車検に通らない身体

7月10日 日曜日 晴れ 

 件のモデルナ。3回目を打ったときに、高熱とともにそれはやってきた。腕というか肩の痛み。

 いわゆるモデルナアームってやつだと思って我慢してたけど、いっこうによくならない。常に痛いわけじゃないけど、ある角度に腕を動かすと激痛が走るタイプ。これは整形外科に行ったところで「あ、50肩ですね」の一言で片づけられると、激痛頚椎症の経験から。どうにかして自分で治そうと、ストレッチだの安静だの、たぶん半年くらいかけて、ようやく痛みが引いてきたと思った途端。

 今度は逆の肩に同じ症状。アーメン。こりゃ、あれだね。耐用年数を過ぎたワイパーか、スリップラインが出たタイヤみたいなもんだね。片方がダメだってことは両方ダメ。でも残念なのは替えの部品が売ってないってこと。

 かように車検が通らなくなっていくのね。泣。

 でもまぁ、考えてみたら、江戸時代だったらもう死んでるわけで、仕方ないといえば、仕方ない。同輩と比べたら、はるかに身体はキレてる方だと思うけど、いよいよ残存能力をいかに有効に使い切るかって次元に達してきたのを実感する。

 生まれて一回だけ、いわゆるレースとしてのフルマラソンに出た。タイムは3時間40分ちょっと。初マラソンとしてはかなり速い部類に入る。二度とやらないのは大して感動しなかったのと、レースのために努力することより、明確な目的なく走り続ける方がはるかに難しいと気づいたから。

 マラソンが面白いのは、持ってるポテンシャルは誰しもが100%。それをいかに均等に無駄なくゼロまで使い切るかってこと。かなりロジカル。それはその後の人生にかなり役立ったと思う。フィジカルとメンタルにはそれぞれの強度があって、オレの場合メンタルの方が強過ぎて、身体が壊れてもまだ走り続ける、とかね。それらをいろんな数値に落とし込んで、手のひらにマジックで書いておいた。すると30キロすぎから面白いようにゴボウ抜き。たぶん1000人は抜いたと思う。面白かった。

 で、走り終えて、まずやったことが喫煙。わはは。いい思い出だ。(とっくの昔にタバコはやめたけど。笑。どうしてもタバコが止められないって人のためにどうやって止めたか、書いてもいいけど。オレが止められるってことは誰でも止められるってことだから。そのくらい何をやっても止められなかった)

 話を戻すね。あのときに得たものを実生活と加齢にあてはめてるところ。とにかくポテンシャルを使い切ろうと。無理すると壊れるから限界を知るってこと。メンタルが強すぎるから、フィジカルとメンタルで常に相談できるようにするってこと。

 そう考えると、人生はいつまでもクリエイティヴだと思うんだよね。肩痛いけど。笑。

 生き延びよう、御同輩。まだやりたいこと、あるんでしょ?オレはある。

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車検に通らない身体 への3件のコメント

  1. かつらぎ より:

    目の前の公園を、蝉時雨の中、杖をついたお爺さんやお婆さんが、投票にいくためにひとりで、ご自分の強い意志であるいています。幼児を連れた妊婦さんも。投票率があがっているきがします。暑さを通り越して熱いけど、晴れていてよかった。ともだち、が出馬していて、一票いれてきました。

  2. ラジヲ より:

    ぜひ、どうやってタバコを止めたか教えて下さい。僕も何をやってもタバコが止められなくて困っています。禁煙外来、禁煙セラピー、離煙パイプetc…。敬愛するヒロシさんの言葉でなら止められそうです。

  3. ReaMo より:

     わたしは、来月8月で55歳になります。
     「55時はまだ若いよ」
    と言われますが、日々、体の劣化は感じております。
     なので、食事に気をつけて、発酵食品や海藻類、野菜、果物を摂取するように心がけています。タバコも、わたしも10年ぐらい前にやめました。ついでに最近は酒も断っています。
     が、なんせ、運動不足です。我流のストレッチなんかを毎日やってますけど。

     やりたいこと、あります。
     ど素人ど下手くそですけどひさびさにギターを弾きたい。あと、ピアノを弾けるようになりたい。畑を耕したい。古民家を改造して田舎暮らしをしたい。

     こういうことを、将来時間ができたらできるように、日々、体のメンテナンスを怠っちゃいかんですね。

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