日別アーカイブ: 2022年12月7日

Welcome Here Kind Stranger/Paul Brady

12月7日 水曜日 晴れ スカジャンを着てるとすぐ人にあげてしまう癖がある山口洋です。好きなんだけどなぁ、飲んでると、似合う人、見つけるとすぐにあげたくなる。笑。 さて。この夏、わたくす、「初めての経験」に取り組んでいました。頭の中にある物語を文章にするって作業です。 わたくす、書くことが子供の頃から大好きでした。どっちかっていうと、人前に出ていることより、人里離れたところで文章を書いている方が向いている、と今でも思っています。でも、幸か不幸か、ロックンロールの道を選んだのでね。もうひとつ余計なことを書くなら、「歌ってるけど、書いてる」的な生き方ができないのです。だから、blogをこうやって書いてるのも筆圧を落とさないためでもあって、いつかステージに立てなくなったらなら、ひとつだけ物語を描こうと思ってきました。 今回MUSIC PLANTの野崎さんからオファーがあって、敬愛するPAUL BRADYの本を作りたい、と。そのあっつい想いはこちらを参照してくださいまし。 その本はアイルランド音楽名盤ガイド Vol.1っ体で、ポール・ブレイディの78年の名作『Welcome Here Kind Stranger』のリスナーズ・ガイドなんすね。一枚のアルバムに光をあてたってところがにゃんとも野崎さんらしいっていうか。笑。素晴らしい。素晴らしすぎる。写真も素晴らしい執筆陣のみなさまの文章も。   で、そのアルバムに収録されている名曲「The Lakes of Pontchartrain 」を元に物語を描いてほしい、とオファーを受けました。   その曲、大好きだし。アイデア素晴らしいし、ポールにはたくさん影響を受けてきたし。光栄なことなので、ふたつ返事で引き受けました。 夏の間じゅう、ずっと夢遊病者みたいに「夢とうつつ」の間に浮かんでいた気がします。それは僕にとっては現実を見つめていることでもあって、ほんとうに得難い経験だったのです。ひとことで言うなら、幸せだった。取り組んでいるうちに、いろんなスピリットみたいなものが自分の中に入ってくるのがわかるんすね。それらがひとしきり、自分のこころの中で暴れたあと、ふっと風景が浮かんでは消える。それらを書き留めて、フロウを創っていく。愉しかったなぁ。静かで穏やかなひとりきりのロックンロール。 この本をきっかけにポールの音楽に触れる人が増えることを願っています。ポールのことを書き出したら、キリがないんだけど、それも野崎さんの文章をお借りしようかな。笑 。ぜひこれ読んでください。 いろんな「本物の」アーティストと一緒に演奏させてもらってきたけど、ポールはまた格別です。ある種の最高峰だと思うのです。みんなが知ってるアーティストの名前を出して、彼の音楽を誉めるのは彼に失礼なんで、できません。 僕のDonegalのお母ちゃん。病の床にいるときに、このyoutubeを見て、泣いてくれたそうです。飛行機に乗って飛んでいったけど、間に合わなかったけど、でも親孝行だったなぁ、と思うのです。で、その葬送にはポールの盟友であるアンディー・アーヴァインが一緒に来てくれました。美しい思い出。   ではでは。この本、楽しんでくださいね。こちらから購入できます。   ついしん 僕がいちばん好きなポールの曲!  

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