7月11日 月曜日 晴れ
予想はしてたけど、すごい結果だね。この国に暮らすってことに、ある種のあきらめを感じざるを得ない。あとで泣くことになっても、それは自分も含めて、自分の責任ってことでね。
付和雷同と金魚の糞。
思い返せば、高校のときには女の子は聖子ちゃんカット(古っ)、不良は不良で定型の不良の形。その頃からモーレツな違和感を感じてはいた。はみ出すやつまで横並びってことにね。それ、はみ出してないし。
人の反応を見て、自分の態度を決めるのが嫌い。仕方なくマスクをしてると自分が自分で居られなくなる。あなたはあなたで、オレはオレ。それ鉄則だと思うんだけど、
決定的に滅びなければ気がつかないのかもしれないね。いや、滅びても気がつかないのかもしれないね。
沖縄が唯一、マトモなのは。経験を語り継いできたからだと思う。一方的に沖縄に背負わせてきたからだと思う。
深いため息、、、。
縁を切る話でもしようか。こういうときは。
すごく苦労したけど、諦めなければ、空の力も借りて自分で変えられるって話。
9歳からタバコを吸ってた。親父には「隠れて吸うな」と灰皿を与えられた。で、吸うならこれがタバコだとピースを与えられた。今となって思うにそれは立派な教育。彼は「好きなことをしていい。でも責任は自分で取れ」としか言わなかった。たぶん、吸わなければ身長は180cmは超えていたとは思う。
なわけで、20歳を超える頃には立派なヘビースモーカー。HWが来ると空調が壊れるってスタジオの苦情が出たこともある。オレは1日5箱くらい吸ってたかな。金もないのに。
アンコールを叫ぶオーディエンスの声を聞きながら、同時に5本くわえてる。オレがタバコを吸わないとライヴができないから、イベンターはいつも消防署に許可を取らなきゃいけない、、。
30を超えて。もともと喉が強くないから歌うことがしんどくなった。いや、もっといい歌が歌いたくなった。天秤にかけて、オレは歌うことを選んだ。とにかくタバコをやめよう。そう決意したものの、何をやってもうまくいかない。
自分の意思の弱さにうんざりしたけど、それこそがニコチン中毒の実態なのだった。
当時まだ認可されていなかったニコチンパッチをカナダから輸入した→失敗。タバコをやめるプログラムに複数参加→失敗。もちろん本を読み漁った→失敗。某、花田先輩に紹介していただいて、禁煙外来へ→失敗。こうなったら根性でやめるしかないと何度も取り組むも→失敗。
ニコチン中毒の凄まじさは、たとえば周囲と軋轢を起こして、イライラするからタバコを吸ってしまった。みたいなことを平気でやらかすところにある。論理が破綻してるにも関わらず、間違っているとわかっていても、そういう行動をしてしまうところにある。深層で主導権をニコチンに握られている。
自分で決めたことはなんでも実行できたけれど、タバコだけは無理だった。やめると決意して20年近くの時が流れた。バンドのメンバーも全員やめた。残すはオレだけ。
オレは45歳から雪山に行くようになった。3年後にはアメリカの標高3000〜4000メートルのところで遊んでもらってた。その頂上は自力で登るんだけれど、スノーボードを抱えて、酸素が薄い中、登っていくのはなかなかなことなんである。
肩で息をしながら、頂上で休んでいたら、関西弁でこう聞こえた。「もう、ええやろ?」。
そういえば、バンドを始めたのも同じ。高校の授業中にきいた「バンドをやれ!」って空からの声。
「もう、ええやろ?」って声がタバコを意味しているのはすぐにわかった。吸ってみたら、死ぬほどマズかった。こんなにマズイと思ったのは初めてだった。止められるかもしれん、と思った。
それから1500メートルくらい滑り降りて、ゴミ箱にタバコを捨てて、終わり。それから一度も吸っていないし、吸いたいとも思わない。10年前の譜面なんかを引っ張り出すと、未だにタバコ臭い。信じられない。今や、なんであんなものを好んで肺に入れていたのかわからない。
オレの場合はとことんまで吸ったんだと思う。とことんまでやると、運命的にチャンスが与えられる。あれは音楽のGODじゃないか、と思う。なんでアメリカで関西弁なのかわかんないけど。それすらも逃したら、たぶん決定的なダメージを負うんだろうね。
もうひとつ。オレより先にやめた魚さんがスタジオでこう言った。「タバコをやめるなんて、大したことない。大したことだと思うからやめられないんよ」。これはとってもいい言葉なんよね。やめなきゃって自分にプレッシャーをかけるほど、ニコチンにやられる。笑。ほんとだよ。
喫煙所を探さなくていい。煙たがられなくていい。洋服や部屋やクルマが臭くならなくていい。息苦しくなくていい。夜中にタバコを買いにいかなくていい。
自由になったと思えばいいんだ。
役に立ったかな?笑。
でも、言っておきたいけど。マナーを守って吸っている人の権利は守られるべきだよ。
昔どんとさんも!お参りに行ったとき!『バンド辞めなはれ』とお告げの様なものを聞いて
早速のご教授ありがとうございます。
僕も根が生真面目なもので、難攻不落の巨大な敵に挑むかの如く、決死の覚悟で禁煙を決意し、そのプレッシャーのためイライラしてタバコを吸ってしまうという、訳のわからないことを繰り返して来ました。
ヒロシさんの体験、また魚さんの一言、腑に落ちた感じです。
昨今のヒステリックな嫌煙ムードには、甚だ疑問がありますが、自分の身体のため、将来のため禁煙します。
ありがとうございました。
>オレの場合はとことんまで吸ったんだと思う
僕は同じような感覚で、甘い缶コーヒーは多分一生分飲んだんだと感じてます。
ある時から飲めなくなりました。飲むと気持ち悪くなる。
何年かに一回くらい飲んでみようと思い飲んでみるけどやっぱり気持ち悪くなる。
多分とことん飲んでしまったのでしょうね。。
この経験以来、体に入れるものにはそれぞれキャパがあるんじゃないかって思ってます。
ヒロシさんの煙草もそうだったのでしょう。たぶん。
「酒をやめるなんて、大したことない。大したことだと思うからやめられないんよ」
と置き換えますw