Welcome Here Kind Stranger/Paul Brady

12月7日 水曜日 晴れ

スカジャンを着てるとすぐ人にあげてしまう癖がある山口洋です。好きなんだけどなぁ、飲んでると、似合う人、見つけるとすぐにあげたくなる。笑。

さて。この夏、わたくす、「初めての経験」に取り組んでいました。頭の中にある物語を文章にするって作業です。

わたくす、書くことが子供の頃から大好きでした。どっちかっていうと、人前に出ていることより、人里離れたところで文章を書いている方が向いている、と今でも思っています。でも、幸か不幸か、ロックンロールの道を選んだのでね。もうひとつ余計なことを書くなら、「歌ってるけど、書いてる」的な生き方ができないのです。だから、blogをこうやって書いてるのも筆圧を落とさないためでもあって、いつかステージに立てなくなったらなら、ひとつだけ物語を描こうと思ってきました。

今回MUSIC PLANTの野崎さんからオファーがあって、敬愛するPAUL BRADYの本を作りたい、と。そのあっつい想いはこちらを参照してくださいまし。

その本はアイルランド音楽名盤ガイド Vol.1っ体で、ポール・ブレイディの78年の名作『Welcome Here Kind Stranger』のリスナーズ・ガイドなんすね。一枚のアルバムに光をあてたってところがにゃんとも野崎さんらしいっていうか。笑。素晴らしい。素晴らしすぎる。写真も素晴らしい執筆陣のみなさまの文章も。

 

で、そのアルバムに収録されている名曲「The Lakes of Pontchartrain 」を元に物語を描いてほしい、とオファーを受けました。

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その曲、大好きだし。アイデア素晴らしいし、ポールにはたくさん影響を受けてきたし。光栄なことなので、ふたつ返事で引き受けました。

夏の間じゅう、ずっと夢遊病者みたいに「夢とうつつ」の間に浮かんでいた気がします。それは僕にとっては現実を見つめていることでもあって、ほんとうに得難い経験だったのです。ひとことで言うなら、幸せだった。取り組んでいるうちに、いろんなスピリットみたいなものが自分の中に入ってくるのがわかるんすね。それらがひとしきり、自分のこころの中で暴れたあと、ふっと風景が浮かんでは消える。それらを書き留めて、フロウを創っていく。愉しかったなぁ。静かで穏やかなひとりきりのロックンロール。

この本をきっかけにポールの音楽に触れる人が増えることを願っています。ポールのことを書き出したら、キリがないんだけど、それも野崎さんの文章をお借りしようかな。笑 。ぜひこれ読んでください。

いろんな「本物の」アーティストと一緒に演奏させてもらってきたけど、ポールはまた格別です。ある種の最高峰だと思うのです。みんなが知ってるアーティストの名前を出して、彼の音楽を誉めるのは彼に失礼なんで、できません。

僕のDonegalのお母ちゃん。病の床にいるときに、このyoutubeを見て、泣いてくれたそうです。飛行機に乗って飛んでいったけど、間に合わなかったけど、でも親孝行だったなぁ、と思うのです。で、その葬送にはポールの盟友であるアンディー・アーヴァインが一緒に来てくれました。美しい思い出。

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ではでは。この本、楽しんでくださいね。こちらから購入できます。

 

ついしん

僕がいちばん好きなポールの曲!

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Welcome Here Kind Stranger/Paul Brady への5件のコメント

  1. seri より:

    早速購入しました。到着が楽しみです。以前共演されてたライブPBさんの予備知識はゼロでしたが熱量が凄かったです。その後このCDを買って時々無性にこの曲が聴きたくなります。年末年始ゆっくり読みたいと思います。

  2. ヨコチン より:

    リンク先で洋さんが書いた一文を読みました。短い文章だったけど、もの凄い筆致に痺れました。本が届くのが楽しみです。

  3. hayase より:

    楽しみに読んでいます。知らなかったいい音楽と出逢えたり!

  4. fujiiku より:

    オーダー完了!楽しみに待ってます。しかしCDが見つからず・・届くまでに探しださなくては・・・

  5. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    私も早速注文させていただきました。何せ、ポール・ブレイディそしてミュージックプラント野崎さんの仕事とあれば買わないわけにはいきません。90年代の日本におけるケルト音楽の盛り上がりは、プランクトンそしてミュージックプラントがなければ成立しなかったでしょう。微力ながら私も協力させて頂きます。

    ポール・ブレイディと言えば自伝も最近出版されたようですね。こちらは邦訳出るのでしょうか。出るとすれば訳は五十嵐正さんでしょうね。でも最近五十嵐さんもすごいペースで本出してるからまだ先になるでしょうね。

    あ、本と言えばボブ・ディランがソングライティングについて書いた本も出ていますね。友部さんのブログでも紹介されていました。ハンク・ウィリアムスについて書いた章もあるようです。買おうかと思ったけど値段が高かったのでもう少し様子を見てからにしようかと・・・(汗)。

    最後になって申し訳ありませんが、弘前のライブ会場で買った「Still life with my GTR」すごくいいですね。正直、公開されている音源だけ聴いてあまり期待していなかったのですが、これは文句なくいいです。歌、言葉がない分、いや無いからこそ思いがダイレクトに伝わってくるというか、やはりこの人は歌い手である以前にギタリストなんだな~と再認識しました。メジャー嫌い(?)の山口さんには悪いけれど、メジャーで出してほしいですね。第一級のインストアルバムだと思います。レコード大賞にインスト部門があれば間違いなく賞をとれるでしょう。惜しむらくは値段設定か・・・。クリスマスプレゼントにもいいと思うので、期間限定で少し割引して販売したら如何でしょうか(余計なお世話ですみません)。

    あ、ライブの感想忘れてた!色々と筆舌に尽くしがたいところではあるのだが、一つだけ。まさかあそこで浜っ子ソングが聴けるとは思わなかったぜ!!(笑)

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