月別アーカイブ: 7月 2022

車検に通らない身体

7月10日 日曜日 晴れ   件のモデルナ。3回目を打ったときに、高熱とともにそれはやってきた。腕というか肩の痛み。  いわゆるモデルナアームってやつだと思って我慢してたけど、いっこうによくならない。常に痛いわけじゃないけど、ある角度に腕を動かすと激痛が走るタイプ。これは整形外科に行ったところで「あ、50肩ですね」の一言で片づけられると、激痛頚椎症の経験から。どうにかして自分で治そうと、ストレッチだの安静だの、たぶん半年くらいかけて、ようやく痛みが引いてきたと思った途端。  今度は逆の肩に同じ症状。アーメン。こりゃ、あれだね。耐用年数を過ぎたワイパーか、スリップラインが出たタイヤみたいなもんだね。片方がダメだってことは両方ダメ。でも残念なのは替えの部品が売ってないってこと。  かように車検が通らなくなっていくのね。泣。  でもまぁ、考えてみたら、江戸時代だったらもう死んでるわけで、仕方ないといえば、仕方ない。同輩と比べたら、はるかに身体はキレてる方だと思うけど、いよいよ残存能力をいかに有効に使い切るかって次元に達してきたのを実感する。  生まれて一回だけ、いわゆるレースとしてのフルマラソンに出た。タイムは3時間40分ちょっと。初マラソンとしてはかなり速い部類に入る。二度とやらないのは大して感動しなかったのと、レースのために努力することより、明確な目的なく走り続ける方がはるかに難しいと気づいたから。  マラソンが面白いのは、持ってるポテンシャルは誰しもが100%。それをいかに均等に無駄なくゼロまで使い切るかってこと。かなりロジカル。それはその後の人生にかなり役立ったと思う。フィジカルとメンタルにはそれぞれの強度があって、オレの場合メンタルの方が強過ぎて、身体が壊れてもまだ走り続ける、とかね。それらをいろんな数値に落とし込んで、手のひらにマジックで書いておいた。すると30キロすぎから面白いようにゴボウ抜き。たぶん1000人は抜いたと思う。面白かった。  で、走り終えて、まずやったことが喫煙。わはは。いい思い出だ。(とっくの昔にタバコはやめたけど。笑。どうしてもタバコが止められないって人のためにどうやって止めたか、書いてもいいけど。オレが止められるってことは誰でも止められるってことだから。そのくらい何をやっても止められなかった)  話を戻すね。あのときに得たものを実生活と加齢にあてはめてるところ。とにかくポテンシャルを使い切ろうと。無理すると壊れるから限界を知るってこと。メンタルが強すぎるから、フィジカルとメンタルで常に相談できるようにするってこと。  そう考えると、人生はいつまでもクリエイティヴだと思うんだよね。肩痛いけど。笑。  生き延びよう、御同輩。まだやりたいこと、あるんでしょ?オレはある。

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前に進むためには

7月9日 土曜日 晴れ   誤解を恐れずに書けば、内臓を引っ掻き回されたような気持ち悪さがある。それは世界というよりは社会に対してのもので、そこに自分も属せざるを得ないことから発生してくるものだと。  浮世人にでもならない限り、そこから離脱するわけにもいかず。スルーすることも可能だけれど、それがいいことだとも思えず、前に進むために書くことにする。  同じ気持ち悪さを感じたことがある。それは僕が南青山に棲んでいたときで、家から数百メートル先、報道陣の目前でオウムの村井という人物が刺殺されたときのこと。あのときのオウムはなにがなんでも悪。1000000%悪という空気に満ちていた。それは個人的に耐え難いものだった。お前はそんなに正しいのか?たいせつはことは彼らを凶行に走らせた、その動機の解明なのであって、そこには少なからず自分も含めて、時代が絡んでいるのに。ただ単にオウムに憎悪を向けることで、自分の感情を処理してしまう単細胞さが許せなかった。いつだって、それは自分の問題なはずなのに。  我々がやるべきことは、二度と同じことを繰り返さないために、なぜあの寵児的モンスターが生まれてしまったのか。そのことを自らの反省を含めて解明しなければ、それこそ死者は浮かばれない。けれど、モンスターをなるはやで死刑にして、それですべてを終わらせた国民、そして政府に僕はかなり絶望を感じた。もう真相は二度とわからない。  それが気持ち悪さの正体。  昨日、暗殺された人物がやってきたことのほとんどを僕は評価しない。たとえば彼が原発がアンダーコントロールだと言ったとき、ほんとうに身体じゅうの血が沸騰するのを感じた。けれど、だからと言って殺されていいわけがない。書くまでもなく、彼のこれからの人生も僕らと等しく尊重されるべきで、なんとか助かってほしい、死なないでほしいとこころから思った。  もし死ぬようなことがあれば、美化されて見えなくなるものがある。そんな意味でも生きてほしかった。  社会党の委員長、長崎県の知事。かつて首長たちに向けられた怒りは書き方はどうかと思うがイデオロギーという意味においてわかりやすかった。社会的背景も。でも今回はおそらく個人的な恨みであること(宗教的背景は警察が公表しないだろう)。自作した凶器(!)によって凶弾に倒れなければならなかったこと。なおかつ、どう見ても、警備がずさんだったこと。いろんな意味で時代を感じるし、複合的に事象が重なって不幸が起きたとしか思えない。  気持ち悪さを抱えたまま。夜は街に行く用事があった。街は若者で溢れていて、どこの飲み屋も満杯。響き渡る笑い声。道にまで人が溢れている。彼らのその気持ちを否定する気にもならない。じゅうぶんに青春はコロナによって虐げられた。感染者が増えるのも仕方ないさ。でも、報道と目の前の光景のギャップに、令和の闇を感じたのも事実。  遺体には「ご」がつくらしい。僕はテレビは見ないけれど、すでに彼の功績が語られ始めた。  彼の死を悼みます。こんな死に方があっていいわけがない。  そして、我々がやるべきことは明日「投票」という誰も傷つけない弾を未来にむかって自分の意思で撃つことだと思うのです。

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第一次産業

7月7日 木曜日 晴れ   バテないように苦手な鰻をいただきました。いくつになっても、鰻がヘビにしか見えません。  はてさて。常日頃から第一次産業が素晴らしいのだと訴えておりますが。わたくす、日頃お世話になっている人たちに年に一回、ともだちが精魂込めて作っている野菜を贈っております。  今や、いろんな家庭で年に一度届くその野菜を楽しみにしてくれています。  その家に宿泊してるときに、畑から採ってきてくれた野菜を食べて、美味さに驚愕したのですね。こ、こんなに美味いのね。しかも野菜を作るってこんなに手間暇かかってんのね。でもって、びっくりするくらいお金になんないのね、、、。なるほど、規格ってもんがあって、そこに準じるためには農薬を使わざるを得ないのね、、、。  目から鱗でした。  アルバムが均一の価格である必要がないように、こうやってほんとうに精魂込めて作っているものは高くて当然だと思うのですよ。いや、高いって表現は適当じゃないな。適正な価格ってもんがあると思うのです。  てなわけで、今日は北海道で農薬を使わずに美味しいものを作ってくれている人たちを二組紹介します。このお方たちはサブスクの真逆をいってる人たちで、まじ尊敬します。  夫婦とお母ちゃん。新しい3ちゃん農業でむっちゃ美味しいもの作ってます。  先日、札幌で共演したasahiちゃんのご両親が作ってます。めっちゃ美味しそう。

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生命

7月6日 水曜日 曇り   ギターテックのK(正確にはその奥さん)がリハーサルのときに房総のビワをくれたのね。  一口いただいて、その美味しさにのけぞった。  なんだか、その種を捨ててしまうのがもったいなくて、ネットで調べて、培養してたら、まず根っこがでてきた。  このあたりで悶絶級に愛着が湧いてきて、今日ついに発芽。  いても立ってもいられなくなって、バイクでホームセンターに行って、本日遂に土に植えた。  58年も生きてて、そんなことも知らんのかいって思うけど、モーレツに感動中。生命ってすげぇ。  友達がぜひ、苗をうちにって言ってくれてるんで、にゃんとかそこまで育てられたらいいなぁ、と。昔はよく植物を枯らしてけど、ようやくこのところ、植物の声が聞けるようになって気はするんよね。

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政治家

7月5日 火曜日 雨 まだ議員にもなっていない元タレントが、議員になった暁には、コで打撃を受けたエンタメ界を励ましたいって記事が回ってきて、なんつーか、その、、、。音楽業界の4団体がその自民党を応援するっつー。 かつてオレもいた事務所のシャチョーがその団体の元トップだったりして、オレはほんとうにすべての組織を離脱してよかったとこころから思う。こんな茶番に巻き込まれてたら、発狂してたかも。いや、まじで。 あんたらの世話にならなくても生き延びてみせますって。オレはもう音楽業界にはいないし、今後関わる気もない。 政治家って、洋の東西、そしてイデオロギーが何であれ、なんで同じような顔になるんだろうね?笑ってるけど、笑ってはいない。オレはね、ステージから年間ものすごい数の人の顔を見る。だからその人の志がどこを向いてるのか、くらいは見ればわかる。 いちばんいい顔をしてるのはどう考えても第一次産業に従事してる人たちで。当たり前だよね。自分の思い通りにはならない仕事だもん。自然の理不尽さに振り回されて、それでもリスペクトして、毎日続けるんだもん。それがあの表情を形成するんだと思う。 政治家とて、最初はあったんだと思う。志ってものが。 でも、なんだか、みんな同じ顔になっていくんだよ。自分が人民を操ってるって、傲慢な顔。違うんだよ、あんたらは公僕なんだから。特権じゃない。人民のために身を削って、額に汗して働けよ。すべての特権を返納して、国民の平均所得で働いてみろよ、一人くらいそんな政治家がいたっていいじゃん? 実は最近ひとりだけいたんだ。骨のありそうな男。でも、やっぱり骨はなかった。チャラかった。 いろんな政治家に会ってきたけど、あんなにはっきりと自分は正しいんだと人前で発言できる人間をオレは信じない。普通、自分を振り返ったなら、言い淀むはずなんだよ。自分はそんなに正しいのかって。 だからオレには政治家のファンがいない。当たり前だよ。聞いたら痛いから聞くわけがない。 議員会館ってところはちょいとコネがあれば潜り込める。国民ならたぶん誰でも。そこで観察してごらん。税金がどんな風に使われて、奴らの大半がなにをやっていて、どんな人種なのか、見えてくるよ。びっくりするよ? 問題は。そんなやつらが国を動かしてるってことで、やつらを選んでるのが国民だってこと。で、仮にオレが議員になったとしても、自分の気高さは保てないし、通用しないと思う。それだけ恐ろしい世界だと思う。 でも、あなたが「先生」と呼ばれてるなら、その意味を振り返ってみた方がいい。医者だろうが、教師だろうが、政治家だろうが。たとえば、昔の職員室で教師が互いに「先生」と呼び合ってるのを見て、小学生のオレはこの人たちから学ぶことはなにもないと思った。イカれてると、今でも思うよ。 最近、国外に出れないけど。この国はどんどん置き去りにされてると思う。コだって、考え方を変えたなら世界をひとつにする大きなきっかけだったと思う。でも、連帯はほぼ見られなかった。 オレたちはいいんだ。でも、子供たちに合わせる顔がない。 さぁ、どう生きようか? ある意味とってもやりがいのある時代だと思うよ。目の前に道がないんだもん。じゃ、作るしかないし、私は無力です、なんて死んでも言いたくない。   口直しにこれ聞いて。彼らが誰なのか、ぜんぜん知らないんだけど、1曲目素晴らしい。タッチがね。好き。    

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仙台にて

7月4日 月曜日 雨 仙台から帰ってきました。 ほんとうは地震や水害の甚大な被害が気になってる福島県相馬市に行きたかったからバイクでと思ったんだけど、今回ばかりは自重してよかったかなぁ、と。バイクの熱中症はヤバいもんね。 仙台でのイベント。シークレットゲストということで。この街で祭りを続けることがどういうことか、わかっているつもりなので、少しでも力になれれば、と思った次第。 芸歴の長いミュージシャンたちの実力はいうまでもなく。このイベントは東北の素晴らしいミュージシャンを紹介してるところなのです。でもって、友部正人さん。 いやぁ、もう、なんというか、その。 終演後、友部さんに初めて、一緒にやらせてください!って直訴しました。 いつものバーで「にんじん」をアナログで聴いたんだけど、あの頃のディランのレコードと同じ音がするんだよね。痺れました。で、エンジニアは吉野金次さんだって直感。確かめたらやっぱりそうで。 レジェンドってダテじゃないんだよ。凄みが違う。 そういえば、オレ友部さんに歌書いてもらったことあって。     これってものすごく光栄なことだと、とあらためて思う。 友部さんの歌の喚起力がすごくてね。以前一緒にレコーディングさせてもらった歌があって、そこからどどどどどどーーーーーーーーっといろんなことを連鎖的に思い出した。その歌、ぜひ紹介したかったんだけど、シングルバージョンでネットでは見つからなかった。残念。 帰りの新幹線で蔵王を見ながら、そういえば、この山の中にある廃校になった小学校に機材を持ち込んで、このアニメーションのサントラ作ったなぁ、なんて。20年も前のことだけど、テントに犬と棲んで、午前中作曲、昼から録音。ほとんどの楽器を自分で演奏して、毎晩アホみたいに飲んでた。でも、毎日頭に風景が浮かんでくるのよ。それを毎日録音って形でスケッチしてたんだと思う。 それは東北の自然がオレに与えてくれたインスピレーションなんだよね。幕末の物語だったんだけど、見事に東北の自然が滲み出てる。てか、この時代アナログ録音なんだけど、オレ、笛うまい!笑 ありがとう東北!って二日間だったよ。        

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秋のソロツアーですよー!

7月2日 土曜日 晴れ じゃんじゃじゃーーーん! みなさんからの熱い声援を受けて、おそらく3年ぶりに北陸、中部、長野に行きますよー。 山口洋 (HEATWAVE) solo tour “Still Life with my GTR 2022” 2022年9月10日(土) 金沢 メロメロポッチ 2022年9月11日(日) 高岡 CAFE!!ROCK!!LIVE!!VOL.50 2022年9月16日(金) 豊橋 HOUSE of CRAZY 2022年9月18日(日) 長野 NEONHALL 詳細はこちらを! 会えるのを楽しみにしています。

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しまっていこう!

7月1日 金曜日 晴れ 今年が半分終わってしまった。驚愕。 でも、加齢とともに月日が経つのを早く感じるのは仕方ないらしいよ。 ようやくコがどうにかなりそうになって、ミュージシャンも普通の日々を取り戻し(つつ)あるけど、まだまだ楽観しない方がいいとは思う。 いつものように全力で走ってはきたけれど、こといちばん大事なHWについてはほとんど活動できてないからして、残りの半年はそっち側にシフトしていきたいと思ってます。 なにせ、コの中でバンドの活動をやるのはリスクが大きすぎたから仕方ないんだけどね。 しまっていこう! ついしん 回り回ってともだちのツイートで知ったこの映像。クリス・ウィットリーを知ってる日本人はほんとうに数少ないと思うけど、ものすごく才気溢れる人だった。こんな映像を見ることができる日が来るなんてね。彼を30年前に教えてくれたのも故・長谷川博一さんだったなぁ。遠い目。       G.Yokoの2stプレスのアナログ盤。ほんとうに最後のロットだったから、シャチョー自ら感謝を込めておまけを入れて発送したら、「頼んでいないものが入っているので、返送したい」って。まぁ、確かにそうだけど、、、。汲んでください。寂しくなっちゃうよ。ぐすん。なんだか、フツーの通販みたいな感じが嫌なんだよね、、、。

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