愛、I believe that the purpose of death is the release of love.

11月8日 金曜日 晴れ

ローリー・アンダーソンが「ローリング・ストーン」誌にルー・リードのことを綴って。オリジナルはここに。

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手の施しようがなくなったという医師の判断で、二人はニューヨークの自宅に帰った。最期のときはそれから数日後のことで、朝の光を外で浴びながらのことだった。それはルーの希望でもあった。

「私たちは瞑想をやっていたので、力を腹部から心へ引き上げ、頭先から抜けさせていく方法を知っていた。ルーは臨終に際して、驚くような表情を浮かべた。彼の手は水が流れるように、太極拳の動きをしていた。目はしっかりと開いていた。私は世界で一番愛しい人を腕の中に抱えながら、死へと向かうルーと言葉を交わした。そしてルーの心臓が止まる。彼はそれを恐れてはいなかった。私はルーと最期まで一緒に歩くことができた。LIFEはあまりに美しく、痛ましく、まばゆいものであるが、これ以上の経験はなかった。そして死とは何なのだろう? 死は愛を解放するためにあるのだと思う。

ルーは私の夢に現れて、びっくりさせてくれるだろう。私はひとりこの世に遺されて、唖然としながらも、感謝に満ちあふれながら、立ち尽くしている。現世において、私たちの言葉と音楽を通して、お互いにこれほど影響しあい、ここまで愛しあえたことは、なんと不思議で、刺激的で、奇蹟的なことだったことだろう」。

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何というか、深い感銘を受けました。愛かぁ。愛だよね。愛だよ。

愛だよねぇ。ふーっ。

愛だよねぇ。ふーっ。

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愛、I believe that the purpose of death is the release of love. への8件のコメント

  1. ホートー娘 より:

    山口さんのこの写真、すごく好き。心惹かれる。愛が詰まっているのかな。
    ローリー・アンダーソンが綴った美しい愛のかたち、奇跡が、この写真と共にずっと心に残りそうです。

  2. wade より:

    ルーとローリーと言えば、犬のためのコンサートが忘れられません。
    なんて洒脱で優しい人たちなんだろうって思ったのを思い出しました。
    その時の二人のインタビューの写真もリラックスしてて洒落てて。こんな風に愛と時間をつみ重ねられるなんて羨ましい限り。
    まったくもって奇跡としかいいようがないなぁ、って今日また思いました。

  3. 桃子 より:

    洋さん、教えて下さってありがとうございます。
    愛と哀しみに溢れた詩のような言葉ですね。
    「死は愛を解放するためにあるのだと思う。」
    そんな風に考えたことはありませんでした。強い結びつきがあってこその言葉なんでしょうか。
    真の”愛”って底知れない…。美しい…。

  4. kumiko より:

    死は愛を解放するためにある。
    添い遂げた夫婦だからこそ分かる
    言葉のように思えました。
    深いな…そこまで辿りつきたいな。
    愛だよね。愛…。

  5. 愛ぴょん より:

    こんなに光につつまれた最期を一緒に迎えられたお二人は、本当にこの世でのこの上ない経験になられたのですね。
    死は愛を解放するためにある ー ひとりこの世に遺された者は唖然とし、立ち尽くしてしまう、けれど、感謝で満ちあふれ、恐れることもなくなっていく。こんなふうに感じ、心に光が差し込んできました。ヒロシさん、ありがとう。

  6. toshie, tokyo より:

    読んで参りました。共に生きた人生、最期の時も、まるで二人の作品のようだ、と感じることが出来ました。最後に撮影されたポートレイトの瞳が目に浮かびます。受け継がれていくのだと思います。R.I.P.

  7. 天野 より:

    青空を見上げるとルーリードが好きだからと聴いたジミースコットの歌うヘブンが頭の中でネジを巻かれたように流れ出します。天国そこは何も出来事のないバーヘブン ヘブン・・死が愛の開放なら 生は愛し続けたいと願うこと。なのかな。

  8. Froggy II より:

    互いの相違を美しいと思えたり、歓びあえることが愛。この文章からそんなことを感じます。生ずるも滅するも一人・って素晴らしい。1+1=2ではなく、1×1=1(oneness)の関係に思えて。解放された愛もまた無限に広がり、境のない宇宙を旅するんでしょうね。

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