧れるってシュールだね。笑 あたいもインコと暮らしながら親子丼食べる。人間のこーゆー都合のいいところもまた可愛いもんだなあと思います。元マネさんからのメール、爆笑しました。

  4. うっちゃん より:

    山際淳司さんの本の中の、登山家・加藤保男さんのヒマラヤを渡るツルの話も印象的です。8000㎜級のヒマラヤの上空をツルが渡るなんて…you tubeあり
    私なんか、初めて秋田のベア・フットに行こうとして、「ヒトップロ、イカガデスカ?」の方まで彷徨ってしまったよ…野生の感で戻ってきたが…笑

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